【徹底解説】ボードカッターとは?おすすめ機種&選び方

ボードカッターとは、石膏ボードを切断する電動工具です

エアコンを設置するときに行う「天井開口」などのシーンで使用します。
詳しくはこの記事で紹介しますが、とてもシンプルな作りで操作性もカンタンです

そこでこの記事では、ボードカッターの基礎知識に加えてボードカッターを選ぶときのポイントをご紹介(^^)

記事後半からは、オススメのボードカッターを厳選「6機種」紹介します。

ぜひこの記事を参考に、あなたにピッタリのボードカッターを選んでくださいね。それでは始めていきましょう!

ボードカッターってどんな工具?

前述のとおり、ボードカッターとは石膏ボードを切断する電動工具。

ボードカッターでなぜ切れるかというと、ボードカッターに付いている刃が動くことで、切断ができます。よく使われるシーンは「点検口の開口作業」「エアコン設置作業」です。

作業イメージは下記のとおり。

(引用:マキタ公式サイト

上記のように、ボードカッターの使い方はスイッチを入れて切断部分に刃を入れ込むだけ。

また、「上向き」作業に対応しています。

上向きで作業をするときは、ダストボックスに切断したときに出るゴミを回収する仕組みになっています。

そのため、天井など高い部分の石膏ボードを切断してもゴミが落ちづらいです

非常にシンプルな機能ですが、手動で行うよりも格段に作業スピードは上がります。 またガイドラインが付いている機種も多いため、初心者の方でも比較的カンタンに真っ直ぐ切断できるのも特徴。

それでは次章から、ボードカッターを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
どれもカンタンなので、ぜひ参考にしてくださいね。

ボードカッターの失敗しない選び方とは?

ボードカッターを選ぶときは、下記3つのポイントがあります。

  • 性能
  • 手動/電動
  • メーカー

それぞれカンタンに見ていきましょう。

性能

最初に言ってしまうと、ボードカッターに性能の差はほぼありません
ボードカッターの性能というのは、
  • 電圧
  • ストローク数
の2つを見ることでわかります。

電圧は電動工具の体力のようなもので、「10.8V」や「18V」などがあります。バッテリーが大きくなれば、その分作業できる時間も増加

そのため作業時間に応じたバッテリーのボードカッターを選ぶことが大切です。 また、ストローク数は一分間に何回転するかを数値にしたものですが、ほとんど「0〜6,000min-1」となっています。

切断能力も「石膏ボード:30mm」「木材:15mm」が一般的。 ボードを切断するというシンプルな機能なので、付加機能も付けづらいです。

さらに重量も2.0kg前後なので、重さの差もほぼありません。
そのため、電動ボードカッターを性能で選ぶときは「バッテリー」の大きさで決めるのがポイント。

手動or電動

今回紹介するボードカッターは電動式ですが、上記のように手動式ボードカッターもあります。よく「石膏ボードのこ」と呼ばれ、電動よりもコスパは良いです。

「手動式直刃タイプ」「手動式ノコギリタイプ」などがあります。ただ、当然のことながら電動よりも労力がかかります

石膏ボードは硬く厚みもあるので、手動では切断しにくいのも現状。
さらに真っ直ぐ石膏ボードを切断するにはコツも必要になります。

効率性を重視するのであれば、今回紹介する電動式ボードカッターをオススメします

メーカー

ボードカッターを販売している代表的なメーカーは下記のとおりです。

  • マキタ
  • ハイコーキ
  • パナソニック

マキタ

(引用:マキタ公式サイト

電動工具といえばマキタ」と言われることも多く、市場では圧倒的なシェアを抱えています。国内外に多くのファンがおり、性能バランスの高さや耐久力が高水準です

またコンパクトな電動工具も非常に多く、取り回しの良さも特徴の一つ。「迷ったらマキタにすれば良い」という職人さんもおり、現場のプロからも高い信頼を得ているメーカーです。

