【2022年版】インバータ発電機のおすすめ機種・選び方

夜間照明や屋外で電動工具を使用するシーンで非常に役立つインバータ発電機。コンセントがなくても電源を確保できることから、建設現場などで一台常備しているケースも多いですよね。

また、災害の多い日本だからこそ発電機は重宝されます。小型機種も多く、DIYで利用する方も多い印象。幅広いニーズがあり、多くの企業が発電機を開発・販売しています。

ただ、発電機は多種多様で「どの発電機がいいのかよく分からない...」と悩む方も多いと思います。そこで今回は発電機を選ぶ基準を5つの項目に分けて紹介します!...とは言ってもどれも簡単なことなので、一つずつ紹介していきます。

この記事を読むことで、きっとあなたの発電機選びの道標になるはずです(^^) ぜひ最後までご覧下さいませ。

発電機の選び方の基準は?

発電機を選ぶ際は、下記の5点がポイントです。

-出力
-インバーターの有無
-カバータイプとフレームタイプ
-ガソリンエンジン発電機の機能
-メーカー

それでは、次章から1つずつ見ていきましょう(^^)

出力

発電機を選ぶときに最も大事なのが「出力」です。簡単に言ってしまえば「発電機がどのくらい電気を発電してくれるか」を示した数値。 あくまで例ですが、5W出力する発電機に対して10W消費する電化製品をつなげても稼働は難しいでしょう。

その為、電化製品に合った出力の発電機を選ぶことが大切です! 注意点として「発電機の出力値」と「消費電力の値」が同じでもNGです 正しくは「発電機の出力値」>「消費電力の値」を基準に選ぶことがおすすめ。

理由は簡単で、電化製品には「起動時の消費電力」があるためです。全部が全部とは言いませんが、”起動時”の消費電力が、通常の消費電力の1〜5倍かかることがあります

その為、電化製品の消費電力よりも高い出力がある発電機を選びましょう。 下記はあくまで目安ですが、電化製品の消費電力と起動時にかかる電力を表にまとめたものです。参考までにご覧下さい。
電化製品 消費電力(W) 起動時にかかる電力(W)
ノートパソコン 200W 200W
TV(37型) 300W 300W
コーヒーメーカー 650W 650W
電気ポット 1,000W 1,000W
ハロゲンヒーター 1,000W 1,000W
家庭用炊飯器 1,300W 1,300W
ホットプレート 1,300W 1,300W
家庭用扇風機 50W 100W
ハロゲンライト 250W 500W
電気ドリル 300W 600W
インパクトレンチ 500W 1,000W
電動丸のこ 600W 1,200W
電子レンジ 1,000W 1,800W
電気カンナ 1,200W 3,000W
家庭用冷蔵庫(小型) 1ooW 400W
家庭用冷蔵庫(大型) 250W 1,000W
小型クーラー 200W 800W
電気芝刈機 400W 900w
水銀灯 400W 1,600W
水中ポンプ 500W 2,000W
エアコンプレッサー 750W 3,000W

(引用:YAMAHA公式サイト

特に水銀灯・水中ポンプ・エアコンプレッサーなどは起動時電力をたくさん消費するので、注意しましょう。

インバーターの有無

次に、インバーターの有無です。 発電機は大きく分けて「インバーター有り」「インバーター無し」に加え「サイクロコンバーター」の3つに分かれます。

インバーターとは周波数を整えて、電気の出力を安定させる装置 簡単に言えば、快適に電化製品を使用するためのツール。例えばテレビを観ている時、電気の供給がイマイチで途切れ途切れになったらイヤですよね...。同じく発電機も、電気の質が悪くて電化製品が動いたり止まったりするのはストレスになります(・・;)

しかし、インバーターが付いている発電機であれば良質な電気を送ることが可能。その為、途切れたり止まったりするケースは少なく、快適に使用することができます。ただ、インバーターが付いている分値段は高くなります。 一方インバーターが無い発電機は、コスパが良くなりますが、使用できない電気機器もあるので注意が必要

最後のサイクロコンバーターは、大きな特徴は50Hzと60Hzどちらの周波数も出力が可能。また、電気の損失が少ないのでコスパが非常に高いのも大きなメリットです。また、たくさんの電気を使用したい時にも活躍します。

カバータイプとフレームタイプ

次に発電機の形状です。形状は「カバータイプ」と「フレームタイプ」の2つがあります。

カバータイプ


(引用:HONDA公式サイト)

カバータイプの特徴はなんといっても静音性です。エンジン部分をカバーで覆っているので、エンジン音が外部へ漏れにくい形状。インバーター付きの発電機に多いです。 デメリットはメンテナンスとコスト面です。メンテナンスをする際にカバーを外す手間があることと、カバーがある分コストはかかる傾向にあります。

フレームタイプ


(引用:HONDA公式サイト)

