【プロ解説】エンジンカッターまとめ!人気機種・使い方・刃の選び方
エンジンカッターは、インフラ関連設備の施工や解体作業などにおいて用いられる工具です。
高い切断能力を必要とする作業で用いられるのです。
コンクリート製の水道管やU字溝などの切断に使用する事が多く、電源を確保しなくてもガソリンを使用できるところが特徴です。
エンジンカッターを詳しく知りたい方は、この記事を参考にしてくださいね!
・エンジンカッターとは?
・エンジンカッターの刃は用途で選ぼう!
・オススメ機種5選
エンジンカッターって?使い方は?
前述しましたがエンジンカッターとは、 コンクリートや石材・金属や鋼材などの切断に使用される切断機械です。
建設現場や工事現場などの切断作業で活躍します。
カッターを回転させる部分にエンジンを搭載しており、混合燃料を使用する製品が主流となっています。
燃料には、ガソリンとエンジンオイルを混ぜた混合ガソリンを使用するものが主流となっているほか、ガソリンとエンジンオイルを別々に給油して使用するモデルもあります。
キャスター付きで移動させることが可能なエンジンカッターや、重量が軽く、持ち運びが可能な製品などがあります。
エンジンカッターはディスクグラインダーと似た工具になりますが、エンジンカッターの切断砥石のほうが2~3倍大きいです。
パワーも圧倒的にエンジンカッターのほうが強くなています!
エンジンカッターの使い方
使い方を簡単に説明すると、エンジンカッターはエンジンを始動させてスロットルを開ければ刃が回転を始めます。
以下に簡潔に手順を書いておきましたのでご覧ください!
①まずは始動させる前に刃(ブレード)がまっすぐ固定されているか確認しましょう。
②保護カバーが閉じていれば畳んで刃を露出させます。
保護カバーが刃を覆っている場合は、開いて刃を露出させます。
③大抵のエンジン式工具と同じようにスロットルを軽く引いて、スターターハンドルを勢いよく引きます。
エンジンが冷えている場合は、1~2分程度スロットルを引いたり戻したりして暖気運転を行ってください。
④エンジンが始動して刃が回転しだしたら、ハンドルを両手でしっかり握りましょう。
⑤切断する際には対象物に向かってエンジンカッターをまっすぐ持って、機器側面に身体を移動させます。
※エンジンカッターの真後ろに立っているとキックバックが起きた場合に危険なので、立ち位置には注意してください。
エンジンカッターの選び方
エンジンカッターの選び方には主に3つの指標があります。それが以下の3つです。
- 切り込みの深さ
- 使用する燃料
- 付属機能
切り込みの深さ
エンジンカッターの性能の判断基準は切込深さです。
エンジンカッターの切り込み深さとは、切断時に刃が材料にどれだけ深く食い込むかを示す数値です。
厚みのあるコンクリート、太いパイプを切断する場合には最大切込深さが大きい製品を選びましょう。
なお、製品仕様に書かれているのはあくまでも最大の数値で、使用している刃の直径や切断対象の素材によって切込深さの限界は変動します。
使用するエンジンカッターの最大切込深さで切断し続けると、エンジンカッターの機械部分に負荷がかかるので長持ちしません。
ですので、刃は切り込み深さに余裕があるものを選びましょう!
次に見ていくのはエンジンカッターの燃料についてです。
使用する燃料
エンジンカッターはエンジン駆動する工具ですから、燃料がなければ作動はできません。
使用できる燃料はどんなエンジンを採用しているかで決められており、ガソリンとオイルの混合燃料とガソリンのみの2種類に大別できます。
(引用:クリッカー)
2ストロークエンジン:混合燃料
2ストロークエンジンは混合燃料(ガソリンとオイルを混ぜ合わせた燃料)を爆発させて作動させます。
混ぜ合わせる比率はガソリン対オイルが25:1、50:1のようにエンジンごとに決められています。
比率さえ間違えなければ作るのは難しくありませんが、ガソリンが劣化しやすいことには注意してくださいね。
混合燃料を保管しておくとガソリン中の揮発性の高い成分が抜けていき、ガソリンが燃えにくくなってしまいます。
作ってから夏場なら約1ヵ月、冬場なら約2ヵ月すれば燃料としては使えなくなってしまう可能性が高いです。
その時点で使う分だけを作成し、長期間の保存は避けるようにしましょう。 4ストロークエンジン:ガソリン
4ストロークエンジンのエンジンカッターであれば、燃料は自動車用ガソリンのみで動作します。
混合燃料のようにオイルを混ぜ合わせる必要がないので手軽です!