大手企業なので、電動工具が故障したときの修理体制もバッチリ。

ハイコーキ

(引用:HiKOKI公式サイト

「HiKOKI」はあくまでブランド名で、販売している企業は「工機ホールディングス」と言います。

ただ、「HiKOKI」の知名度の方が高いので、ブランド名で紹介しました。元々日立グループにいたこともあり、技術力の高さが特徴

独自の技術を電動工具へ吹き込むのがうまい企業で、他とは少し違った電動工具を販売しています。

先ほど紹介したマキタと市場シェアを争っており、「ハイコーキ派かマキタ派か」で分かれることも多いです。

マルチボルトバッテリーの使用ができる
HiKOKIにはマルチボルトバッテリーという便利なバッテリーがあります。18V・36Vどちらの電動工具も、マルチボルトバッテリー一台あれば使用できます。

そのため今度別の工具を買うとき「18V」「36V」どちらの電動工具も保有するならば、バッテリーのコスパ的にHiKOKIもオススメです。

パナソニック

(引用:パナソニック公式サイト

家電製品のイメージが強いパナソニックですが、ボードカッターをはじめ多くの電動工具を販売しています

大手企業ならではの信頼感があり、工具の修理体制もしっかりと確保しています。マキタと同様コンパクトな工具が多く、使い勝手の良さも忘れはいけないポイント。

バッテリー式電動工具を多くそろえており、あらゆる環境で使用できる機動性にも強みを持っています。

もしお気に入りのメーカーがあれば、そちらから購入しても良いでしょう。

ボードカッターのオススメ機種6選!

ここからはオススメのボードカッターを6機種紹介します。

いろいろ見てきたけど、逆にどれが良いかわからなくなった
とりあえずオススメのボードカッターを買いたい

という方は、今回紹介する機種の中から選ぶのもアリですよ(^^)
それでは見ていきましょう!

マキタ

SD180DZ

ブレード切り込み前後位置合わせ」「墨線合わせ」が付いており、切り込み位置がわかりやすいSD180D。


扱いがカンタンで作業がしやすいため、初心者から上級者までオススメしたい一台です。ダストボックスはもちろん搭載で、作業中に出るホコリが地面に落ちない仕組みになっています。

あわせて集塵機を購入して接続もでき、作業中に掃除もできる効率性の良さも特徴。「石膏用ブレード」「木工用ブレード」と、作業用途に合わせてボードカッターの替刃もあります。

18V
切断能力 石膏ボード:30mm 木材:15mm
ストローク数 0〜6,000min-1
ストローク 6mm
寸法(長さ×幅×高さ) 263×79×290
重量 1.9kg(バッテリー含む)
1充電あたりの作業量/石膏ボード 厚さ12.5mm×1枚:約444mm 厚さ9.5mm×2枚:約292mm


マキタからは「SD180DX」の他に「SD100SMX(10.8V)」「SD140DRGX(14.4V)」の2機種も販売しています。それぞれの仕様は下記のとおり。

 

 

SD100

SD100DSMX

電圧 10.8V
切断能力 石膏ボード:30mm 木材:15mm
ストローク数 0〜6,000min-1
ストローク 6mm
寸法(長さ×幅×高さ) 248×79×280mm
重量 1.6kg
1充電あたりの作業量/石膏ボード  厚さ12.5mm×1枚:約100m〜240m 厚さ9.5mm×2枚:約45m〜110m
SD140DRGX

SD140DRGX

電圧 14.4V
切断能力 石膏ボード:30mm 木材:15mm
ストローク数 0〜6,000min-1
ストローク 6mm
寸法(長さ×幅×高さ) 249×79×290
重量 1.8kg
1充電あたりの作業量/石膏ボード 厚さ12.5mm×1枚:約432mm 厚さ9.5mm×2枚:約259mm
ここまで紹介したマキタの3機種の性能比較をすると、下記のとおりです。
性能 SD18D SD14D SD100
電圧 18V 14.4V 10.8V
切断能力 石膏ボード:30mm 木材:15mm 石膏ボード:30mm 木材:15mm 石膏ボード:30mm 木材:15mm
ストローク数 0〜6,000min-1 0〜6,000min-1 0〜6,000min-1
ストローク 6mm 6mm 6mm
寸法(長さ×幅×高さ) 263×79×290 249×79×290 248×79×280mm
重量 1.9kg(バッテリー含む) 1.8kg 1.6kg
1充電あたりの作業量/石膏ボード 厚さ12.5mm×1枚:約444mm 厚さ9.5mm×2枚:約292mm 厚さ12.5mm×1枚:約432mm 厚さ9.5mm×2枚:約259mm  厚さ12.5mm×1枚:約100m〜240m 厚さ9.5mm×2枚:約45m〜110m
表を見るとわかるように、異なるのは1充電あたりの作業量です。

