【工具屋が教えます】ハイコーキのハンマードリルを選ぶときのポイントとオススメ機種とは?

ハンマードリルは「回転」+「打撃」を利用して、材料に穴を開ける電動工具です。ハンマードリルは「打撃」を使うため、振動ドリルに比べてパワーが高くなる傾向にあります

主にコンクリートの穴開けや下穴加工をするときに利用され、建設現場でもよく見る工具の一つです(^ ^)そんな汎用性の高いハンマードリルですが、中でも「ハイコーキ(HiKOKI)のハンマードリル」は市場でも人気が高く、豊富な機種があります。

しかし種類がたくさんあるため、逆に「どの機種を選べば良いかわからない」と悩む方多いはず。

そこでこの記事では、ハイコーキのハンマードリルを選ぶときのポイントについて解説します。記事後半からはオススメのハンマードリルを厳選して7機種紹介するので、ハンマードリル選びで迷っている方はぜひ参考にしてください!

ハイコーキのハンマードリルを選ぶときのポイント

ハイコーキのハンマードリルを選ぶときは、下記の5点がポイントとなります。

-特徴
-電源
-用途
-集塵機能
-ビット軸


次章からそれぞれ見ていきましょう!

特徴

ハイコーキのハンマードリルは、コンパクトな機種が多いことです。たとえば「DH18PG」は質量が1.9Kgとハンマードリルの中では軽く、取り回しの良さに定評があります。

その上でパワーもある機種が多く、性能バランス・取り回しの良さを両立しているのがハイコーキ製ハンマードリルの特徴となります。なお、ハイコーキは18Vと36Vの機種をどちらも使用できる「マルチボルトバッテリー」も販売しており、こちらはハイコーキの特徴です。

また、ハイコーキは長年工具の開発を行ってきた実績に加え、独自の技術を工具に吹き込むのが得意なメーカーとしても知られています。

電源

ハンマードリルは電動工具なので、電源を確保しないと動きません。電源を確保する方法は「充電式」と「コード式」の2つがあり、それぞれ特徴は下記のとおりです。
電源 メリット(特徴) デメリット
充電式 ・電源を確保する必要がないため、取り回しが良い
・コードレスなので、作業中にコードが邪魔にならない
・作業途中でバッテリーがなくなる可能性がある ・バッテリー分の重量があるため、重くなる傾向にある
コード式 ・電力供給が安定している
・バッテリー不要のため、軽量な機種が多い
・作業中にコードが邪魔になるケースがある
・常に電源を確保する必要がある
どちらの方が良いかですが、作業場所・環境によって決めるのが良いでしょう。もし一回の作業が短時間で済む、もしくは作業場所が変わることもある場合はバッテリー式がオススメ。

バッテリー残量がある限り、コンセントに挿す必要なく作業をすることができます。ただ、作業中にバッテリーがなくなる可能性があることと、本体の重量にバッテリーの重量が加算されるため、重くなる傾向にあります

一方、作業場所があまり変わらない、もしくは一度の作業が長時間になるようであれば、コード式を検討しましょう。ただ、作業中は常に電源を確保しなければいけないことと、コードが邪魔になることがデメリットです。

用途

次に「どのような用途(材料)に使用するか」もハンマードリル選びで非常に大切です。理由はカンタンで、ハイコーキのハンマードリルは機種が豊富にあり、それぞれ仕様が異なるためです。下記のハイコーキのカタログをご覧ください。
(引用:ハイコーキ

上記はハンマードリルの仕様の一部となりますが、機種ごとに「能力」の数値が異なっていることがわかります。たとえば「DH 18PG」はコンクリートを「18mm」まで対応。

一方「DH 30PC2」を見ると「30mm」まで対応しています。他にも長時間作業をするのであれば、重量が軽い機種を選ぶこともポイントです。基本的に仕事でハンマードリルを使うのであれば、「18V」以上の機種がオススメ。

このように材料や用途によって選び分けることが大切です。また、集じん機能がついていたり、18V/14.4Vの両用タイプなども効率よく仕事をする点では便利なスペックとなります。 一方DIY・家庭向けの場合は、パワーは14.4Vあればほとんどの作業はこなせるでしょう。

