ハイコーキのインパクトドライバーのおすすめ機種&選び方
高い技術力と圧倒的なブランド力を持つハイコーキ(HiKOKI)。
ハイコーキは「工機ホールディングス」のブランド名ですが、会社名よりブランド名が有名です。もともと日立グループにいたため、高い技術力が特徴。
日本の電動工具市場で大きなシェアを持ち、その中でもハイコーキ製インパクトドライバーはプロ・DIYユーザー問わず人気です。 バッテリーごとに異なる機種を販売しているため、さまざまな種類のインパクトドライバーを販売しています。
種類が多いため、選ぶときはポイントをしぼっていくことが大事です。
選ぶポイントを知ることで、自然と欲しいインパクトドライバーが決まります。
そこでこの記事では、ハイコーキのインパクトドライバーを選ぶポイントを紹介します。 記事後半からはオススメのハイコーキ製インパクトドライバーも紹介するので、参考にしてください(^^)
ハイコーキのインパクトドライバーの選び方は?
ハイコーキのインパクトドライバーの選び方 | どのように選ぶ? |
用途 | 長時間作業をする用途で使うなら長持ちする機種を、初めてインパクトドライバーを買うなら初心者用の機種を選ぶなど用途によって選びましょう。 |
電圧(電源) | ハイコーキのインパクトドライバーは「7.2V・10.8V・14.4V・18V・36V」あり、一般的にV数が多いとパワー・作業時間が増える傾向にあります。基本的にDIYなどカンタンな作業なら14Vまでの機種を、それ以上であれば18Vがオススメです。 |
トルク | トルク数が大きくなると締め付け能力が増えます。家具の組み立てなら90N・mで十分でしょうし、それ以上であれば90N・m以上の機種を検討してください。 |
プロ用or DIY用 | ハイコーキのインパクトドライバーは「プロ用:グリーン」「DIY用:ブルー」というカラーリングが一般的。作業内容にあわせてグリーンにするかブルーにするかを選びましょう。 |
それでは次章から、一つずつ見ていきましょう(^^)
用途
一つ目が「用途」です。用途と言ってもカンタンなことで、
・長時間作業をするか?
・外でも作業をするか?
・はじめてインパクトドライバーを触るか?
上記3つに回答することで、どのようなインパクトドライバーが良いかわかります。
長時間作業をするか?
長い時間作業をするユーザーは、軽量な機種がオススメです。インパクドライバーは1kg〜の機種が多いですが、長時間持っていると疲れます。
また、パワーよりもとにかく「軽さ重視」の方は「ペン型」のインパクトドライバーも候補に入れるべきでしょう。
外でも作業をするか?
建設現場など外で作業をする場合や雨でも作業をする方は、「防じん・防滴機能」がついている機種がオススメです。つまり耐久性の高い機種を選ぶべきです。
ハイコーキはプロ用とDIY用にインパクトドライバーを分けており、耐久性だけ見ればプロ用に軍配が上がります。
はじめてインパクトドライバーを触るか?
インパクトドライバーをはじめて触る方は、打撃力(締め付け力)の切り替えができる機種を選びましょう。理由はカンタンで、インパクトドライバーの作業はややコツがいるためです。
ネジを締めるときは「最初はゆっくり、そこから回転数を上げ、最後にゆっくり締める」のが基本。ただ、いざやってみると意外にムズかしいです...。
ハイコーキ製には、用途に合わせて打撃力(締め付け力)の変更可能な機種があります。はじめて触る方は、作業アシスト機能がついている機種がオススメです。
電圧(電源)
次に大事なのが、バッテリーの「電圧(電源)」です。
ハイコーキのインパクトドライバーは、バッテリーを付けて動きます。
ただ、機種によってバッテリーの電圧は異なります。
ハイコーキ製の電圧は「14.4V・18V・36V」が代表的。
ほかにも7.2V・10.8Vもあります。
一般的にV数が大きくなると、パワー・作業時間は増えます。 まず、仕事で使用しないなら36Vはオーバースペックです。
建設現場の職人さんでも36Vを持っている方は少なく、18Vで作業をしている方が多いです。 そのためDIYでカンタンな作業をするなら「7.2V〜14V」がオススメ。 作業時間が長くなるなら18Vを検討するのもアリでしょう。
ハイコーキのマルチバッテリー
ちなみにハイコーキは「マルチバッテリー」と呼ばれる超・便利なバッテリーを発売しています。一台持っておくと便利なので、オススメです。
マルチバッテリーが一つあるだけで「14.4V・18V・36V」のインパクトドライバーを共用で使用可能です。
通常、インパクトドライバーの電圧が異なれば互換性はありません。
そのため電圧が異なるインパクトドライバーをそろえる予定なら、ハイコーキはオススメです。コスパも良いです。
トルク
3つ目に大事なのが、トルク(締め付け能力)です。トルクの数値が高ければその分パワーも強く、効率よく作業をすることができます。
インパクトドライバーのトルクは「〇〇N・m」で表し、〇〇の中には数値が入ります。
あくまで基準ですが、家具の組み立て程度なら「90N・m」あれば十分でしょう。 一方仕事で使うなら「100N・m」は超えたいところです。
トルクの数値が高くなるとコストも高くなるため、注意が必要です。
プロ用・DIY用
ハイコーキはプロ用モデルとDIY用モデルにそれぞれカラーリングをしています。プロ用(グリーン)
DIY用(ブルー)
ちなみにマキタはこのカラーリングが逆なので、注意しておきましょう。
プロ用とDIY用の違いはパワー・作業時間もありますが、耐久性が異なります。 プロ用は過酷な環境でも使用できる作りとなり、耐久性も高めです。
建設現場はホコリが常に舞い、雨の中でも作業をするためです。
一方コストはDIYに軍配が上がり、機種によってはコストが2倍違うものもあります。 そのため「たまにしか使わない」「屋内でしか使わない」方は、DIY用の方がコスパも良いです。
※最近ハイコーキはグリーン・ブルー以外のカラーリングも発売しているので、あわせて性能もチェックしてください。
ハイコーキのインパクトドライバーのおすすめ機種は?
