【2023年版】アネスト岩田のコンプレッサーの選び方&オススメ!

建設現場で釘を打つとき、エアダスターを使うとき、タイヤの空気入れをするとき...などなど多用途で使えるコンプレッサー圧縮した空気を吐き出す工具で、建設現場や工場では必須の工具と言えるでしょう。

その中でもアネスト岩田のコンプレッサーは市場でも人気が高く、多くのユーザーがいます。しかしコンプレッサー一つとっても種類が多く、はじめて購入する方は迷ってしまうケースも多いはず

そこでこの記事ではコンプレッサーを選ぶときのポイントを紹介し、記事後半からはオススメのアネスト岩田製コンプレッサーのタイプを紹介します!それでははじめていきましょう(^^)

コンプレッサーの選び方とは?

コンプレッサーを選ぶときは、下記の4点がポイントとなります。

-タンク容量
-吐き出し空気量
-馬力(出力)
-タンク内最高圧力

どれもカンタンなので、一つずつ見ていきましょう!

タンク容量

コンプレッサー選びでもっとも大事なポイントの一つが「タンク容量」です。タンク容量とは空気を溜め込んで置く場所で、タンク容量が増えればその分作業時間が伸びます。

コンプレッサーには「8L」のタンク容量があれば、「30L」ものタンク容量がある機種も存在するため、用途によってタンク容量のサイズは異なります

たとえば自転車の空気を入れるだけで、タンク容量30Lのコンプレッサーを買ってもオーバースペックです。オーバースペックになると性能とお金のムダになる可能性もあるため、用途に合ったタンク容量を選びましょう。

下記はあくまで参考ですが、作業用途に適しているであろうタンク容量を表しています。
用途 タンク容量
タイヤの空気入れ 8L〜13L
タイヤ交換 30L
エアブラシ 3L〜8L
カップガン・スプレーガン 30L
エアダスター・エアブローでの清掃、ホコリ吹き飛ばし、乾燥作業 30L
エアカッター、釘打ち機 8L
サンドブラスト 30L
タイヤの空気入れはタンク容量「13L」もあれば十分ですが、タイヤ自体の交換をするときは「30L」程度は必要になるかと思います。作業用途ごとに適したタンク容量のコンプレッサーを選びましょう(^^)

吐き出し空気量

吐き出し空気量」とは、エアコンプレッサーのタンクの中に溜められる空気の量・時間を表した数値です。「吐き出し」と書いてはありますが、空気を溜める数値を指します。

少し違和感のある言葉ですが、エアコンプレッサー業界では「吐き出し空気量」「空気吐出量」と表記するのが一般的となります。たとえばアネスト岩田製コンプレッサーの吐き出し空気量を見てみましょう!

(引用:アネスト岩田

たとえば「TLPC07BF-10」の吐き出し空気量は「75」ですが、「TLP55EG-10」になると「630」と書いてあります。つまり1分間に「75L」もしくは「630L」の空気が溜まるという意味になります。

なお、タンク内の圧力が高くなるほどに、空気を溜め込むことができる量は減ります。人間もお腹が空いている時はたくさん食べられますが、お腹がいっぱいになるとあまり食べられませんよね。

エアコンプレッサーも圧力が低ければたくさん空気を吸い込めますが、圧力が高くなれば吸い込める空気の量も減ります。難しいことを言っているようですが、つまりLの数字が大きければ1分間で吸い込むことができる空気量が増えるということです

そのため「吐き出し空気量」の数字が大きければ、タンク内に空気を溜める時間も早くなるとも言えます。 なので、エアコンプレッサーを起動してすぐに使いたい方は「吐き出し空気量」が大きい機種を意識して選ぶことが大切です。

馬力(出力)

次のポイントが「馬力(出力)」となります。なお、メーカーによっては「Kw」「消費空気量」と記載されることも。コンプレッサーは単体ではあまり役に立たず、「エアツール」や「釘打ち機」と併用することで真価を発揮します。

そこで大事なのが「馬力」です。
たとえばコンプレッサーと併用するエアツールの「空気消費量」が220L/minで、コンプレッサーの馬力が1分間に50Lしか空気を作れなかったとしましょう。

