高い技術力と圧倒的なブランド力を持つハイコーキ(HiKOKI)。
ハイコーキは「工機ホールディングス」のブランド名ですが、会社名よりブランド名が有名です。
もともと日立グループにいたため、高い技術力が特徴。
日本の電動工具市場で大きなシェアを持ち、その中でもハイコーキ製インパクトドライバーはプロ・DIYユーザー問わず人気です。 バッテリーごとに異なる機種を販売しているため、さまざまな種類のインパクトドライバーを販売しています。 種類が多いため、選ぶときはポイントをしぼっていくことが大事です。
選ぶポイントを知ることで、自然と欲しいインパクトドライバーが決まります。
そこでこの記事では、ハイコーキのインパクトドライバーを選ぶポイントを紹介します。 記事後半からはオススメのハイコーキ製インパクトドライバーも紹介するので、参考にしてください(^^)
ハイコーキのインパクトドライバーの選び方は?
ハイコーキのインパクトドライバーを選ぶときは、下記4つのポイントが大事です。
-用途 -電圧(電源)
-トルク
-プロ用・DIY用
それでは次章から、一つずつ見ていきましょう(^^)
用途
一つ目が「用途」です。用途と言ってもカンタンなことで、
・長時間作業をするか?
・外でも作業をするか?
・はじめてインパクトドライバーを触るか?
上記3つに回答することで、どのようなインパクトドライバーが良いかわかります。
長時間作業をするか?
長い時間作業をするユーザーは、軽量な機種がオススメです。インパクドライバーは1kg〜の機種が多いですが、長時間持っていると疲れます。
また、パワーよりもとにかく「軽さ重視」の方は「ペン型」のインパクトドライバーも候補に入れるべきでしょう。 上記のペン型は、重量が1kgを切る軽量さが魅力です。
ペン型のパワー(締め付け能力)は低いですが、たまにネジを締めたり、1ヶ月に一回使うかどうかならコスパ的にもオススメです。
外でも作業をするか?
建設現場など外で作業をする場合や雨でも作業をする方は、「防じん・防滴機能」がついている機種がオススメです。つまり耐久性の高い機種を選ぶべきです。
ハイコーキはプロ用とDIY用にインパクトドライバーを分けており、耐久性だけ見ればプロ用に軍配が上がります。
はじめてインパクトドライバーを触るか?
インパクトドライバーをはじめて触る方は、打撃力(締め付け力)の切り替えができる機種を選びましょう。理由はカンタンで、インパクトドライバーの作業はややコツがいるためです。
ネジを締めるときは「最初はゆっくり、そこから回転数を上げ、最後にゆっくり締める」のが基本。ただ、いざやってみると意外にムズかしいです...。
ハイコーキ製には、用途に合わせて打撃力(締め付け力)の変更可能な機種があります。はじめて触る方は、作業アシスト機能がついている機種がオススメです。
電圧(電源)
次に大事なのが、バッテリーの「電圧(電源)」です。
ハイコーキのインパクトドライバーは、バッテリーを付けて動きます。
ただ、機種によってバッテリーの電圧は異なります。
ハイコーキ製の電圧は「14.4V・18V・36V」が代表的。
ほかにも7.2V・10.8Vもあります。
一般的にV数が大きくなると、パワー・作業時間は増えます。 まず、仕事で使用しないなら36Vはオーバースペックです。
建設現場の職人さんでも36Vを持っている方は少なく、18Vで作業をしている方が多いです。 そのためDIYでカンタンな作業をするなら「7.2V〜14V」がオススメ。 作業時間が長くなるなら18Vを検討するのもアリでしょう。
ハイコーキのマルチバッテリー
ちなみにハイコーキは「マルチバッテリー」と呼ばれる超・便利なバッテリーを発売しています。一台持っておくと便利なので、オススメです。 マルチバッテリーが一つあるだけで「14.4V・18V・36V」のインパクトドライバーを共用で使用可能です。
通常、インパクトドライバーの電圧が異なれば互換性はありません。
そのため電圧が異なるインパクトドライバーをそろえる予定なら、ハイコーキはオススメです。コスパも良いです。
トルク
3つ目に大事なのが、トルク(締め付け能力)です。トルクの数値が高ければその分パワーも強く、効率よく作業をすることができます。
インパクトドライバーのトルクは「〇〇N・m」で表し、〇〇の中には数値が入ります。
あくまで基準ですが、家具の組み立て程度なら「90N・m」あれば十分でしょう。 一方仕事で使うなら「100N・m」は超えたいところです。
トルクの数値が高くなるとコストも高くなるため、注意が必要です。
プロ用・DIY用
ハイコーキはプロ用モデルとDIY用モデルにそれぞれカラーリングをしています。プロ用(グリーン)
DIY用(ブルー)
ハイコーキはプロ用が「グリーン」で、DIY用は「ブルー」です。
ちなみにマキタはこのカラーリングが逆なので、注意しておきましょう。
プロ用とDIY用の違いはパワー・作業時間もありますが、耐久性が異なります。 プロ用は過酷な環境でも使用できる作りとなり、耐久性も高めです。
建設現場はホコリが常に舞い、雨の中でも作業をするためです。
一方コストはDIYに軍配が上がり、機種によってはコストが2倍違うものもあります。 そのため「たまにしか使わない」「屋内でしか使わない」方は、DIY用の方がコスパも良いです。
※最近ハイコーキはグリーン・ブルー以外のカラーリングも発売しているので、あわせて性能もチェックしてください。
ハイコーキのインパクトドライバーのおすすめ機種は?