フレームタイプの特徴は軽量と低価格。エンジン部分がフレームのみなので、カバータイプに比べて軽量です。また、作りがシンプルで価格が安く設定されています。 デメリットは音ですね。エンジンがむき出しの状態なので、カバータイプと比べて音が漏れやすいです。

ガソリンエンジン発電機の機能

発電機は電化製品を動かすことが基本機能。ただ、それだけではなく付加機能が付いている機種も多くあります。例えば50/60Hzどちらでも使用可能などと言った機能が挙げられます。ここでは発電機によく付いている機能をいくつか紹介します。
機能 内容
単相100V・200V出力 ・100V &200Vを同時に出力可能
三相200V出力 ・三相200V出力が可能 ・大型機器に役立つ
直流出力 ・12V(車など)の充電が可能
キャスター付き ・キャスター付きで移動が楽
50/60Hz周波数切替 ・東日本と西日本どちらでも使用可能
セルスターター ・ワンタッチでスタートし、起動が楽
オイルアラート ・エンジン焼き付け防止 ・オイルが規定値より減ると自動停止
並列運転機能 ・並列に発電機を付け、出力を2倍にすることが可能
溶接対応 ・溶接用の出力も可能
発電機を頻繁に移動する方などはキャスター付きの発電機を選ぶなど、作業に合った機能が付いている発電機を選びましょう。

メーカー

発電機を販売している企業は非常に多いです。その中でも今回は特に有名な企業を6社紹介します。 機種選びで迷っている方は、まず購入するメーカーから決めてしまうのもアリですよ(^^)
ホンダ

(引用:HONDA)

車・バイク販売で有名なホンダ。実は発電機にも力を入れている企業でもあります。使い勝手・性能どちらも高い評価を受けており、ブランド力も相まって人気な発電機メーカーの一つです。初めて発電機を購入する方からプロまで幅広く受け入れられており、様々なニーズに対応しています。

ヤマハ

(引用:ヤマハ)

「エンジン技術」で高評価を得ているヤマハ。それだけではなく、操作性が良い発電機も多く初めて発電機を購入する方におすすめしたいメーカー。長年の研究と販売実績があり、信頼性も高いです。

デンヨー

(引用:デンヨー)

発電機の他にも溶接機・コンプレッサーを中心に販売しているデンヨー。「発電技術」が高く、コストパフォーマンスも良いイメージです。小型発電機を多く用意しており、建設工事はもちろん屋外でのDIYでも活躍する機種が多いです。

工進

(引用:工進)

農業・船舶用品・工業用品を販売している工進。発電機はGV-SE・GV-iシリーズがあります。波形ひずみ率を2.0%以内に抑えており、良質な電気を供給できる発電機を取り揃えています。その為、コンピューターを内蔵している製品も安心して利用できるのが大きな特徴。

マキタ

(引用:マキタ)

工具メーカーではトップ集団を走るマキタ。安定した発電力、低燃費、長時間の運転を実現した発電機を用意しており、技術力が高い発電機が満載。建設会社や現場に良く置いてある印象です。

ハイコーキ

(引用:ハイコーキ)

マキタとよく比較されるメーカーのハイコーキ。元々日立グループにいたこともあり、信頼性と技術力はピカイチ。発電機の中では軽量機種も多く、低騒音な機種も多いです。家庭用電源並みの電気を供給でき、安全性が高いのも大きな特徴。

発電機のおすすめ機種を厳選!

ここからは、上記で紹介したメーカーのおすすめ発電機を2機種ずつ紹介します!発電機選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね(^^)

ホンダ

EU28is

最大連続運転時間が17.3時間(エコスロットル作動時)と非常に長いので、業務にも使用可能なホンダのEU28iS1-JNA3。2.8kVAと高出力なのでパワーも十分です。

過負荷警告灯・オイルアラートも付いており、使用中のトラブルも大幅に減らすことも可能。大手自動車・バイクメーカーホンダが作り上げたエンジンを搭載しており、信頼性も抜群です。また、セルスターターが付いているので始動も楽々。

ワット数 2800W
電圧 100V
重量 61.2kg
EU55is 

 

EU55is

定力出力5.5kVAと非常に高出力なEU55is N。使用例としてコアドリル・HMI定常光源・大型エアコンなどの機材を動かす際に使用されます。

また、単相100V・200Vを同時出力も可能な上に、燃費はトップレベルで低く、連続運転時間(1/4負荷出力時)は15.8時間。経済的でありながら大出力&長時間運転を実現した、プロにおすすめの一台です。

ワット数 5500W
電圧 100/200V
重量 118.1kg

ヤマハ

EF4000ISE

インバーターを搭載しているので、良質な電気の供給を可能にしていることはもちろん、静粛性(58dBA:1/4負荷時)・運転時間(約15.2時間:1/4負荷時)・出力(4000W)とバランスが取れた一台です。

