業務用ジェットヒーターの選び方!オススメ9機種を厳選紹介

業務用ジェットヒーターとは、体育館などを使った学校行事での暖房の際や、工場での塗料の乾燥などによく利用される大型のジェットヒーターです。
別名、スポットヒーターホットガンとも呼ばれています。

さまざまなメーカーから販売がされており、サイズや重量などモデルによって大きく差があるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ジェットヒーターの種類は目的によってはっきり分かれています。

それぞれの特徴を理解して、コスパ・熱出力・燃費などのトータルバランスを考えた上で適切なモデルを選ぶことが大切です。

そこで今回は、ジェットヒーターの特徴や選び方の解説と、記事の後半ではアクトツールが選んだオススメの業務用ジェットヒーターをご紹介します!

この記事でわかること
・そもそもジェットヒーターとは
・ジェットヒーターの選び方
・オススメのジェットヒーター9選
・ジェットヒーター使用人の注意点

 

ジェットヒーターをお探しの方や、ジェットヒーターの知識を深めたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ジェットヒーターとは?

(引用:モノタロウ)

業務用ジェットヒーターとは、一般のヒーターよりも高出力を発揮できるジェットヒーターです。
学校の体育館などで、大型のストーブを使っているところを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
あれも実は、ジェットヒーターの種類のひとつです。
体育館のほかにも、スポーツイベントや結婚式場、土木建設現場や工事現場など、屋内外問わず広い空間を効率的に暖めるために使用されます。

また、暖房目的だけでなく、コンクリートや塗料などの乾燥用途で使用されるものモデルもあります。
そのため、自動車整備場や板金塗装工場などでもよく利用されています

ジェットヒーターは大きくわけて2種類あり、体育館などで使う暖房器具を目的としたものをブライト型(赤外線型)、コンクリートの養生や塗装の乾燥を目的としたものをダクト型といいます。
ジェットヒーターとブライトヒーターの使用は明確に目的が異なりますので、ご購入をお考えの方は事前にどちらのモデルが必要なのかきちんと確認しましょう。

ジェットヒーターの選び方

(引用:アトリエミカミ)

ここからはジェットヒーターを選ぶときのポイントを解説します。

先に選び方をまとめておくと、
・種類(ブライト型もしくはダクト型)を選ぶ
・暖房する面積に適した機種を選ぶ
・重量から機種を選ぶ
・燃費消費量から選ぶ

上記4点が非常に大切です。

使い方や目的によって種類が異なるので、どういった用途や場所で使用するのかを確認して、適切なジェットヒーター選ぶようにましょう。

種類

ジェットヒーターの種類は、上述したようにブライト型とダクト型の大きく2つにわけられます。

ブライト型は別名「赤外線型」とも呼ばれています。
ブライト型は、体育館や、屋外のような広い空間を暖めるために便利なモデルです。
空間全体に作用するので離れていても暖かく、複数台設置すれば大きなスペースを暖められます。
通常のストーブの大型版というイメージですが、通常のストーブよりも熱出力が高く稼動時の騒音も大きいです。
体育館や広い講堂のようにジェットヒーターを何台も稼働させる場合は、あまり騒音が大きいとイベントに影響がでてしまうこともありえるので、静音性を意識して選ぶのもオススメです。

暖房としての使用が主となるので、効率的に空間を暖めるために首振り機能などを備えているものもあります。
モデルによって大きさや適用面積が違うため、使う場所の広さに合わせて選びましょう。

ブライト型(赤外線型)のジェットヒーター

(引用:モノタロウ)

一方、ダクト型は、工事現場などで乾燥目的に使用されます。
ダクト型には、「熱風式直下型」と「熱風式間接型」の2種類があり、どちらも工事現場で使われますが用途が異なります。

熱風式直火型は、バーナーからの熱を直接風で送る構造になっており、熱出力が高く迅速に空間を暖めることが可能です。
通常であれば何時間~何日もかかる乾燥の作業を短時間で効率よく行えます。
工事現場などの塗装の乾燥や、コンクリートの養生をする際にははこちらを選びましょう。

これに対し熱風式間接型は、内蔵された熱交換器を利用することによって風をクリーンな温風に変えて出力するタイプです。
有害なガスが含まれないため、ダクトを使って使用することができます。
特に人が多く集まる場所や室内での使用に向いています。
工事現場などでの乾燥目的で使うことも可能ですし、ビニールハウスの暖房や食品を乾燥させるためなどに使用されます。

ダクト型のジェットヒーター

(引用:モノタロウ)

暖房する面積

ジェットヒーターの使用面積は、商品ごとにあらかじめ定められていることが多いです。
取扱説明書を見れば使用面積が記載されていますので、必ず事前に確認することをオススメします。