するとシンプルなことですが、供給する空気が足りなくなってしまいます。そうならない為に、エアコンプレッサーの馬力とエアツールの空気消費量を見比べることが大切です。具体的な方法として、エアツールに書いてある「消費空気量」を確認しましょう。

一方エアコンプレッサーは取扱説明書に「馬力」や「Kw」と書いてあります。 馬力やKwによって空気量の目安があります。 下記が早見表となるので、参考にして下さい。
給油式コンプレッサー(馬力/Kw) 空気量
1馬力(0.75kw) 75L/min~
2馬力(1.5kw) 160L/min~
3馬力(2.2kw) 235L/min~
5馬力(3.7kw) 390L/min~
7.5馬力(5.5kw) 570L/min~
10馬力(7.5kw) 740L/min~
15馬力(11kw) 1075L/min~
20馬力(15kw) 2.0㎥/min~
30馬力(22kw) 3.7㎥/min~
エアツールの空気消費量を確認し、コンプレッサーの空気量と比較してみましょう。上記の早見表の通りですが、エアコンプレッサーの馬力が大きくなれば、比例して供給できる空気量も上がります

使用するエアツールの空気消費量によっては、馬力(Kw)の大きいエアコンプレッサーを選ぶ必要があるので注意して下さい。ただ、最低条件としてエアコンプレッサーは1馬力(0.75kw)以上の機種を選びましょう1馬力以下だと、使用できるエアツールが限られる為です

逆に、一般的な家庭で使用できるエアコンプレッサーは2馬力までが限界となります。 3馬力以上だと電気系統の確認をする必要があることも、覚えておいて下さいね。

タンク内最高圧力

タンク内最高圧力とは、文字通りタンクの中で最高どのくらい圧力を上げられるかを数値にしています。 タンク内の最高圧力が高ければ、タンクが低下するまでの時間は長くなります。

つまり、その分作業できる時間が長くなります。一般的なエアコンプレッサーの場合、タンク内最高圧力は0.8Mpa程度です。エアコンプレッサーはDIYや建設現場など様々なシーンで使われるので、スペックもピンからキリまであります。

とは言っても、DIYなどで使用するのであれば「タンク内空気圧力:4.6Mpa」はオーバースペックとなるでしょう。一般的なDIYであれば、タンク内空気圧力は0.8〜1Mpaの機種で十分こと足りると思います

アネスト岩田のおすすめコンプレッサーを厳選紹介!

コンプレッサーの選び方はここまで紹介したとおりですが、「選び方はわかったけど、とりあえずオススメタイプのコンプレッサーを知りたい」という方もいると思います。そこでここからはアネスト岩田製のオススメコンプレッサーを給油式とオイルフリー式にわけて見ていきましょう!

給油式

給油式 TLPシリーズ

TLPシリーズ タンクマウントタイプ画像

(引用:アネスト岩田

アネスト岩田製コンプレッサーでもっともスタンダードなタンクマウントレシプロタイプのTLPシリーズ。用途としては一般工業用機械の作業用エア源などです。基本性能はもちろんこと、耐久性&安全性も高水準でクリア。ベルトガードを金属製にしており、安全面はさらに強化されています。圧力開閉器式制御なので、構造もシンプルでメンテナンスもカンタンです。

空気タンク容積 39L
吐き出し空気量 75L/min
制御圧力 0.8〜1.0MPa
質量 49Kg
騒音値 71dB(A)
※上記仕様はTLPC07BF-10 M5/M6となります。

PLU/PLUEシリーズ 双胴型タンクマウントタイプ

PLU/PLUEシリーズ 双胴型タンクマウントタイプ画像

(引用:アネスト岩田

双胴型の空気タンク仕様になっており、コンパクトな設計が特徴のPLU/PLUEシリーズです。ゴム車輪が付いており可搬性に優れているので、屋外に持っていくときも楽々。

なお動力源はエンジン(ホンダ製)なので、電源のない場所でも使用可能です。さらに圧縮機構部が露出している仕様なので、パッケージタイプに比べて熱にも強めです。コンプレッサー内部に潤滑油を使用しており、効率よく圧縮でき、耐久性も高い設計となっています。