屋内使用であれば、コード式のハンマードリルの方が軽いので、長時間使っても疲れにくいため、こちらもオススメです。

集塵機能

付いていたら嬉しい機能の1つとして、集じん機能があります。 集じん機能とは、ドリルを使用した際にでる粉じんを、吸い取ってくれる機能です。

つまりハンマードリルのスイッチがオンになれば集塵機も稼働するため、作業中に出た粉塵を自動的に吸い込んでくれます。このように集塵機能が付いていれば、作業現場が汚れることなく、また誤って粉じんを吸い込むリスクも大幅に低減されます。

ビット軸

シャンクの種類 電動ハンマー おすすめ
最後にビット軸です。先端ビット(ドリル・チゼルなど)の柄の部分がシャンクです。機械によって刃の取付部分の構造が異なりますので、使用する機械に合ったシャンクを選択する必要があります。

形状は大きく分けて下記3種類があります。

-六角シャンク
-SDSマックスシャンク
-SDSプラスシャンク

機種ごとにシャンクの形状が違います。その為、使いたい機種がシャンクの形状と同じであることをチェックしておきましょう。
間違えてしまうと、新たにシャンクを購入したりと手間がかかってしまいます。

オススメのハイコーキ製ハンマードリルをご紹介!

ここからはオススメのハイコーキ製ハンマードリルを、厳選して7機種ご紹介します(^ ^)ここまで読んで、

選び方はわかったけど、どれがいいのかわからなくなってきた
とりあえずオススメの機種が知りたい!

という方は、ぜひ下記を参考にしてください。

マルチボルト(36V)コードレスロータリハンマドリル DH3628DA

コードレスロータリハンマドリル:DH3628DA
(引用:ハイコーキ

最初に紹介するのが36VのDH3628DAです。バッテリー式で性能の高い機種をお求めの方は、DH3628DAを選べば間違いはないでしょう。スペックは下記の表のとおり、コンクリートは28mmまで対応しており、「防振ハンドル」「動吸振器」により振動も低減しています。

また、ハンマードリルでは業界初の「LED垂直サポート」機能付き。ランプによって傾きをお知らせしてくれるため、作業の効率化を図ることができます。用途に応じて「回転」「回転+打撃」「打撃」と3モードの切り替えもでき、金属・木材への穴開けからコンクリートのハツリまで思いのまま。

機種の寸法もコンパクトなため、性能バランスが高く扱いやすい一台となっています。

穴開け能力 コンクリート:3.4〜28mm
鉄工:13mm
木工:32mm
コアビット:25〜50mm
ダイヤモンドコアビット:65mm
無負荷回転数 0〜950min-1
適用ビット SDSプラスシャンクタイプ
機体寸法(全長×高さ×幅) 358×233×91mm
質量 4.0Kg

18Vコードレスロータリハンマドリル DH1826DA

コードレスロータリハンマドリル:DH1826DA
(引用:ハイコーキ

次に紹介するのが18VのDH1826DAとなります。先ほど紹介したDH3628DAまでの性能は不要であれば、DH1826DAの方がコスパも良いため、こちらを検討しても良いと思います。

連続して穴を開けるときに便利な「オートストップ機能」が搭載されており、穴開け時間を記憶して、記憶した時間で自動的にモーターを停止する優れた機能です。

また、操作パネルが非常にシンプルで直感的な操作がしやすく、プロからDIYユーザーまで対応できる一台です。なお回転数は「2段階切り替え」、用途に応じて「3モード切り替え」が可能です。

穴開け能力 コンクリート:4.3〜20mm
鉄工:13mm
木工:27mm
コアビット:25〜50mm
ダイヤモンドコアビット:65mm
無負荷回転数 0〜950min-1
適用ビット SDSプラスシャンクタイプ
機体寸法(全長×高さ×幅) 358×233×91mm
質量 3.8Kg

18Vコードレスロータリハンマドリル DH18DPA

コードレスロータリハンマドリル:DH18DPA
(引用:ハイコーキ

DH18DPAはコンパクトな形状が特徴の機種です。質量も2.5Kgと軽量で、作業中のストレス低減も期待できるでしょう。一方穴開けスピードは従来品よりも約23%UPしているため、作業効率UPにつながります

仕様は先ほど紹介した「DH1826DA」よりも控え目ですが、取り回しが良いため、18Vシリーズで選んでいる方はこちらの機種を検討す流のもアリです。

穴開け能力 コンクリート:3.4〜18mm
鉄工:13mm
木工:18mm
無負荷回転数 0〜1,080min-1
適用ビット SDSプラスシャンクタイプ
機体寸法(全長×高さ×幅) 271×211×81mm
質量 2.5Kg