また、ボディーの両側面に上下2本のツインバーが付いており、大型4輪キャスターも付いているので移動が非常に簡単です。

ワット数 4000W
電圧 100V
重量 94kg
EF5500iSDE 

インバーター発電機のフラッグシップモデルEF5500iSDE。見た目が丸くてコンパクトです。ヤマハインバーター発電機では最高定格出力の5.5kVAを保有しており、高出力。

連続運転時間は1/4負荷時で13.3時間で、エンジンと大型マフラーにより58dBA(1/4負荷時)、64dBA(定格負荷時)と静粛性も上々。セルスターター機能はもちろんのこと、電子オートチョークを採用しているので、寒暖差に左右されない始動性を持っています。あらゆる環境に対応可能で、オールマイティな一台と言えます。

ワット数 5500W
電圧 100V/200V
重量 97kg

デンヨー

GE-2500-IV2

(引用:Denyo公式サイト

商用電源並みの安定した電力を供給するGE-2500-IV2。29kgと軽量で、操作もシンプルなのであらゆるシーンで活躍します。エコノミーコントロール搭載で低騒音と低燃費が付いており、環境にもお財布にも優しい一台。

ワット数 2500W
電圧 100V
重量 29kg
DA-3100SS-IV 
(引用:Denyo公式サイト

発電機の中では少し珍しい、燃料がディーゼルタイプ。ガソリンよりもコスト面にメリットがあり、お得に使用できます。高性能エンジン搭載で起動中も安心。eモードも付いており、低燃費&低騒音も実現。

ワット数 3100W
電圧 100V
重量 170kg

工進

GV-28i 

国土交通省「超低騒音建設機械」に指定されており、発電機の中では静音のGV-28i。インバーター搭載で安定した高品質電力を供給し、パソコンなどの精密機械にも使用可能。また、38kgと軽量なので持ち運びも楽々。スタート時の手順がナンバーシール表示されているので、初めての方にもおすすめです。

ワット数 2800W
電圧 100V
重量 38kg
 
GV-30is
(引用:工進公式サイト

連続運転時間5.0〜13.5(定格〜1/4負荷エコモード時)と長時間運転かつ正弦波とプロユース仕様。一点吊りフックとハンドルも装備しているので、積載や移動も効率よく行えます。バッテリーが上がってセルスターターを使えない時も、リコイルスターターで始動可能。使用中にバッテリー充電ができます。発電機の出力目安・電圧などをデジタル表示してくれるのも嬉しい機能の一つ。

ワット数 3000W
電圧 100V
重量 50kg

マキタ

EG2800ISE

50Hz/60Hzの切り替えが可能で、場所を選びません。エコノミーコントロールを搭載し、エンジンの回転数も自動制御するので長時間運転(18.1時間:1/4)&低燃費をどちらも実現。

インバータ搭載で、パソコンなどの精密機器にも使用可能です。また、国内排出ガス自主規制にも適合しており、カバータイプなので超低騒音型。キャスターも装備されており、手で押して運べることから移動も楽々です。

ワット数 2800W
電圧 100V
重量 68kg
EG4000ISE

出力4.0kVAを誇り、パワーが非常に強いEG4000ISE。エアコンプレッサーなどの工具も動かすことができ、建設現場の強い味方。ハイパワーではありますが、EG2800ISEと同じように、長時間運転は元より超低騒音型なので音によるストレスも軽減。

ワット数 4000W
電圧 100V
重量 94kg

ハイコーキ

E20U(S)

インバータ式エンジン発電機 HiKOKI(旧日立工機)

35kgと非常に軽量で、持ち運びが楽なE20U。2kVAなので大型機器を動かす時には不向きですが、電気ドリルなどの電動工具ならば対応可能(機種によります)。50/60Hz周波数の切り替えスイッチ機能は元より、エコノミーコントロールが付いているので低燃費&低騒音(54dB)を実現。

ワット数 2000W
電圧 100V
重量 35kg
E25U
HiKOKI(ハイコーキ) インバータ式エンジン発電機 E25U(直送品)
(引用:ASKUL公式サイト

フレームタイプにしたことで、更に軽量になり持ち運びも楽々。高出力4エンジン採用で出力も上がり、使用できる電気機器の幅もグッと広がります。フレームタイプなので周辺に音が響いても問題ないような現場で活躍。もちろんエコノミーコントロールが付いており低燃費&低騒音の設計になっています。

ワット数 2500W
電圧 100V
重量 32kg

まとめ

いかがでしたでしょうか? 今回はインバータ発電機の選び方とおすすめ機種を厳選して12種類紹介しました!参考になれば幸いです。ただ、発電機は1台10万円、高いものだと20万円を超えてしまう機種も多いです。

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