また、自動車用ガソリンは純度が高いので混合燃料に比べてキャブレータ詰まりが起こりにくく、故障の頻度を下げることが出来ます。
高価な混合オイルを購入する必要がないため、長期的な使用コストを安くできる点もメリットです。
ただし、こちらも燃料であるガソリンが揮発しやすいことに注意してください。
付属機能
エンジンカッターの付属機能について、集塵・デコンプ・排ガスの3つの観点で見ていきます。
力の弱い人はデコンプ、粉塵が舞いやすい物を切断することが多いのであれば集塵機能を優先することをおすすめします。
集塵機能・給水機能 エンジンカッターで鋼・コンクリート材などを切っていくと、細かな粉塵が舞い散ってしまいます。
この粉塵は肺に蓄積して人体に良くない影響を与える物質であります。
また、切断箇所に積もると切りづらくなってしまうので、集塵機能がついた製品がおすすめです。
集塵機構・集塵袋付きの製品や、集塵機を接続できるモデルなど、エンジンカッターにおける集塵機能の形式はさまざまです。
切削片は摩擦で熱せられているために発火性が高く、金属切断時には火花も散るため、袋が別売となっている場合は耐火性のある製品を使用してください。
また、給水機能がついていて、切断時に水を散布する事のできる製品もあります。
集塵するわけではないものの、水分を与えることで粉塵の飛散を抑えることができます。
加えて、水を供給することで刃の冷却にもなります。
過熱による刃の摩耗や破損を防ぎ、刃の寿命を延ばすことにもつながります。
ただし、給水機能を使用するときには専用の湿式のカッターを使用しましょう。 デコンプ機能
エンジンを始動させようとしたが、スターターハンドルが重くて引けないという経験はありませんか?
デコンプ機能搭載の製品は、エンジン内の圧力を特殊な機構で外に逃がすことでスターターハンドルを引きやするのです。
スターターが軽いのでエンジンがすばやく始動し、すぐに作業開始できるすぐれものです。
デコンプ機能はもともと車やバイクなどのエンジンに採用されているものでしたが、最近になってからエンジンカッターにも採用されるようになってきました。
とくに混合燃料を利用する2ストロークエンジンでは圧縮比が高くスターターが重くて引きづらいため、なるべくデコンプ機能付きを選びましょう。
排ガス抑制 エンジンカッターの排ガスには窒素酸化物や一酸化炭素が含まれるため、長時間吸い続けると使用者の健康に悪影響を与えます。
特に屋内などの空気が篭もりやすい場所では、注意が必要です。
そうした状況下でエンジンカッターを利用することが多い場合は、排ガス対策機能を有する製品がおすすめです。
日本国内の排ガスにおける規制の対象は自動車やバイクなどの乗り物や大型機械ですが、エンジンカッターなどの排気ガスの発生する工具についてもメーカーが自主的に行っています。
次はエンジンカッターの刃について見ていきます。
エンジンカッターの刃は用途で選ぶ!
エンジンカッターの切り込み性能を決めるのがブレードです。刃にはダイヤモンドカッターと切断砥石の2種類があり、仕様や用途によってどちらを使えるかが変わってきます。
なお、刃が別売りの製品も存在しますので注意しましょう。
ダイヤモンドカッター
刃部に工業用ダイヤモンドを散りばめたブレードをダイヤモンドカッターと言います。ブレードの切断面に人工ダイヤモンドの微粒子が埋め込まれています。
これにより、高い切断と切削能力・耐久性を持ち、硬い資材を切断する用途に向いています。
エンジンカッターは回転数が高いため、大抵のエンジンカッターはダイヤモンドカッター専用と思ってもらっていいでしょう。
切断砥石
エンジンカッターの中には大型の切断砥石が取り付けられるタイプも見られます。
ダイヤモンドカッターに比べると切断面の美しさが劣る切断砥石ですが、硬度がそれほど高くなく、バリが出ても構わない素材の切断であれば便利なブレードです。
1枚あたりの価格が安く、錆びる心配もありません。
ただし、エンジンカッター・砥石双方の最高回転数に注意してください。
砥石の最高回転数がエンジンカッターの回転数より少ない場合、砥石が破損して怪我に繋がる可能性があるので注意しましょう。
エンジンカッターの厳選5機種!