ここからはオススメのハイコーキ製インパクドドライバーを紹介します。 最後にDIY用のインパクトドライバーも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね(^^)18V
ハイコーキがメインで販売している18Vです。プロ・DIYユーザーどちらも使用しています。
WH18DKL
1充電あたりの作業量は「小ネジ締め付け(M8×16):約2,400本」です。
プロ用18Vの中ではコスパが良い機種に入ります。 DIY用からプロ用に変えたいときにもオススメです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,500 |
重量(Kg) | 1.5 |
トルク(N・m) | 162 |
寸法(全長×高さ)mm | 139×238 |
WH18DB
全長128mm(従来品から−11mm)で、狭い場所でも作業ができます。
トリガーを引くと自動でLEDライトがつく辺りが、ハイコーキらしくて良いです。ビットブレ低減機能もあり、作業性も◎ 使い勝手・パワー・性能のバランスが良いため、人気の機種です。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,100 |
重量(Kg) | 1.6 |
トルク(N・m) | 172 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 128×242×29 |
WH18DDL2
トルクが177N・mで、18Vの中ではネジ締め速度がクラス最速(2015年7月)です。 打撃箇所を2箇所→3箇所に変更し、振動を低減。
短小のネジを締めるときにも利用でき、負荷の小さい締め付け作業にもピッタリです。 性能面の高さから、完全にプロ向けのインパクトドライバーとなります。
回転数(min-1 回/分) | 0~2,900 |
重量(Kg) | 1.5 |
トルク(N・m) | 177 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 127×237×29 |
14.4V
プロもサブ機として使用する方も多く、DIYユーザーなら14.4Vで問題ないケースが多いです。コスパ的にも14.4Vを検討するのもアリでしょう。
WH14DKL
14Vの中ではトルクが157N・mと控え目ですが、建設現場でカンタンな作業をするならこれ1台でも十分でしょう。 「プロ用インパクトドライバーが欲しいけどコスパ重視」という方は、WH14DKLを検討してください。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,600 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 157 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 139×238 |
WH14DB
14.4V機種の中でトルクが167N・mと平均的なパワー。14.4Vで性能がやや良い機種が欲しい方にオススメです。
もちろん「トリガー連動でLEDが点灯」「ビット振れ低減」機能もついています。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,000 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 167 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 128×240×29 |
WH14DDL2
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,800 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 172 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 127×237×29 |
36V
36Vになると、完全にプロ向けです。ハイコーキからは2機種販売されています。WH36DC
6つのモード切り替えができ、材料にあわせて締め付けパワー調整機能もついています。スマートフォンにアプリをダウンロードして、WH36DCの回転数・スイッチ遊びの調整も可能。パワー・速度・機能面のスペックが高いため、建設現場などプロで使用する方にオススメです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,700 |
重量(Kg) | 1.6 |
トルク(N・m) | 200 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 116×241×29 |
WH36DA

回転数(min-1 回/分) | 0〜2,900 |
重量(Kg) | 1.6 |
トルク(N・m) | 180 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 127×237×29 |
値段をそこまで気にしないなら、最新モデルで性能が良い「WH36DC」がオススメとなります。
DIY用
ここからはDIY用インパクトドライバーを紹介します。耐久性はプロ用に比べて負けますが、コスパが良いです。家でカンタンなリフォームをするときなどは、DIY用の機種も検討しましょう。
FWH7DL
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,400 |
重量(Kg) | 0.58 |
トルク(N・m) | 25 |
FWH14DF
先ほどプロ用で紹介した14.4Vの「WH14DKL」と性能は似ています。
もちろん耐久性や機能面はプロ用に軍配が上がります。
ただコスパはFWH14DFの方が圧倒的に良いため、プロ用にこだわらず14.4Vが欲しい方は「FWH14DF」はオススメです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,600 |
重量(Kg) | 1.3 |
トルク(N・m) | 140 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 166×227×28 |
FWH18DGL
機能面・耐久性は プロ用に負けますが、18VのDIY用ならコスパ的にもこちらのFWH18DGLがオススメ。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,400 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 150 |
寸法(全長×高さ×センタハイト)mm | 166×221×28.5 |
インパクトドライバーとインパクトレンチの違い
インパクトドライバーとインパクトレンチの最大の違いは使用用途です。
インパクトドライバーは、ねじを締め付けて固定したり緩めて外したりする作業を行うための工具です。インパクトレンチは、ボルトやナットなどを回すことによって、締め付けて固定したり緩めて外す作業を行うための工具です。
見た目は似通っているものの、使用用途が違うために先端構造が違うのです!
インパクトドライバーは、先端にビットという棒状のものをセットし、ビットをチャックという部分で固定して回転させることによってネジなどの締緩作業を行います。
インパクトレンチは、アンビルという先端が四角の棒状のものに、ソケットレンチをセットして回転させることによってボルトやナットの締緩作業を行います。
まとめ
高い技術力とマルチバッテリーが特徴のハイコーキ。
インパクトドライバーの種類が多いため、今回紹介したポイントを参考に、お気に入りの一台を探してみましょう!
ただ、もう一つの隠れた選ぶポイントとして「価格」も外せませんよね。
「ちょっとした家具を組み立てるだけに、1万円を超えるインパクトドライバーを新品で買うのも…」という方もいると思います。
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