 空気タンク容積 11L
吐き出し空気量 170L/min
制御圧力 0.8〜1.0MPa
質量 52Kg
騒音値 72dB
※上記仕様はPLUE15C-10となります。

TLUEシリーズ 出張作業用(エンジン式)

TLUEシリーズ 出張作業用(エンジン式)画像

(引用:アネスト岩田

建設機械の駆動源や整備作業用はもちろん、タイヤ・エアツールの駆動源としても使用できるTLUEシリーズ。パワフルな仕様で、安定した空気の供給を実現できるでしょう。従来機に比べて騒音値も7dB(2.2Kw機)、4dB(3.7Kw)低減しており、より使いやすくなっています。

空気タンク容積 165L
吐き出し空気量 235L/min
制御圧力 1.15〜1.4MPa
質量 149Kg
騒音値 74dB
※上記仕様はTRUE22C-14Sとなります。

オイルフリーコンプレッサー

TFP/TWPシリーズ タンクマウントタイプ画像

(引用:アネスト岩田

食品製造工程のエア源やレジャーサービスなど、油分を含まずにコンプレッサーを使う場合は、TFp/TWPシリーズがオススメ。

シンプルな構造でイニシャルコストも安いので、コスパが良いオイルフリー機を探している方にピッタリです。オイルフリーなので空気がクリーンなのはもちろん、コンポジット樹脂ピストンを採用しており、焼き付けやカジリが発生せず耐久性も◎。

空気タンク容積 50L
吐き出し空気量 97L/min
制御圧力 0.55〜0.7MPa
質量 単相:53Kg 三相:56Kg
騒音値 71dB
※上記仕様はTFU07-7Cとなります。

PFU/PFUE双胴型タンクマウントタイプ

PFU/PFUEシリーズ 双胴型タンクマウントタイプ画像

(引用:アネスト岩田

最後に紹介するのPFU/PFUE双胴型タンクマウントタイプです。吹き付け塗装など建築工事や、板金作業をするときにもかつやくが期待できる一台となります。コンプレッサー本体はアルミ製なので軽量&重心が低く安定感も◎。

不安定なトラックへの積み下ろしをするときにも役立つでしょう。なお双胴型は大型車輪を採用しており、舗装前の凸凹道の移動も楽々。

空気タンク容積 11L
吐き出し空気量 97L/min
制御圧力 0.55〜0.7MPa
質量 44Kg
騒音値 68dB
※上記仕様はPFU07-7となります。

アネスト岩田のコンプレッサータイプ

ここまで紹介したタイプをまとめると、下記のとおりです。
給油式 オイルフリー式
TLPシリーズ タンクマウントタイプ TFP/TWPシリーズ タンクマウントタイプ
PLU/PLUEシリーズ 双胴型タンクマウントタイプ PFU/PFUEシリーズ 双胴型タンクマウントタイプ
TLUEシリーズ 出張作業用(エンジン式) -
なお、アネスト岩田では下記のような「CLPシリーズ パッケージタイプ」と呼ばれる機種もあります。
CLPシリーズ パッケージタイプ画像

(引用:アネスト岩田

それぞれのタイプごとに多くの機種があるため、作業用途にあわせてあなたにピッタリのコンプレッサーを探してみましょう!

まとめ

アネスト岩田をはじめコンプレッサーは、たくさんの種類があります。そのためタンク容量や吐き出し空気量はもちろん、馬力やタンク内最高圧力の数値を確認し、あなたにピッタリのコンプレッサーを選びましょう!

その中でも「アネスト岩田」製コンプレッサーは市場でも人気が高いためオススメです。とは言ってもコンプレッサーは高い買い物です。新品で購入すると数万円かかってくるので、「買い換えたいけど予算が足りない...」「とりあえず今持ってる機種を使っていくしかない...」と悩む方もいるかと思います。

そんなときはぜひ、アクトツールのオンラインショップをチェックしてみませんか?アクトツールではアネスト岩田のコンプレッサーをはじめ、多くのメーカーの機種を格安価格で販売しています!

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アクトツールでアネスト岩田のコンプレッサーを見てみる!

なお、アクトツールではこれから電動工具やコンプレッサーを買う方に向けて、「選び方」と「オススメ機種」をコラムで公開しています!ご興味がある方はこちらからチェックしてくださいね!それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。