では今人気のエンジンカッターを5機種、紹介します。
どのエンジンカッターも能力的には大差がないようになっていますが、切るだけでなくプラスの機能が追加されているものです。
集塵機が付属しているか否かというところで値段が変動しますので、ご自身の作業内容に合わせて最適な1台を選択してください!
スチール:TS 480i
(引用:スチール)
定価 | ¥308,000 |
刃物寸法 | 300mm |
最大切込み深さ | 100mm |
回転数 | 5,080rpm |
エンジン | 2ストローク式 |
エンジン燃料 | 混合ガソリン |
暖気運転なしで、エンジンスタート直後から最高のパフォーマンスを発揮。
サイクロンエア制御のロングライフエアフィルターシステムと電子式給水コントロールシステムも装備。
手持ちまたはカート FW 20に取り付けてご使用いただけます。
ECサイトや大手ECモールでの出品が見られないために、HP上のオンライン通販カタログからご購入ください!
新ダイワ:EC90
(引用:新ダイワ)
定価 | ¥278,300 |
刃物寸法 | 226mm |
最大切込み深さ | 70mm |
回転数 | 3,800rpm |
エンジン | 2ストローク式 |
エンジン燃料 |
混合ガソリン (タンク容量0.65L) |
新ダイワの製品は職人さんが好んで使われることとが多いですね。
混合気の配合もすべて説明書に乗っているので、はじめて使う方でも安心。
また、最新の安全機能を有しているのでもしものときに安心です。
ハスクバーナ:K770
(引用:ハスクバーナ)
定価 | ¥300,000 |
刃物寸法 | 350mm |
最大切込み深さ | 115mm |
最大回転数 | 9,300rpm |
エンジン | 2ストローク式 |
エンジン燃料 | 混合ガソリン |
高効率で、高出力エンジンは安定した切れ味に直結するので作業効率が上がること間違いありません。
世界中で愛されるオールラウンドモデルで、優れたトータルバランスを持っています。
安定した始動性で、限りなくメンテナンスフリーに近いエアークリーナー。
高出力・低燃費の独自の内臓自動フィルターがついています。
三笠産業:MCH-301B
(引用:三笠産業)
定価 | ¥448,000 |
刃物寸法 | 305mm |
最大切り込み深さ | 120mm |
回転数 | ー |
エンジン | 4ストローク式 |
エンジン燃料 | レギュラーガソリン (タンク容量0.64L) |
コンクリートやアスファルト、石材など硬い材料でも効率的に切断することができます。
丈夫なボディを持っているので、現場でも過酷な使用にも耐えることができます。
また、始動の楽なデコンプ機構を装備しています。
ハイガー:HG-GT7208S
(引用:ハイガー)
定価 | ¥104,500 |
刃物寸法 | 350mm |
最大切り込み深さ | 120mm |
回転数 | 最高速度:9,500rpm アイドリング時:3,000rpm |
エンジン | 2ストローク式 |
エンジン燃料 | 混合ガソリン (タンク容量0.95L) |
そのため、プロはもちろんのこと個人ユーザーや中小規模向けの作業に適しています。
ハイガーのエンジンカッターは散水ホース付きで、粉塵を防ぎ冷却効果も抜群です。
乾湿両方に対応していますので、便利です。
中のベルトもワンタッチで緩むため、メンテナンスも楽に可能です。
エンジンカッターまとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「エンジンカッター人気機種5選! 使い方・刃の選び方もまとめてご紹介!」いかがでしたか?
エンジンカッターを選ぶ際の指標は3つ!
・切り込み深さ
・使用する燃料
・付属機能
こちらをしっかりと確認して、あなたに合ったエンジンカッターを選んでくださいね!
この記事が皆様の最適なエンジンカッター選びの一助となれば幸いです。
アクトツールオンラインショップでは、エンジンカッターを格安で多数販売しております!
新品で購入しようとすると、なかなかお値段が高いですよね、、、
ぜひ、アクトツールオンラインショップであなたに合ったエンジンカッターを見つけましょう!
併せて読みたい!