ハンマドリル DH40SE(S)(六角シャンクタイプ)

DH40SE(S)は、コード式のハンマードリルです。ハンマドリルの故障でよくある「アマチュアの断線」「コンミ摩耗」などのトラブルを一掃し、ライフスタイルが大幅向上。

そのため長く使い続けることができ、カーボンブラシの交換も不要です。また、モーターは「ACブラシレスモーター」なので、電圧が下がった時もクラスでトップクラスの作業スピードを維持します。そのため耐久性の高い機種をお求めの方は、こちらの機種がオススメです。
穴開け能力 ドリルビット:40mm
コアビット:120mm
無負荷回転数 250〜500min-1
モーター ACブラシレスモーター
機体寸法(全長×高さ×幅) 452×239×108mm
質量 7.5Kg

ハンマドリル DH52MA(SDS maxシャンクタイプ)

ハンマドリル:DH52MA

 (引用:ハイコーキ

DH52MAは1,400Wクラスの強力なブラシ付きモーターが搭載されており、パワーの高さが特徴。公式ホームページにも「ガンガン穴開けできます」と記載されており、作業スピードUPが期待できます。

また「チェンジレバー」「スイッチ」が大形で操作がしやすく、重厚感がある一台です。穴開け効率が高い機種なので、多くの穴を開ける作業をする方にオススメの機種となっています。

穴開け能力 ドリルビット:52mm
コアビット:160mm
無負荷回転数 330min-1
モーター 単相直巻整流子モーター
機体寸法(全長×高さ×幅) 585×294×120mm
質量 11.3Kg

ロータリハンマドリル DH28PEC

DH28PEC
(引用:ハイコーキ

DH28PECはクラスでもトップクラスの穿孔スピードはもちろん、ビット側からの打撃を吸収することで生まれる「低振動」力も大きな特徴です。さらにオートストップ機能も搭載されており、作業効率UPも期待できるでしょう。

性能バランスが非常に高い一台ですが、全長が従来機種よりも短くなっておりコンパクトで取り回しが良いのもメリットの一つとなります。

穴開け能力 コンクリート:3.4〜28mm
鉄工:13mm
木工:32mm
コアビット:25〜50mm
ダイヤモンドコアビット:65mm
無負荷回転数 0〜950min-1
モーター ブラシレスモーター
機体寸法(全長×高さ×幅) 355×227×87mm
質量 2.8Kg

ロータリハンマドリル DH18PG

DH18PG
(引用:ハイコーキ

ロータリハンマドリルの「DH18PG」は、「コンパクト」「負荷に強いパワフルモーター」「ラビリンス風窓」3つが特徴の機種です。全体的にコンパクトで、質量はなんと1.9Kg。

さらに粉塵の侵入を抑制してくれる「ラビリンス風窓」設計で、より壊れづらい一台となっています。打撃力は「ハイパワー作業」と「デリケート作業」の2つがあり、作業用途に合わせて使い分けも可能です。

穴開け能力 コンクリート:3.4〜18mm
鉄工:13mm
木工:24mm
コアビット:35mm
ダイヤモンドコアビット:50mm
無負荷回転数 0〜1,600min-1
電源 単相交流50/60Hz
機体寸法(全長×高さ×幅) 282×192×76mm
質量 1.9Kg

まとめ

いかがでしょうか?ハイコーキのハンマードリルは機種が豊富にあるため、今回紹介した選び方のように軸を持っていないとなかなか決めるのがむずかしいです。

最後にまとめておくと、ハイコーキのハンマードリルを選ぶときは下記の5つがポイントとなります。

-特徴
-電源
-用途
-集塵機能
-ビット軸


ぜひ、上記の5つを軸にあなたにピッタリの機種を見つけましょう!(^^)
ただ一方で、新品のハンマードリルは非常に高い商品です

多くの電動工具は新品で購入すると数万円かかるのがデフォルトであり、「買い換えたいけど予算がなくて変えられない...」「今の機種をとりあえず使い続けるしかないかな...」と悩む方も多いかと思います。

そこでぜひチェックしてほしいのが、アクトツールのオンラインショップです!アクトツールでは「DH14DSL」や「DH20VA」「DH24PB」など豊富なハンマードリルを、お手頃価格で販売しています!ご興味がある方は、ぜひ下記のボタンからチェックしてくださいね。

アクトツールでハイコーキのハンマードリルを買う!