バッテリーが大きくなればその分作業量は増えます。
バッテリーが大きくなるとコストも比例して上がるため、作業時間によって選びましょう。

その方がコストメリットは大きいです。

ハイコーキ

ここからはハイコーキ(旧日立工機)のボードカッターを紹介します。

CK18DA

CK18DA

CK180Aは、前述したマキタの「SD180D」のライバル機種と言っても良いでしょう。能力を比較するとあまり差はありませんが、一度あたりの作業量を見るとマキタ製に軍配が上がります。

ただ、HiKOKIはマルチボルトバッテリーで動く利点も。そのため「とにかく性能重視!」であれば、マキタ製。

今後36Vの電動工具を買う予定があるならば、バッテリーのコスパ的にCK18DAを購入しても良いでしょう。

電圧 18V
切断能力 石膏ボード:30mm 普通合板:15mm
ストローク数 0〜6,500min-1
寸法(全長×全高×全幅) 249×277×80mm
重量 1.9kg
1充電あたりの作業量/石膏ボード 厚さ12.5mm×1枚:約320mm

CK18DSAL

コードレスナイフカッタ:CK18DSAL

ハイコーキからはもう一機種「CK18DSAL」という独特なボードカッターを販売しています。名称は「ナイフカッター」となっていますが、ブレードにカッターナイフを使用するのが大きな特徴。粉の発生が少なく、作業中のゴミも大幅に減らすことが可能です。

電圧 18V
切断能力 石膏ボード:30mm 普通合板:15mm
ストローク数 6,500min-1
ストローク 4mm
寸法(全長×高さ) 334×221mm
重量 2.0kg

ちなみに性能は同じで「CK14DSAL(14.4V)」機種も販売しています。

-最大切断能力
-ストローク数(量)

は、CK18DSALと同じ。

CK14DSALのサイズは「334×201mm」とそこまで差はありません。 コスパ的にはバッテリーの低い「CK14DSAL」がオススメですが、「CK18DSAL」は「14.4V」「18V」どちらのバッテリーにも対応。

そのためコスパをそこまで重視しないなら、CK18DSALを購入する方が良いでしょう。

パナソニック

パナソニックは「EZ45A3」「EZ4543」「EZ3571」の3機種を販売していましたが、現在はデュアル方式採用の「EZ45A3」だけに絞って販売しています。

EZ45A3

パナソニック製ボードカッターの特徴は、「14.4V」「18V」どちらも1機種で対応できることです。両方のバッテリーを一台で対応できるため、バッテリーコスパが良いです。

ダストケースと本体がピタッと密着しており、ゴミが落ちづらい親切設計。ブレード位置合わせも付いており、切り込み位置もわかりやすく、作業効率を落としません。

電圧 14.4V/18V
切断能力 石膏ボード:30mm 木工:15mm
ストローク数 14.4V:0〜6,000min-1 18V:0〜6,600min-1
寸法(全長×全高×全幅) 226×351×72mm
重量 2.0kg(18V 5.0Ah)

まとめ

ボードカッターは「切断」というシンプルな機能で、メーカーや機種ごとに性能はそこまで変わりません。

大きく異なるのはバッテリーなので、バッテリーをメインにあなたにピッタリのボードカッターを見つけてくださいね。

...とはいっても電動工具は新品で買うと高い商品です。

そのため

「もう少し安ければ買ってもいいんだけどなあ」
「高すぎて買える気がしない」

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