体育館のような天井が高い空間だと、期待通りの暖房効果が得られない場合もあるので、ときには複数台設置するなども考慮しなければなりません。
十分な暖房効果を得るためには複数台設置する以外にも、首振りタイプを選ぶなど、より効果的に空間を暖めるモデルを選ぶと良いでしょう。

重量

重量も事前にきちんと確認したいポイントです。
とくに使用面積が広いジェットヒーターは、かなり重い傾向にあります。
基本ジェットヒーターの底にはキャスターがついていますが、出し入れする場合は重いと不便ですし注意が必要です。
いざ購入してみたら大きすぎで使用しづらいとなってはいけないので、ジェットヒーターを購入する際は、重量も確認するようにしましょう。

また、ジェットヒーターの総重量は本体の重さ+燃料(灯油)となりますので、そちらも意識しておきましょう。
暖房する部屋の移動や、塗装の乾燥用途などで動かしながら使う場合は、持ち運びしやすいコンパクトタイプが便利です。
小型なものであれば、15kg以下のものもあります。

(引用:モノタロウ)

 

燃費

最後は燃費に関してです。
燃費の消費量はメーカーによって、またはモデルによって大きく異なります
ダクト型よりもブライト型のほうが燃費がいい傾向にあります。
燃料消費量(L/h)の例
オリオン HPE80A 0.91~0.65
オリオン GHR240-R 1.87~0.94
静岡精機 HG30RS 0.91~0.65
静岡精機 SSN5 1.7~0.85
ナカトミ KH5-30 0.91
また、ジェットヒーターのメーカーの中で、とくにコスパに優れているといわれるのがナカトミです。
商品自体の値段も割と安価ですし、同じ価格帯の他のジェットヒーターの中でも燃費に優れているものが多いので、お探しの際には要チェックです。

オススメのジェットヒーター9選

赤外線型

ジェットヒーターBRITE HR120D1ロボ暖(オリオン)

(引用:オリオン公式サイト)

 

オリオンのHR120D1はブライト型のジェットヒーターです。
赤外線を放射するタイプなので風の影響を受けにくく、広い空間でのスポット暖房や半屋外の暖房に最適です。
対震自動消化・点火安全 ・停電安全 ・過負荷保護・高電圧停止・低電圧警報などの安全装置が備わっており、いざというときでも安心して使用できます。
油タンク満タン時は最高14時間以上燃焼が持続する、長時間燃焼も魅力です。

燃焼持続時間 15時間
油タンク容量 22L
寸法(高さ×奥行×幅) 655mm × 575mm × 520mm
重量 ‎21kg

赤外線ヒーター KH-65Q(ナカトミ)

(引用:ナカトミ公式サイト)

ナカトミのKH-65Qは、スペースを取らないコンパクトサイズが特徴です。
あまり広すぎない空間で、かつ家庭用ストーブでは物足りないようなときに最適なモデルです。
赤外線放射熱により広範囲へのワイドな暖房が暖かく、内蔵されているサーキュレーターで温風をグンと前へ押し出してくれます。
急速点火できるので、素早く温かく、効率的に必要な場所だけ温めることができます。
燃焼持続時間 約7時間
燃料タンク容量 11L
寸法(幅×奥行×高さ) 370mm × 590mm × 570mm
重量 ‎14.5kg

赤外線ヒーター ぬく助 SH-175/SH176(ナカトミ)

(引用:ナカトミ公式サイト)

ナカトミのSH-175/SH-176は、割と小型ながらパワフルに空間を暖めてくれるジェットヒーターです。
温風と放射熱の力強い温かさと、素早い点火が魅力です。
対震自動消化・炎監視制御・過熱防止・過負荷保護・停電安全など5つの安全装置がついているので、安心して使用することができます。
上下角度調節で、上45°下10°までの角度調節も可能となっています。
燃焼持続時間 約8時間
燃料タンク容量 15L
寸法(幅×奥行×高さ) 59mm×47mm×70mm
重量 ‎22kg

熱風式直火型

スポットヒーター KH-30D(ナカトミ)

(引用:ナカトミ公式サイト)

ナカトミのKH-30Dは重量も比較的軽く便利なハンドルも付いているので、持ち運びや移動が簡単にできます。
吹出角度は上下17°に調整可能です。
暖房用としてだけでなく、塗装現場やコンクリート養生などの乾燥用としても活躍します。 必要な場所のみを暖めるため、効率的です。
燃焼持続時間 約10時間
燃料タンク容量 10L
寸法(幅×奥行×高さ) 260mm×540mm×475mm
重量 ‎13.5kg

ジェットヒーター HPE80A(オリオン)

(引用:オリオン公式サイト)

