ディスクグラインダーのおすすめ機種・選び方【徹底解説】
2023年6月更新
ディスクグラインダーは、高速で回転する先端のディスクによって、木材の研磨や金属の塗装はがしなど多様に使える電動工具です。
ディスクグラインダーのディスクを交換すれば、堅い金属やコンクリートの研磨なども可能です。建設現場での利用はもちろん、シンプルで使いやすいのでDIYや日曜大工などにもおすすめ。
今まで紙やすりで研磨していた作業は、ディスクグラインダーを使うことによって圧倒的に速く、きれいに、そして簡単に置き換えることができます。
今回は、そんな便利なディスクグラインダーの選ぶポイントや、おすすめの機種をご紹介いたします。ディスクグラインダーに興味がある方はもちろん、ディスクグラインダーの購入を検討している方は必見です!
ディスクグラインダーの選び方は?
人気の工具であるディスクグラインダーは、さまざまなメーカーから発売されています。ディスクグラインダーを選びときのポイントは、大きく分けて5つです。
- 電源
- 回転数
- 用途
- メーカー
- 替刃
以下でそれぞれについて詳しく説明していきます。5つのポイントを確認すること、きっとおすすめのディスクグラインダーが見つかるでしょう。
電源
(引用:マキタ公式サイト)
AC電源式
ディスクグラインダーを選ぶ時に大事なのが「充電式」or「AC電源式」です。それぞれ特徴があるので、次章から紹介します!
充電式
屋外での作業に便利なのが充電(バッテリー)式のディスクグラインダーです。
建設現場では広い場所や屋外での作業も多くなるので、充電式のディスクグラインダーが特に重宝されます。
ディスクグラインダーのバッテリー電圧は、14.4V・18V・36Vとあり、主流は18Vです。
昔は「充電式ディスクグラインダー」だとパワー不足がデメリットでした。
しかし最近は技術が進歩し、安定してパワフルに作業できる機種が増えてきた印象です。
AC電源式
コード式のディスクグラインダーは安定したパワー供給が特徴です。
バッテリー切れの心配もありません。
「AC電源式ディスクグラインダー」の電圧は、単相100V・単相200V・三相200Vのものがあり、主流は単相100V電源です。
電源があるところでの作業向きなので、特に屋内での使用に向いています。
充電式のディスクグラインダーと比べて、比較的安価に購入できます。
回転数
ディスクグラインダーの回転数は、主に以下の3種類に分けられます。
- 高速回転型
- 低速高トルク型
- 無断変速型
高速回転型
高速回転型のディスクグラインダーは、最も一般的に販売されているタイプで、回転数は12,000 min-1前後です。
あらゆる作業に対応することができ、高速で研削や研磨が行えます。ディスクグラインダーは金属の切断も可能ですが、石材やコンクリートを切断する場合は専用のディスク(ダイヤモンドカッター等)が必要になります。
使い慣れていない方は、ディスクグラインダーの回転数の速さからつい削りすぎてしまうということもあるので、注意が必要です。
作業の最初の段階は高速回転型を使用し、仕上げのときだけ低速回転型を使用するなど、使い分けるのがおすすめです。
低速高トルク型
低速高トルク型のディスクグラインダーは、名前のとおり回転の速さは高速回転型より劣りますが、トルク(パワー・回転の強さ)が高いです。
回転数は9,000 min-1前後となります。
石材やコンクリートなどの硬い素材を切断したり、仕上げの研磨作業をする際によく利用されます。
無断変速型
無断変則型のディスクグラインダーは、作業をする素材に合わせて回転スピードを変更することができるタイプです。
回転数は3,000〜11,000 min-1前後となります。
無断変速型のディスクグラインダーは「切断・研磨・研削」など多様に使えるのがおすすめポイントですが、値段も高額になる傾向にあります。
用途
ディスクグラインダーの基本的な用途は、
- 切断
- 研削
- 研磨
- 塗装はがし
- 金属のさび落とし
などとなります。
1台で多様な仕事をこなせるのがディスクグラインダーの魅力です。
ディスグラインダーを使うときはスイッチをいれるだけの簡単設計なので、初心者の方でにもおすすめとなります。
ディスクグラインダー先端のディスクを交換すれば、堅い金属やコンクリートの切断もできますし、石材の研磨なども可能です。
ディスクを替えずに無理やり作業すると、刃が欠けたり、破片が飛ぶ可能性があり大変危険です。無理な使用はしないようにしましょう。
【注意】
なおディスクグラインダーで木材の切断は、ケガのリスクがあるためオススメできません。木工用チップソーも販売しておりますが回転数が高く、材料にかかった時にしっかり押さえないとキックバックの可能性もあります。
メーカー
