マキタ製「BL1860B」18Vリチウムイオンバッテリーを徹底解説!

建設現場で電動工具を使うなら欠かせないバッテリー。
今回は数あるバッテリーの中から「BL1860B」について紹介します。
マキタ製18Vバッテリーで、大容量なのが大きな特徴です。

建設現場で一日中インパクトドライバーなどを使い回す方にオススメな一台となります(^^)

BL1860Bを一台持っておくだけで、マキタ製リチウムイオンバッテリーシリーズの電動工具を半分以上使用可能です

そこで今回はBL1860Bの性能を紹介し、マキタのバッテリーの特徴もあわせてご紹介。記事後半からは、他のバッテリーと性能比較も行います(^^)

そもそもリチウムイオンバッテリーとは何?
BL1860Bについて知りたい
他のバッテリーと比較して決めたい

という方は、ぜひ参考にしてください!

マキタの「リチウムイオンバッテリー」とは?

リチウムイオンバッテリーとは、繰り返し充電して工具などの機械を使うときに使用します。

電動工具はもちろん、パソコンやスマートフォンにも活用される便利なバッテリーです。
マキタが販売するバッテリーは「リチウムイオンバッテリー」が主となります。 ただ、リチウムイオンバッテリーにも種類があり、マキタからは下記5種類のバッテリーを販売しています。

  • 40V max
  • 18V
  • 14.4V
  • 10.8V
  • 7.2V

今回紹介する「BL1860B」は、18Vです。 バッテリーを買うときに気をつける点は、下記の2つです。 -バッテリーの電圧と容量 -互換性 それぞれカンタンに紹介します。

バッテリーの電圧と容量

マキタのバッテリーは「40Vmax・18V・14.4V・10.8V・7.2V」と分かれています。「V」は電圧の意味で、数値が高いとその分電動工具のパワーは強くなります。たとえば上記の「40Vmax」と「7.2V」のバッテリーならば、40V maxの方が圧倒的にパワーも強いです。下記はあくまで目安ですが、作業内容ごとに必要な電圧を表にしたものです。

電圧 作業内容
40Vmax ・現場で一日使用する方
・ハンマードリル(直径が大きい)を使用する方
・TD002Gを利用する方
18V ・現場のプロから本格的なDIYをする方
・マキタ製18Vの電動工具を複数利用する方
14.4V ・14.4Vで電動工具をそろえたい方
・DIYユーザー
10.8V ・パワーよりもバランス重視のユーザー
・サブ機として使いたい方
7.2V ・家具の組み立てなど軽作業で使用する方

また、バッテリーごとに容量も異なります。容量が多ければ、その分使用時間も長くなります。同じ「18V」のバッテリーでも容量が異なる商品が販売されているので、注意してください。

以前は14.4Vの電動工具がマキタではメジャーでしたが、今は18Vが主力商品です。さらに「40Vmax」と呼ばれる18Vよりパワフルなバッテリーも販売しています。

今回の「BL1860B」も現場でプロが使うバッテリーなので、現場で作業をする職人さんはもちろん本格的なDIYをする方にもオススメです。

ちなみに40Vmaxについて知りたい方は、「【マキタ】40Vmaxバッテリー情報を工具のプロが解説」を参考にしてくださいね(^^)

互換性

よくある疑問ですが「マキタのバッテリーは互換性があるの?」について回答します。結論から言うと、基本ありません

18Vの電動工具に14.4Vのバッテリーは装着・動作はしますが、やや回転スピードが遅くなることも。逆に14.4Vの電動工具に18Vのバッテリーは装着はもちろん、動作もしません。

ハイコーキのマルチボルトバッテリー

ついでに紹介すると、マキタのライバルメーカー「ハイコーキ」からは「18V」と「36V」の電動工具に、互換性があるバッテリーを販売しています。

「マルチボルトバッテリー」と呼ばれ、ハイコーキの特有のバッテリーです。それぞれバッテリーを購入するひつようがないため、互換性だけを見ればハイコーキが一歩リードでしょう。

ただ、同じ電圧で工具をそろえるならば、対応するバッテリーを1台持っておけば問題ありません。

マキタのバッテリー「BL1860B」の製品仕様

BL1860Bの仕様は下記のとおりです。

容量 6.0Ah
充電時間 約27分(実用時間) 約40分(フル充電)
残容量表示 有り
自己診断機能 有り
重量 671g
それぞれカンタンに紹介していきます!

