【工具屋が解説】ボッシュのインパクトドライバーの選び方・オススメ機種
その中でも今回は「ボッシュ製インパクトドライバー」に焦点をあてていきましょう。本記事ではボッシュのインパクトドライバーを選ぶときのポイントに加えて、オススメの機種を厳選してご紹介(^^)
今インパクトドライバー選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください!
ボッシュとは?
ボッシュは1861年に創業されたメーカーで、もともとはドイツの自動車メーカーへ自動電装品を供給している企業でした。そのため日本ではクルマ関連の企業と認知されているケースも多い一方、電動工具の質も高く建設現場でもプロの職人さんが使用しているシーンをよく見かけます。
ボッシュは現在の電動工具のベースとなる製品を多く生み出しており、ジグソーやハンマードリル、インパクトドライバーなど多くの工具を世に送り出しています。
また、実は「DIY用電動工具」というのはボッシュが世界で初めて開発・販売しており、電動工具をより身近なものとして位置づけた企業です。
また、ドイツのメーカーであるボッシュは、「安全」に対する意識がとても強く、同じく安全を重視する日本ユーザーにも合っている商品が多い印象です。そのためボッシュ製の電動工具を一度も使用したことがない方は、ぜひお試しください(^^)
ボッシュのインパクトドライバーを選ぶときのポイント
ボッシュのインパクトドライバーを選ぶときは、下記の3点がポイントとなります!-用途
-トルク
-プロ用・DIY用
それぞれカンタンに見ていきましょう(^^)
用途
最初のポイントは「用途」です。下記から見ていきましょう。長時間作業
たとえば長時間作業を行うのが前提なら、軽量の機種を選ぶ方が良いです。理由はカンタンで、重量のある機種をずっと持って作業をすると疲れるためです。
さらに軽量の機種の方が取り回しも良くなり、作業効率UPも期待できます。なお、本気で軽さや扱いやすさを求める方は「ペン型」のインパクトドライバーも検討してみましょう。
トルク(パワー)は控え目ですが、コンパクトで扱いやすく狭い場所での作業に向いています。
外で作業をする
次に外で作業をするかどうかです。建設現場など外で作業をする場合や雨でも作業をする方は「防じん・防滴機能」がついている機種がオススメで、耐久性の高いインパクトドライバーを選びましょう。ただ、一つ注意点として「防じん・防滴機能」は完璧ではないことです。シンプルなことですが、大雨にずっと放置しておけば壊れる可能性は高く、ホコリまみれの現場に置いておけば動作不良になる可能性は十分に考えられます。
そのため、「防じん・防滴機能」はあくまで付加機能として考えておき、「絶対に壊れない」わけではないことも覚えておきましょう。
初回購入
最後に初めてインパクトドライバーに触るかどうかです。作業を見ているとカンタンそうに見えるのですが、インパクトドライバーは力の加減が意外とむずかしい電動工具です。たとえばネジを締めるときにフルパワーで締めると、締めすぎてしまったり失敗も多いです。そのためはじめてインパクトドライバーを購入する方は、打撃力の切り替えができる機種がオススメです。
トルク
次のボッシュ製インパクトドライバー選びで大事なポイントが「トルク」です。トルクとはインパクトドライバーの「パワー」のことで、通常数値で表示されます。トルクの数値が高ければその分パワーも強く、効率よく作業をすることができます。インパクトドライバーのトルクは「〇〇N・m」で表し、〇〇の中には数値が入ります。 あくまで基準ですが、家具の組み立て程度なら「90N・m」あれば十分でしょう。
一方仕事で使うなら「100N・m」は超えたいところですが、ボッシュのインパクトドライバーの場合「200N・m」を超える機種もあるため、パワー不足で悩むことはないメーカーです。ただ、一般的にトルクの数値が高くなるとコストも高くなるため、注意が必要です。
プロ用・DIY用
最後に「プロ用」と「DIY用」です。ボッシュの電動工具は、「プロ用=ブルー」「DIY用=グリーン」に分けており、それぞれの特徴は下記のとおりとなります。ブルー
プロ仕様の電動工具は「ブルー」で統一されています。ハイパワーでスペックの高い機種がそろっており、作業効率を上げたい方にはこちらがオススメ。また、タフな環境でも使用できるように耐久性の高い機種が多いです。ただ一方でコストが高くなりやすいため、その点はデメリットと言えるでしょう。
グリーン
DIY仕様の電動工具は「グリーン」です。DIYとはいうものの、電動工具として基本的なスペックは持っているため、軽作業などを行うときに便利です。また、プロ仕様の電動工具よりもコスパが良いため、性能を確認して問題がなければ、グリーンの機種を選ぶのも一つの手です。ただし、プロ用の電動工具と比べると耐久性などスペックは低くなるため、その点はデメリットと言えます。
インパクトドライバーとドリルドライバーの違い
-チャック
-スピードコントロール
-トルク調節部
上記の3つとなります。チャックとは、ドライバーの先端にビットを取り付ける部分です。インパクトドライバーの場合は、チャックの外側をつまんでロックをはずして、ビットを入れたらまた戻すという構造になっています。
ドリルドライバーの場合は、チャックの大きさが細かく調節できるタイプが多く、丸軸や六角軸などさまざまなビットに対応できます。
また、インパクトドライバーには回転スピードを変えられる「スピードコントロール」はありませんが、ドリルドライバーには切り替え機能がついています。最後の「トルク調節部」ですが、インパクトドライバーの場合はトルクを調節する機能はありません。
一方ドリルドライバーは、トルクの調節ができるリングがついており、用途に応じてトルク変更が可能です。このようにインパクトドライバーとドリルドライバーは形状こそ似ていますが、仕様は大きく異なるため、購入するときは注意しましょう!