ディスクグラインダーは値段の安いものから高いものまで、さまざまなメーカーから販売されています。 そのなかでも、
- マキタ
- ハイコーキ
- ボッシュ
- パナソニック
などが特に人気のメーカーとなっています。
マキタ
電動工具市場では外せない存在の「マキタ」です。職人さから圧倒的な支持を得ており、コンパクトな工具を製造するのがうまい印象です。
また、マキタ製のディスクグラインダーはハイパワーも売りで、コンクリート切断ができる機種も。信頼性も高いため、迷っている方はマキタの機種を見てみることもおすすめです。
ハイコーキ
日立グループに元々いたこともあり、確かな技術力を持つハイコーキです。マキタと市場シェアを常に争っている印象。
独自の技術を工具に吹き込むのが上手く、DIYユーザー向けのディスクグラインダーも販売しています。コンパクトな機種も多いため、手軽に扱い方はハイコーキ製もおすすめです。
ボッシュ
ドイツメーカーのボッシュは、世界的にもシェアが大きい巨大工具メーカーです。ボッシュのディスクグラインダーは4方向ヘッドに動くなど、さまざまな現場・場所で対応できるように設計されています。効率性を考えるのであれば、ボッシュもおすすめです。
パナソニック
家電メーカーの印象が強いパナソニックですが、ディスクグラインダーの販売もしています。クラス最強トルクを誇るハイパワーな機種もあり、隠れた工具メーカーとも言えるでしょう。
故障をする前に電力供給ストップ機能があり、安全に作業をしたい方におすすめです。どのメーカーからも充電式やAC電源式など多様に販売されているので、予算や使用用途にあったものをじっくりと選んでみてください。
替刃
替刃を交換することによって、ディスクグラインダーの用途は多様に広がります。切断する材料が複数ある方は、材料ごとに刃を変更するのがおすすめです。
ここでは、代表的な替刃の種類をご紹介します。ディスクグラインダーの替刃は大きく分けて、切断用と研磨用にわけることができます。
- 切断用:切断砥石・ダイヤモンドカッター
- 研磨用:ダイヤモンドカップ・研磨砥石・研磨ディスク
切断用:切断砥石
切断用の砥石は1〜2 mmほどと薄い作りで、ディスクグラインダーで鋼材・パイプ・丸棒・ステンレスなどの金属を切断する際に使います。
高速で回転するディスクの外周を使って切断作業をします。研磨砥石のようにディスクの表面は使用しません。
切断用:ダイヤモンドカッター
ダイヤモンドカッターは、ディスクグラインダーでコンクリートやU字構、ヒューム管など、コンクリート二次製品の切断をする際に使います。
また、ハツリ作業(コンクリートを削る作業)の溝付けや、石材・瓦の切断にも使用されます。
ディスクに何か所か切り込みが入っている形が特徴です。
研磨用:ダイヤモンドカップ
研磨用のダイヤモンドカップは、ディスクグラインダーでコンクリートやブロックなどの削り・面取り・仕上げなどに使用されます。
研磨用:研磨砥石
研磨砥石は、ディスクグラインダーで金属系の素材を研磨したり削ったりするときに使います。厚みがあり中央がくぼんでいる形をしています。 切断には使えません。
研磨用:研磨ディスク
研磨ディスクは、ディスクグラインダーで塗装をはがしたり、塗装前の表面をなめらかに仕上げる際に使用します。サビや面取り・酸化皮膜除去などにも使われます。コンクリート用・金属用・木材用など、さまざまな種類が販売されています。
ディスクグラインダーのおすすめ機種
ディスクグラインダーの種類や選び方のコツが掴めてきましたか?
ここからは、オススメのディスクグラインダーのご紹介です。
アクトツールがプロの目線で厳選したディスクグラインダーのランキング7選の発表です!
1位 マキタ ディスクグラインダ14.4V GA410DRG
1位はマキタのGA410DRGです。
GA410DRGは、マキタの技術が凝縮された、ハイテクかつハイパワーのディスクグラインダーです。軽負荷作業用の「ハイスピードモード」から、コンクリートも切断できる重不可作業の「高トルクモード」へ自動変速が実現。
負荷のかかる現場の作業であっても、ディスクグラインダーの作業効率を最大限に高めます。また、Bluetoothによる無線通信で、集じん機との連動が可能なのもおすすめポイント。
さらには、キックバック時の急激な回転数低下を検知して自動停止するキックバック低減機能付きなので、より安全な使用ができるディスクグラインダーとなります。
砥石寸法(外径 × 厚さ × 内径) | 100 × 3~6 × 15 mm |
回転数(回転/分) | 3,000~8,500 min-1 |
電源 | バッテリー式 14.4V |
質量 | 2.2 kg |
2位 HiKOKI(ハイコーキ)電気ディスクグラインダー FG10SS2
2位はハイコーキのFG10SS2です。
コチラはDIYユーザ向けのディスクグラインダーです!
