インパクトドライバーのおすすめ機種・選び方【徹底解説】
建設現場での利用はもちろん、日曜大工やDIYなどで一般家庭でも利用されているインパクトドライバー。シンプルな使い方でパワフルにネジ締めのできるインパクトドライバーは、電動工具のなかでも最も人気の工具の1つといっても過言ではありません。
そんなインパクトドライバーは、さまざまなメーカーから販売されており種類もたくさんあります。
そこで今回の記事では、アクトツールがオススメする「インパクトドライバーの機種とその選び方」を徹底解説いたします!
どんなインパクトドライバーを買えば良いか悩んでいる方や、インパクトドライバーについての基本的な知識を付けたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。
インパクトドライバーの選び方は?
まずは、インパクトドライバーの選び方から解説していきます。
選ぶ際のポイントは、大きくわけて以下の4つです。
- 用途
- トルク
- プロ用・DIY用
- メーカー
それぞれ詳しくみていきましょう!
用途
まず1つ目のポイントは使用用途で選ぶことです。
例えば、自宅でDIYをする際にインパクトドライバーを使用することを考えたとき、長時間使用したり天井や壁などの高さのあるところで使用する場合は、軽さが重要になります。
軽いものであれば総重量が1kgを超えないものもあるので、力のない方にもオススメです。本体が軽ければ、使用し続けることによる疲労を軽減することもできます。
また、屋外で使うことを考えるならコードレス式を選ぶとよいでしょう。
コードレス式は電源を必要としませんし、またコードに引っかかる心配をしなくていいので、結果取り回しが良くなります。
コード式にも、パワーが強い・軽い・充電が切れる心配がないなどのメリットがあります。
室内で電源が近くにある場所で使用する場合は、コード式のインパクトドライバーが役立ちます。
また、自宅で使用する場合には音が静かな低騒音タイプを選ぶのもありです。
逆に建設現場で利用する場合には、低騒音は気にならず、パワーを重要視できます。
▼ペン型インパクトの例
さらには、狭い場所で利用する場合には取り回しのしやすいヘッドの短いインパクトドライバーを選ぶこともできます。
インパクトドライバーには、一般的なピストル型以外にも、さらに小さいペン型のコーナーインパクトドライバーやアングルインパクトドライバーなどもあります。
トルク
次に大事なポイントは、トルクの強さです。
トルクが強ければ、インパクトドライバーのパワーが強くなり、長いネジ締めでも楽にこなすことができます。
プロの方であれば、トルクの強さは当然重要になるので、トルクが強いのは大前提で他の条件も合わせて選ぶのが良いでしょう。
日曜大工やDIYの場合でも、本気で家具を作ったりリフォームをするような場合にはトルクの強さは重要になります。
ただトルクが強いと思わず力が入りすぎてしまって、ネジ穴がつぶれてしまったり、ビットがねじ切れてしまうこともあります。
また、高トルクのインパクトドライバーは重量も重くなる傾向にあります。
高トルクのインパクトドライバーを使いこなすには、経験と慣れが必要ということも理解しておきましょう。
プロ用・DIY用
▲上)プロ用インパクトドライバー
下)DIY用インパクトドライバー
続いてのポイントは、プロ用を選ぶか、DIY用を選ぶかです。
どれも似たように見えるインパクトドライバーですが、実は各社ともプロ用とDIY用で色分けをしています。
そのため、色さえ覚えてしまえば簡単に見分けることができます。例えばマキタの場合は、マキタブルーと呼ばれる代表的なカラーはプロ用の電動工具のカラーです。
下の明るい緑色のカラーのものはDIY用です。
プロ用とDIY用のインパクトドライバーには、値段に大きく差があります。
プロ用はDIY用と比べると全体的に高スペックになるので、やはり本体の値段が上がります。
高スペックというと、例えば
- トルクが強い
- バッテリーが長持ちする
- 防じん・防滴
大は小を兼ねるともいいますので、「今後本気でDIYをやっていきたい!」という方にはプロ用のインパクトドライバーもオススメです!