容量

BL1860Bは18Vで容量がもっとも高い「6.0Ah」です。ほかにも1.5〜5Ahがあり、6.0Ahは最高容量となります。

冒頭でも紹介したように、毎日インパクトドライバーを長時間使うようなヘビーユーザー向けのバッテリーです

充電時間

BL1860Bはフル充電が「約40分」かかり、実用時間は「約27分」かかります。
実用時間とは充電残量が80%になることを指します。
容量が大きいので充電時間も長めです

また、あくまで目安ですがバッテリーの容量が「1.0Ah」増えるたびに充電時間が10分程度増える計算です。さらにもう一つBL1860Bの特徴として雪マークが付いています

雪マークが付いていることで、急速充電に対応しているという意味です

従来のバッテリーは急速充電に対応してなかったので、見分けるために雪マークが付いています。防寒対応という意味ではないので注意してください。

なお、上記の急速充電は「充電器:DC18RF」とセットで使用する必要があるので、注意してくださいね。

残容量表示

BL1860Bには残容量表示もついています。 ボタンを押すと4段階で残りのバッテリー量をお知らせしてくれるので、バッテリー切れ対策になるでしょう。

自己診断機能

バッテリーにあるチェックボタンを押すと、故障時にバッテリー表示ランプが2個交互に点滅します。

重量

重量は671gです。

注意:4.0Ah以上のバッテリーに対応していないモデルもある

今回紹介する「BL1860B」の容量は6.0Ahと大容量です。 あたらしい電動工具はほぼ対応していますが、古い機種だと対応していないケースも。 4.0Ah以上のバッテリーに工具が対応しているかどうかは、下記を参考にしてください。

バッテリー端子が黄色い電動工具

端子の部分が「黄色」であれば、対応しています。

バッテリー端子に★マークがある

同じく端子の部分に「」マークがついていれば、問題なく使用可能です。

「LXT」マークが付いている

機種によってマークの位置は異なりますが、「LXT」のマークが付いていれば大容量のバッテリーも対応しています。

マキタのリチウムイオンバッテリーを使うメリット

マキタのリチウムイオンバッテリーを使うメリットは下記の4つです。

-コンパクト
-長期保存に強い
-継ぎ足し充電可能
-残容量表示と自己故障診断

コンパクト

マキタ製に限らずですが、リチウムイオンバッテリーはコンパクトです。 他にもニッケル水素電池・ニッケルカドミウム電池もありますが、その中でも軽量なのがリチウムイオンバッテリー

軽量なリチウムイオンバッテリーのセルをつなげて本数を減らすため、軽量でありながら大容量なのが特徴です

長期保存に強い

言い換えると、リチウムイオンバッテリーは自己放電がほとんどありません。 たとえば長期間クルマに乗らないと、バッテリーが上がることもありますよね。

自己放電をして電圧が低くなることで、「バッテリーが上がった」状態になります。 しかしリチウムイオンバッテリーは他の電池反応とは異なる反応を使っており、自己放電がほぼありません。 そのため長期保存にも強いのも特徴。

継ぎ足し充電可能

ニッケル水素電池の場合「メモリ効果」と呼ばれる劣化現象があり、「容量が0%になってから充電しないと劣化する」と言われていました。

しかしリチウムイオンバッテリーは、そもそもメモリ効果がありません。そのため継ぎ足し充電も可能で、大幅な電池の劣化も低減します

残容量表示と自己故障診断

今回紹介した「BL1860B」など品番末尾に「B」がつくバッテリーは、残容量表示と自己故障診断機能がつきます。 品番の末尾にBがないと、残容量表示や自己故障診断機能はないので注意してください。

「BL1860B」と他のバッテリーと比較してみた!