軽量かつコンパクトなサイズなので、女性や手の小さい方でも楽に使用できます。金属の塗装はがしや木の研削などから、金属の切断などのハイパワーな仕事もこなせる便利な1台です。
左右どちらにも取付ができるサイドハンドルで、安定した作業ができます。
コード式なのでパワフルに動いてくれますが、電源が必要なので屋外よりも屋内使用におすすめ。また、お手頃価格なディスクグラインダーなので入門用にもおすすめです。
砥石寸法(外径 × 厚さ × 内径) | 100 × 4 × 15 mm |
回転数(回転/分) | 12,000 min-1 |
電源 | コード式 単相100V |
質量 | 1.4 kg |
3位 HiKOKI(ハイコーキ)18V コードレスディスクグラインダー G18DSL2(NN)
続いて3位はハイコーキのG18DSL2(NN)です。
軽くて小さいバッテリー式ながら、18Vでパワフルに動いてくれるのが人気なディスクグラインダー。
従来のモデルと比べて過負荷耐力約1.6倍アップし、耐久性に優れています。
ソフトグリップハンドルは握りやすく、長時間の作業にもおすすめ。
電源がオンのまま電池を取り付けても起動しない再起動防止機能搭載で、より安心して使用できます。
砥石寸法(外径 × 厚さ × 内径) | 100 × 6 × 15 mm |
回転数(回転/分) | 9,000 min-1 |
電源 | バッテリー式 18V |
質量 | 1.7 kg |
4位 パナソニック 充電ディスクグラインダー EZ46A1 デュアル(14.4V/18V対応)
4位はパナソニックのEZ46A1 デュアルです。
EZ46A1 デュアルは、18Vでも14.4Vでも対応できるモデルです。
狭いところでも取り回しのしやすいコンパクトなボディながら、クラス最強トルクを誇るハイパワーが魅力のディスクグラインダー。
狭い場所で使用するユーザーにおすすめです。
優れた防塵・防水設計で、屋外の作業でも安心して使用することができます。
高負荷作業で電池が高温になる前に自動で電力供給をストップし、ランプ点滅で高温を知らせてくれる設計になっています。
そのため、負荷をかけすぎても故障になることはなく快適に作業が続けられます。
砥石寸法(外径 × 厚さ × 内径) | 105 × 6 × 15 mm (切断用) |
回転数(回転/分) | 18V = 10,000 min-1 / 14.4V = 8,000 min-1 |
電源 | バッテリー式 18V/14.4V |
質量 | 1.43 kg |
5位 ボッシュ(Bosch) ディスクグラインダー GWS7-100T
5位はボッシュのGWS7-100Tです。
ボッシュの「GWS7-100」は人気商品で、細めのグリップはどんな人が握っても馴染むように作られており、作業に応じて握る位置を変更できるような使いやすい形状になっています。
4方向にヘッドが動くので、現場でも使いやすく安全な位置で作業ができます。
さらに、万が一作業中に砥石や加工物が破損しても、保護カバーの位置が大きくずれないようにデザインされているので、より安心して作業が可能です。
さまざまな用途(角度)でディスクグラインダーを利用する方は、こちらの機種がおすすめです。
砥石径 | 100 mmφ |
回転数(回転/分) | 9,300 min-1 |
電源 | コード式 単相100V |
質量 | 1.5 kg |
6位 マキタ ディスクグラインダ18V GA402DZ
6位はマキタのGA402DZです。
スリムなボディと握りやすくて滑りにくいソフトグリップにより、「優れた使用感」がおすすめポイント。
高負荷作業時でも、粘り強さを発揮してくれます。
また、過負荷時には警告ランプを点灯して教えてくれるので、モーターを保護しながら連続で作業ができます。
それでも作業が続いた場合でも、リミッターに達する前に電流をカットしてモーターをしっかり守ってくれる賢い設計です。
砥石寸法(外径 × 厚さ × 内径) | 100 × 3~6 × 15 mm |
回転数(回転/分) | 11,000 min-1 |
電源 | バッテリー式 18V |
質量 | 1.9 kg |
7位 E-Value(イーバリュー) ディスクグラインダー EDG-550
7位はイーバリューのEDG-550です。
コチラもDIYユーザ向けのディスクグラインダーです!
なんといっても通常のディスクグラインダーの1/3の値段に匹敵する、圧倒的な安さがおすすめしたいポイント。
安いといってもハイパワーが自慢で、金属の切断や木材・金属の研磨、サビ落としなど幅広く活躍してくれます。
サイドハンドル付きなので、本体をしっかりと保持しながら安定した作業が可能です。 コード式なので屋内での使用に向いています。
砥石寸法(外径 × 厚さ × 内径) | 100 × 6 × 15 mm |
回転数(回転/分) | 11,000 min-1 |
電源 | コード式 単相100V |
質量 | 1.6 kg |
まとめ
いかがでしたか? 今回の記事では、切断・研磨に便利なディスクグラインダーの選び方や、オススメの機種のご紹介をさせていただきました。
みなさんのディスクグラインダー選びの参考になれば幸いです。 アクトツールは、便利な通販サイトも運営しています。
ディスクグラインダーをお探しの方は、ぜひ覗いてみてくださいね!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!