メーカー
最後のポイントは、メーカーで選ぶことです。
インパクトドライバーの人気メーカーといえば、マキタ・ハイコーキ・パナソニック・ボッシュ・リョービなどが挙げられます。
信頼性の高い人気のメーカーから選ぶのは、手放すことになった際に中古市場でも高値が付きやすくなるのでオススメです。
また、メーカーごとにバッテリーの互換性がない場合が多いので、購入する前に注意が必要です。
例えば、ハイコーキのバッテリーを既に持っている場合には、ハイコーキのインパクトドライバーを買う一択となります。
バッテリーは互換性がないので、メーカーを揃えて工具を集めるのが賢い方法です。
さらには、好きなメーカーを選ぶように、好きな色・デザインなども気にして選んでみましょう。
気に入ったデザインのインパクトドライバーを使用することは、使っていて嬉しい気持ちになりますし、モチベーションを保つためにもとても大切です!
インパクトドライバーのおすすめ機種
ここからは、お待ちかねのインパクトドライバーのオススメ機種をご紹介します!今回は、アクトツールがプロの目線で選んだオススメのインパクトドライバーを、
- トルクの強さ
- プロ用
- DIY用
- 総合評価のおすすめモデル
インパクトドライバーのトルクのランキング
まずは、トルクの強さのランキングです。 プロの方はもちろん、本格的なDIYをする方にもオススメです。
1位 マキタ 40Vmaxインパクトドライバー TD001
トルクの強さ第1位にランクインするのが、マキタのTD001です。
こちらはマキタの40Vmaxシリーズの商品となります。
トルクの強さは220Nmで、防じん・防水保護等級であるIP56を取得しており、耐久性の高さもお墨付きです。
※IP表示は、IEC国際規格により規定される電気機器への粉じんや水の侵入に対する保護等級を表します。
電圧 | 36V(40Vmax) |
最大トルク(Nm) | 220 |
最大回転数(rpm) | 3,700 |
最大インパクト数(ipm) | 4,400 |
質量 | 1.16kg |
2位 ボッシュ 18Vコードレスインパクトドライバー GDR 18V-210C
(引用:BOSCH公式サイト)
2位は、ボッシュのGDR 18V-210Cです。
こちらのインパクトの最大トルクは210Nmとなります。
専用のアプリを経由して、スピードは3段階、作業用途に合わせて最大17の設定が可能となっています。
強さだけでなく、賢い機能も兼ね備えた便利なインパクトドライバーです。
また、ヘッドが126mmのコンパクト設計なので、狭いところの作業でも活躍します。
電圧 | 18V |
最大トルク(Nm) | 210 |
最大回転数(rpm) | 3,400 |
最大インパクト数(ipm) | 4,200 |
質量 | 1.7kg |
3位 HiKOKI 36V インパクトドライバー WH36DC
3位が、ハイコーキの WH36DCです。
こちらの最大トルクは200Nmとなっております。
ビット振れを約17%軽減させており、カムアウトを抑制し、片手操作でもビスが倒れにくい設計です。
Bluetoothと連携もでき、スイッチの遊びや回転数も自由自在。
自分専用のインパクトドライバーを作り上げることができる一台です。
電圧 | 36V |
最大トルク(Nm) | 200 |
最大回転数(rpm) | 3,700 |
最大インパクト数(ipm) | 4,100 |
質量 | 1.6kg |
プロ用おすすめインパクトドライバー
続いては、プロの方にオススメのインパクトドライバーです。
選ぶ際には、過酷な現場での作業にも耐えられるバッテリーの持ちや、防じん・防滴等級なども重要な視点となります。
マキタ インパクトドライバー TD172DRGX
まずは、マキタのTD172DRGXです。
全長114mmという小型なボディながら、最大締付トルク180Nmと十分なパワーがあります。
スリーブを引かずに軽く押し込むだけでビットを装着できるようになっており、忙しい現場では助かる仕様です。
連続使用してもビットがずれることなく、安定した作業が維持できます。
さらには、やはり信頼のマキタという圧倒的な安心感がありますよね!