ここからはオススメのハイコーキ製インパクドドライバーを紹介します。 最後にDIY用のインパクトドライバーも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね(^^)18V
ハイコーキがメインで販売している18Vです。プロ・DIYユーザーどちらも使用しています。
WH18DKL
18Vの中で比べると、トルクが控え目なWH18DKL。とは言っても162N・mあるので、
1充電あたりの作業量は「小ネジ締め付け(M8×16):約2,400本」です。
プロ用18Vの中ではコスパが良い機種に入ります。 DIY用からプロ用に変えたいときにもオススメです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,500 |
重量(Kg) | 1.5 |
トルク(N・m) | 162 |
寸法(全長×高さ)mm | 139×238 |
WH18DB(2SC )
「18Vのハイコーキ製インパクトドライバーならこれで問題ない!」という声もあり、コンパクトで取り回しの良さが特徴です。
トルクは172N・mと申し分なく、ブラシレスモーター採用。
全長128mm(従来品から−11mm)で、狭い場所でも作業ができます。
トリガーを引くと自動でLEDライトがつく辺りが、ハイコーキらしくて良いです。
ビットブレ低減機能もあり、作業性も◎ 使い勝手・パワー・性能のバランスが良いため、人気の機種です。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,100 |
重量(Kg) | 1.6 |
トルク(N・m) | 172 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 128×242×29 |
WH18DDL2
トルクが177N・mで、18Vの中ではネジ締め速度がクラス最速(2015年7月)です。 打撃箇所を2箇所→3箇所に変更し、振動を低減。短小のネジを締めるときにも利用でき、負荷の小さい締め付け作業にもピッタリです。 性能面の高さから、完全にプロ向けのインパクトドライバーとなります。
回転数(min-1 回/分) | 0~2,900 |
重量(Kg) | 1.5 |
トルク(N・m) | 177 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 127×237×29 |
14.4V
プロもサブ機として使用する方も多く、DIYユーザーなら14.4Vで問題ないケースが多いです。コスパ的にも14.4Vを検討するのもアリでしょう。
WH14DKL
14Vの中ではトルクが157N・mと控え目ですが、建設現場でカンタンな作業をするならこれ1台でも十分でしょう。 「プロ用インパクトドライバーが欲しいけどコスパ重視」という方は、WH14DKLを検討してください。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,600 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 157 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 139×238 |
WH14DB
14.4V機種の中でトルクが167N・mと平均的なパワー。14.4Vで性能がやや良い機種が欲しい方にオススメです。もちろん「トリガー連動でLEDが点灯」「ビット振れ低減」機能もついています。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,000 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 167 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 128×240×29 |
WH14DDL2
とにかく性能重視で14.4V機種から選ぶ方は、こちらの機種一択です。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,800 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 172 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 127×237×29 |
36V
36Vになると、完全にプロ向けです。ハイコーキからは2機種販売されています。WH36DC
「ハイコーキ製インパクトドライバーの最高性能」を選ぶならWH36DCです。36Vの最新機種となります。 トルクは200V・mと超強力。金物ビス(φ7.0×120L)の締め付けスピードは業界最速の5.46秒。
6つのモード切り替えができ、材料にあわせて締め付けパワー調整機能もついています。
スマートフォンにアプリをダウンロードして、WH36DCの回転数・スイッチ遊びの調整も可能。 パワー・速度・機能面のスペックが高いため、建設現場などプロで使用する方にオススメです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,700 |
重量(Kg) | 1.6 |
トルク(N・m) | 200 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 116×241×29 |
WH36DA
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,900 |
重量(Kg) | 1.6 |
トルク(N・m) | 180 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 127×237×29 |
値段をそこまで気にしないなら、最新モデルで性能が良い「WH36DC」がオススメとなります。
DIY用
ここからはDIY用インパクトドライバーを紹介します。耐久性はプロ用に比べて負けますが、コスパが良いです。家でカンタンなリフォームをするときなどは、DIY用の機種も検討しましょう。
FWH7DL
カンタンな家具組み立てや、数本ネジを締める程度なら、こちらの機種がオススメ。
ストレートにすることもでき、質量は1kgを切っています。せまい場所に使いやすいため、サブマシンとして使用する職人さんもいます。 スピンドルトック付きなので、手締めも可能です。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,400 |
重量(Kg) | 0.58 |
トルク(N・m) | 25 |
FWH14DF
小ネジはもちろん長いネジの締め付けにも対応可能。
先ほどプロ用で紹介した14.4Vの「WH14DKL」と性能は似ています。
もちろん耐久性や機能面はプロ用に軍配が上がります。
ただコスパはFWH14DFの方が圧倒的に良いため、プロ用にこだわらず14.4Vが欲しい方は「FWH14DF」はオススメです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,600 |
重量(Kg) | 1.3 |
トルク(N・m) | 140 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 166×227×28 |
FWH18DGL
同じく18Vのプロ用「WH18DKL」のトルクが162N・mなので、プロ寄りのDIYインパクトドライバーと言えます。
機能面・耐久性は プロ用に負けますが、18VのDIY用ならコスパ的にもこちらのFWH18DGLがオススメ。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,400 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 150 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 166×221×28.5 |
まとめ
高い技術力とマルチバッテリーが特徴のハイコーキ。
インパクトドライバーの種類が多いため、今回紹介したポイントを参考に、お気に入りの一台を探してみましょう!
ただ、もう一つの隠れた選ぶポイントとして「価格」も外せませんよね。
「ちょっとした家具を組み立てるだけに、1万円を超えるインパクトドライバーを新品で買うのも…」という方もいると思います。
そんなときはアクトツールのオンラインショップをのぞいてみませんか?
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