オリオンのHPE80Aは業界最軽量のジェットヒーターです。
運搬や転倒時に灯油がこぼれにくい設計となっています。
エコ設計になっていて、強弱2段燃焼モードで灯油消費量30%カットされています。
警報モニタ・対震自動消化・停電安全・過負荷保護などなど様々な安全装置がついています。
燃焼持続時間 強8時間/弱11時間
油タンク容量 7.3L
寸法(高さ×奥行×幅) 420mm×535mm×255mm
重量 ‎11.5kg

スポットヒーター KH-125D(ナカトミ)

(引用:ナカトミ公式サイト)

ナカトミのKH-125Dはハイパワー暖房で、さまざまなシーンでフル活用できる大型のスポットヒーターです。
素早く温かく使いたい時に急速点火ですぐに使用することができます。
上下15°に吹出角度調節が可能で、ハンドルも付いているので移動がラクラクです。
燃焼持続時間 約9時間
燃料タンク容量 30L
寸法(幅×奥行×高さ) 490mm × 910mm × 695mm
重量 ‎33kg

熱風式間接型

ジェットファーネス HS290A-L/HS290L1T80

(引用:オリオン公式サイト)

ジェットファーネスのHS290A-L/HS290-L1T80は、クリーンな熱風でダクト送風も可能です。
段積収納が可能でHS290A-Lは3段、HS290-L1T80は2段まで可能となっています。
タンクが大容量なので、長時間の連続運転ができます。
燃焼持続時間 HS290A-L:ー
HS290-L1T80:18時間
油タンク容量 HS290A-L:ー
HS290-L1T80:80L
寸法(高さ×奥行×幅) HS290A-L:712mm×1,002mm×605mm
HS290-L1T80:926.3mm×1,002mm×615mm
重量 ‎HS290A-L:53㎏
HS290-L1T80:75㎏

ホットガン熱風ヒーターCJ2(静岡)

(引用:静岡製機)

静岡製機のCJ2は100m送風可能な強力ダクトヒーターです。
燃焼ガスは効率的に上部に排気し、きれいな空気のみを熱風に変えて送風してくれます。
重ねて3台積んで収納できるので、広い空間で複数台必要なときでも収納スペースをとらずに済みます。
建築現場でのコンクリートの養生や食品乾燥、各種工業品の乾燥などにも最適です。

寸法(高さ×幅×奥行) 712mm × 605mm × 1,002mm
重量 ‎55kg

ジェットヒーターを使うときの注意点

ジェットヒーターは業務用ヒーターなので、家庭用として使用するのはNGです。

また「オリオン」からジェットヒーターを使うときの注意点について「安全のための十か条」としてまとめられているため、そちらを参考にしつつ紹介します。

①換気をする

酸素が不足することで一酸化炭素中毒になる可能性があります。
そのため使用中は必ず換気をするようにし、「空気取り入れ口」「排気口」を必ず設けてください。

②危ない液体・ガスがある近くで使用しない

「シンナー」「ガソリン」「LGP」など、可燃性ガスや引火性液体の近くでジェットヒーターを使用してはいけません。

③不純灯油を使用しない

ガソリン・変質油・不純灯油の他、 ・昨シーズンから持ち越した油 ・温度の高い場所に保管した油 ・ガソリン、シンナー、機械油、水、ゴミが混入した油 についても、ジェットヒーターに使用するのはNG。

④改良厳禁

ジェットヒーターを改造するのはやめましょう。

⑤水気、湿気のあるところで使用しない

雨水など水気がある場所や湿気の多いところで使用してはいけません。

⑥周囲の可燃物に注意

ジェットヒーターの近くに可燃物がある場合は、取扱説明書に記載されている距離を確認し、その距離を確保しながら作業してください。

⑦周囲の温度に注意

周囲温度について、取扱説明書に書いてある範囲で使用しましょう。 使用できる温度を超えて使用すると、ヒーターが加熱されてしまい、火災を起こす可能性があります。

⑧周囲に子供がいる、通路での使用は禁止

子供のいる場所の近くで使用するのは避け、もし使用する場合はガードフェンス等を設置しましょう。
また、避難口や避難階などに設置すると緊急の際邪魔になってしまうため、置かないようにしてください。

⑨やけどに注意

ルーバー・放熱パネル・外筒などは高温になりやすいため、稼働中や消火直後に触るのは控えましょう。

⑩動物を飼育している場所での使用に注意

動物を飼育している場所で使うことで、 ・ワラなど可燃物を原因とした火災 ・換気不十分による酸素不足 ・動物のやけどや脱水症状 などが考えられるため、使用するときは十分注意してください。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、学校行事での暖房や、工場などで製品の乾燥などに利用される業務用ジェットヒーターについて解説させていただきました。

業務用ジェットヒーターはサイズや重量などモデルによって大きく差があるため、それぞれの特徴を理解してコスパ・熱出力・燃費や使用場所の広さなど、スペックや環境などを考えた上で適切なモデルを選ぶことが大切です。

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それでは、また次回の記事をお会いしましょう!

アクトツールとは?

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