全国に支店があるので、なにかトラブルがあったときでもすぐに相談ができます。
電圧 | 18V |
最大トルク(Nm) | 180 |
最大回転数(rpm) | 3,600 |
最大インパクト数(ipm) | 3,800 |
質量 | 1.5kg |
パナソニック 充電マルチインパクト EZ75A9 デュアル (14.4V/18V対応)
続いては、パナソニックのEZ75A9です。
14.4Vバッテリーと18Vバッテリーのどちらにも対応できる仕様になっています。 このマルチインパクトは、一台でインパクトドライバーとしても、ドリルドライバーとしても使用できます。
さまざまな作業をこなせるのでとても便利です! 防塵・耐水保護等級であるIP56を取得しているモデルなので、耐久性は文句なしとなっています。
電圧 | 14.4V/18V |
最大トルク(Nm) | 160 |
最大回転数(rpm) | 2,500 |
最大インパクト数(ipm) | 3,100 |
質量 | 1.9kg |
HiKOKI 36V インパクトドライバー WH36DC
次に紹介するのが、ハイコーキのWH36DCです。
こちらは36Vマルチボルトバッテリーシリーズのインパクトドライバーなので、18Vとしても36Vとしても使えます。
18Vから36Vに高電圧化することで、モーター部の温度上昇が抑えられるので、過負荷時の連続した作業中でも止まりにくい仕様になっています。
最大トルクは200Nm。
パワフルな作業が連続してできるので、プロの方でも満足して使用できるインパクトドライバーです。
電圧 | 36V |
最大トルク(Nm) | 200 |
最大回転数(rpm) | 3,700 |
最大インパクト数(ipm) | 4,100 |
質量 | 1.6kg |
リョービ インパクトドライバー BID-10XR
最後に紹介するのが、リョービのBID-10XRです。
最短106mmのショートボディですが、180N・mとパワーも十分。狭いスペースでも作業ができ、取り回しが楽です。
電圧 | 18V |
最大トルク(Nm) | 180 |
最大回転数(rpm) | 2,900 |
最大インパクト数(ipm) | 4,100 |
質量 | 1.4kg |
DIY用のおすすめインパクトドライバー
お次は、DIY用におすすめのインパクトドライバーです。 価格帯は15,000円前後で割と手に出しやすいお値段と、使い勝手の良さが魅力です。
マキタ インパクトドライバー MTD001DSX
まずは、マキタのMTD001DSXです。
使い勝手の良い小型・軽量モデルで、従来のモデルよりさらに7mm小型化されています。
DIY用とはいえ、最大トルクは145Nm。 1回の充電あたりネジ締めは約130本できるので、パワー・作業量共に文句なしのインパクトドライバーです。
電圧 | 14.4V |
最大トルク(Nm) | 145 |
最大回転数(rpm) | 2,700 |
最大インパクト数(ipm) | 3,000 |
質量 | 1.2kg |
ハイコーキ コードレスインパクトドライバー FWH14DGL(2LEGK)
続いては、ハイコーキのDIY用インパクトドライバーであるFWH14DGLです。 最大トルクは140Nmで十分なパワーがあります。
取り回しのしやすい軽量・コンパクトボディ仕様で、LEDライト付きなので手元が暗いときでも安心です。
ハンドルは細めの作りになっているので、握りやすく、手の小さい方にも向いています。
ビッドホルダーも付いているので、散らかりやすい作業現場では重宝しますよ。
電圧 | 14.4V |
最大トルク(Nm) | 140 |
最大回転数(rpm) | 2,600 |
最大インパクト数(ipm) | 3,200 |
質量 | 1.3kg |
リョービインパクトドライバー CID-1130
次は、リョービのコード式インパクトドライバーCID-1130です。