関連記事:【徹底比較】インパクトドライバー とドリルドライバーの違いとは?
オススメのボッシュ製インパクトドライバーを厳選紹介!
ここからはオススメのボッシュ製インパクトドライバーを「厳選3機種」紹介します。ここまで読んで、「選び方はわかったけど、オススメ機種が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね(^ ^)GDR 18V-200 C
GDR 18V-200 Cはトルクが「200N・m」のインパクトドライバーです。トルクの数値はもちろん性能が高い一方、モーターを過負荷から守る「EMP」機能、突然の雨でもビットホルダー部から排水を行う「ETP機能」、バッテリーをオーバーヒートから守る「ECP機能」など耐久性も上々。そのためタフな環境でもガツガツ使用することができ、完全にプロ使用の機種となります。また、作業内容にあわせて3段階にパワー切り替えもできるので、作業効率UPも期待できるでしょう。
なお、「コネクト機能」が搭載されており、ToolBOXからカスタマイズも可能です。建設現場などで毎日インパクトドライバーを使用する方にオススメの一台となります。
回転数 | 0〜3,400min-1 |
最大トルク | 200N・m |
打撃数 | 0〜4,000bpm |
電圧 | 18V |
サイズ(W×L×H) | 360×444×140mm |
質量 | 1.1Kg |
GDR 18V-210 C
(引用:ボッシュ)
機種名から分かるように「GDR 18V-210 C」は、トルク「210N・m」のハイパワーインパクトドライバーです。もちろん防塵・防滴機能やコネクト機能もついており、耐久性も◎。よりトルクが強い機種をお求めの方は、こちらのGDR 18V-210 Cを検討しても良いでしょう!
回転数 | 0〜3,400min-1 |
最大トルク | 210N・m |
打撃数 | 0〜4,100bpm |
電圧 | 18V |
サイズ(W×L×H) | 360×444×140mm |
質量 | 1.1Kg |
GDX 18V-210 C
GDX 18V-210 Cはインパクトドライバー+レンチの機能を持っている機種です。インパクトドライバーとしては、210N・mとハイパワーの性能を持っており、3段階のパワーコントロール付き。
また、ドライバービット・ソケットをアダプターなしで使用できる2in1インパクトで、作業用途の幅も広くなります。あわせて回転数の調整をする「自動シャットダウン」「自動スローダウン」に加えて、ボルトが外れたときに回転がストップする「ABR機能」もついており、安全性も◎。
回転数 | 0〜3,400min-1 |
最大トルク | 210N・m |
打撃数 | 0〜4,100bpm |
電圧 | 18V |
サイズ(W×L×H) | 360×444×140mm |
質量 | 1.2Kg |
まとめ
長時間作業をするのが前提ならば「軽量」の機種を選び、外で作業をする場合は「防塵・防滴」機能がついている機種がオススメです。
また、はじめてインパクトドライバーを購入するのであれば、パワーの切り替えができる機種を選ぶ方が良いでしょう。さらに作業内容に合った「トルク(パワー)」を持つ機種を選ぶことで、作業ストレスの軽減にもつながります。
さらに建設現場など毎日使用する予定であれば「プロ用カラー」である「ブルー」を、DIY用であれば「グリーン」の機種を選びましょう。ぜひ今回紹介した内容を参考に、あなたにぴったりのインパクトドライバーを見つけてくださいね(^^)
とは言っても、インパクトドライバーをはじめ電動工具は高い買い物です。新品で購入すれば数万円は軽くかかってくるため...
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