ここからは「BL1860B」と同じくマキタから販売している「BL1830B」の性能を比較します。

容量を比較

機種 容量
BL1860B 6.0Ah
BL1830B 3.0Ah
容量はBL1860Bの方が2倍大きくなります。 そのため充電時間もBL1860Bの方がかかります。
機種 充電時間
BL1860B 実用充電:約27分 フル充電:約40分
BL1830B 実用充電:約17分 フル充電:約22分
どちらも品番最後に「B」が付くので、雪マーク付き(急速充電対応)となります。 では「BL1860B」と「BL1830B」で作業にどのくらい差があるかというと、下記のとおりです。
機種 作業目安
BL1860B ・木ネジ:約960本(φ5.9×90mm打ち込み)
・小ネジ:約5,280本(M8×M16打ち込み)
BL1830B ・木ネジ:約190本(φ5.9×90mm打ち込み)
・小ネジ:約2,000本(M8×M16打ち込み)
一度の充電で作業できる目安を見ると、BL1860Bが圧倒的に長いことがわかります。そのため一日中現場でインパクトドライバーなどを使い続けるなら、BL1860Bがオススメです

逆に、「一日中ずっとは使わない」「穴あけ作業でパワーは必要だけど本数はそこまでない」という方は、BL1830Bを検討しても良いでしょう。

サイズを比較

機種 サイズ(幅×長さ×高さ)mm
BL1860B 76×116×63(671g)
BL1830B 76×116×63(606g)

サイズ自体は同じですが、BL1860Bの方がやや重いです。
とはいっても65gだけなので、そこまで重量感に差はありません。
ちなみにどちらも「残容量表示」と「自己診断機能」はついています。

BL1860Bをオススメしたい方とは?

現場で1日中電動工具を使う方にオススメです

また、18Vで電動工具を統一している方はBL1860B、作業量がそこまで多くない方はBL1830Bを検討するのもアリです。
BL1860Bの方が3,000〜4,000円程度高いので、作業に応じてバッテリーを選びましょう。
一方、「14.4Vで電動工具を統一している」「DIY目的でバッテリーを買う」という方は、14.4Vのバッテリーでも良いかもしれません。

BL1460B

14.4Vで電動工具を統一している方は、BL1460Bもオススメです。 容量は「BL1860B」と同じく6.0Ahとなります。
電圧 14.4V
容量 6.0Ah
サイズ(幅×長さ×高さ)mm 78×152×56
重量 576g
充電時間 実用充電:約27分 フル充電:約40分
稼働時間(目安) ・約730本(φ4.3×65mm打ち込み) ・約4,200本(M8×M16mm打ち込み)
また、「DIY目的だからそこまで容量もいらない」という方は、次章で紹介するBL1430Bでも良いでしょう。

BL1430B 

容量が3.0Ahなので、BL1460Bよりも稼働時間は減ります。 作業内容によって時間は変わりますが、稼働目安時間は3時間です。 DIY目的ならば「BL1430B」でも問題ありませんが、作業は限定されます

BL1430BはBL1460Bよりコストは「3,000〜4,000円」安いです。 そのためもし「コストよりも稼働時間を長くしたい」という方は、BL1460Bを選ぶ方が良いでしょう。

電圧 14.4V
容量 3.0Ah
サイズ(幅×長さ×高さ)mm 78×152×56
重量 544g
充電時間 実用充電:約17分 フル充電:約22分
稼働時間(目安) ・約340本(φ4.3×65mm打ち込み) ・約1,900本(M8×M16mm打ち込み)

マキタのバッテリー「BL1860B」まとめ

マキタは18Vの電動工具を主力で販売しています。 そのためBL1860Bを一台持っておくことで、マキタの大半の電動工具を使うことが出来ます。 さらにBL1860Bはマキタ製18Vバッテリーの中でも最高容量。

大容量なので作業中にバッテリー切れが起こる可能性も低くなります。 ストレスフリーで作業をしたい方、ヘビーユーザーの方にはぜひオススメしたいバッテリーです!

とはいっても「BL1860Bを新品で買うのはちょっと...」「バッテリーにお金をかけたくない」という方もいると思います。 そんなときはアクトツールのオンラインショップを見てみませんか?

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アクトツールは全国に18店舗ある工具専門のリユース店です。 アクトツールでは自社メンテナンスを行なっており、プロがクリーニング・修理を行なった工具やバッテリーはどれも良品。

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