まずはなんといっても魅力は1万円を切る価格です。コード式なので電源のあるところでしか作業はできませんが、室内での利用であれば問題はないですし、電池切れの心配もありません。
グリップは握りやすい細め形状を採用。
無段変速スイッチで回転速度を自在に変更できます。 特に木工DIYにオススメです。
電源 | 単相100V |
最大トルク(Nm) | 115 |
最大回転数(rpm) | 2,500 |
最大インパクト数(ipm) | 3,100 |
質量 | 1.42kg |
ボッシュ コードレスインパクトドライバー IPD1108
最後に紹介するのが、ボッシュのコードレスインパクトドライバーIPD1108です。最大トルクは100Nmで、カンタンなネジ締めにピッタリです。
軽量コンパクトで、人間工学にもとづいたグリップ採用で、使い勝手も優れています。同じDIY用の10.8Vなら、容量の異なるバッテリーでも使用可能。
電源 | 10.8V |
最大トルク(Nm) | 100 |
最大回転数(rpm) | 2,800 |
最大インパクト数(ipm) | 3,300 |
質量 | 1kg |
総合評価のおすすめモデルの紹介
最後に、総合的に評価してオススメのインパクトドライバーのご紹介です!
マキタ インパクトドライバー TD172DRGX
こちらは、プロ用に続き2回目の登場となるマキタのTD172DRGXです。
作業性を追求されて作られた全長114mmのコンパクトなボディに、最大締付トルク180Nmのハイパワー。
IP65取得の耐久性により、安定した作業を実現できます。
マキタには少し珍しい5色のカラーバリエーション(パープル・ブラック・マキタブルー・イエロー・レッド)も魅力的です!
電圧 | 18V |
最大トルク(Nm) | 180 |
最大回転数(rpm) | 3,600 |
最大インパクト数(ipm) | 3,800 |
質量 | 1.5kg |
ボッシュ コードレスインパクトドライバー GDX18V-200C6 2in1インパクト
こちらは、ボッシュのGDX18V-200C6です。
ドライバービットも角ドライブソケットも両方使用できる便利な2in1仕様のモデルです。 自宅でのタイヤ交換をする際にも役立ちます。
最大トルクは200Nmというプロも納得するパワーを備えています。
防塵・防滴機能であるETP機能や、Bluetoothを起動して使うコネクト機能対応など、ハイスペックなインパクトドライバーです。
電圧 | 18V |
最大トルク(Nm) | 200 |
最大回転数(rpm) | 3,400 |
最大インパクト数(ipm) | 4,000 |
質量 | 1.8kg |
パナソニック インパクトEZ1PD1 デュアル(14.4V/18V)
最後にご紹介するのは、パナソニックのEZ1PD1です。
こちらは14.4Vバッテリーも18Vバッテリーも装着できるデュアルバッテリー式です。
業界最短クラスの98mmの短いヘッドで、狭い場所での作業も楽にこなせます。 本体には安心の1年保証が付いているので、思う存分作業を楽しみましょう!
防じん・耐水等級であるIP56試験にも合格しています。
電圧 | 14.4V/18V |
最大トルク(Nm) | 155 |
最大回転数(rpm) | 2,700 |
最大インパクト数(ipm) | 4,100 |
質量 | 0.78kg |
まとめ
いかがでしたか?
今回は、人気の電動工具インパクトドライバーの選び方やオススメの機種をご紹介させていただきました。
みなさんのインパクトドライバー選びの参考になれば幸いです。
種類が豊富で迷いやすいと思うので、ご自身の使用用途やメーカーなどをしっかり確認した上で選ぶようにしましょう。
アクトツールには便利な通販サイトもございます。
インパクトドライバーの購入をご希望の方は、ぜひこちらも気軽に覗いてみてくださいね!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!