【工具】ジグソーとは?使い方やメーカーまで徹底解説!
木工用のDIY作業などで一度は目にしたことがある電動工具といえば「電動ジグゾー」ですよね。
木材の加工によく使われる道具のひとつですが、手のこぎりなどに比べて作業の効率も格段に上がります。
そのため、ジグソーはプロの職人さんも多く利用している電動工具です。
同じ木材加工をする際の電動工具に「丸のこ」などもありますが、実はジグソーならではの特徴やメリットがたくさんあります。
なお今回はジグソー本体だけでなく、使用するブレード(刃)なども紹介していきます!
初心者の方やDIYをされているユーザーにもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・そもそもジグソーとは?
・ジグソーの種類
・人気メーカーと機種
ジグソーってどんな工具?
ジグソーとは取り付けてある刃を上下に動かすことで、素材を切断していく電動工具です。
主に木材・金属・樹脂などの素材を切断することができます。
丸のこの場合は直線的に木材などを切断していきますが、ジグソーは直線だけでなく曲線に切断もできるのが特徴です。
また丸のこの場合、切断時に負荷がかかってしまったりするとキックバックが起こることもあるので、作業には危険性がともないます。
その点でジグソーは切断時のキックバック現象が起こらないため、安心して作業を行うことができます!
「丸のこ」との用途比較
ジグソーは直線的な木材の切断以外にも、造作で曲線に切断をする用途に利用できるため、用途の幅も広いです。
ただし丸のこと似ている部分もあるため、どちらの電動工具を購入しようか悩んでしまう方も多いと思います。
そこで「丸のこ」と「ジグソー」の用途や特徴を表にまとめましたので、購入前の参考にしてみてください。
項目 | 丸のこ | ジグソー |
直線切り | 〇 | 〇 |
曲線切り | ✕ | 〇 |
切断スピード | 速い | 遅い |
安全性 | △ | 〇 |
丸ノコの特徴として、作業量が多くスピードを求められる場合に便利です!
また、綺麗に切断することができます!
ジグソーは複雑な形状の切断に最適で、安全に作業ができるので初心者にも扱いやすいのが特徴です!
基本的な使い方について
ジグソーは各メーカーからさまざまなタイプが発売されていますが、基本的な使い方は同じです。
①切断する素材にあったブレード(刃)を取り付ける
②作業台を確保する
※切断する際にグラつかないように注意する
③素材の切断
※丸のこに比べて切断面が荒くバリが出やすいため、気になる方は養生テープを貼り付けてから切断するようにしましょう。
刃の選び方
ジグソーで使用するブレード(刃)は、切断する素材や方法によっても変わってくるため、適切なものを選んでいく必要があります。
最近では、ジグソーのブレードは各メーカーともに互換性があります。
注意するポイントは主に、
- 切断する素材
- 直線用と曲線用
- 切断する素材の厚み
- 刃の山数※TPI
- ブレードの刃の向き
以上の部分になります。
ブレードには木工用・金属用などの種類があるので、切断する素材にあったブレードを選びましょう。
直線用と曲線用などの用途も確認が必要ですが、切断できる厚みもブレードによって違うためチェックするようにしてください。
切断後の仕上がりに影響が出る部分が、刃の山数(TPI)と刃の向きになります。
TPIとは1インチあたりの刃の数を表記している部分になりますが、数字が大きくなるにつれて刃の数も増えるため、切断後の仕上がりもキレイになっていきます。
また刃の向きは一般的に上向きのタイプが多いですが、下向きを選択するとバリなども少ないです。
下地材の切断などであれば特に問題ないかと思いますが、仕上材を切断するのであれば仕上がりもキレイな下向きタイプがおすすめです。
・切り口のバリが多い
・切断に時間がかかる
・刃の表面が黒く変色している
・刃が曲がってしまった
上記の状態が見られた場合は、刃の交換時期になります。
状態の悪い刃を使用するのは危険を伴いますので、適切な時期に交換することが大切です。
ジグソー工具はどんな種類があるの?
曲線の切断もできるジグソーですが、メーカーや機種によっても搭載されている機能や性能に違いがあります。
機能によっても本体費用が変わってくるため、ご自身の利用頻度や環境などに合わせて機種を選択するようにしましょう。
本体の種類
ジグソーには大きく分けて、コンセントから電源供給をおこなう「電源コード式」と、バッテリーが搭載されている「充電式」があります。
電源コード式はバッテリーなどを使用しないため、基本的に切断能力もあり安価な製品が多いです。
充電切れで作業が中断さる心配もありません。
しかし、コードに足を絡めてしまう危険性があるので、注意しながら作業を行いましょう。
充電式はバッテリーが搭載されているため、取り回しも簡単で作業がしやすいメリットがありますが、電源コード式に比べて価格は上がる傾向にあります。
コンセントがない場所ですと、充電式がオススメですね!
充電切れの心配もありますが、予備にバッテリーを持っていれば十分に作業が行えると思います。
その他にもジグソーには切断スピードを上げる「オービタル機構」が搭載されているモデルや、切断時の振動や騒音を抑えているタイプなども発売されています。
刃の種類
ジグソーのブレードは、切断する材料別にラインナップがされているため、使用する環境に応じて選びましょう。
・プラスチック用ブレード
通常のブレードでプラスチックなどの製品を切断すると、切断面が溶けて固着したり切粉が表面に残ってしまいますが、プラスチック用では素早くキレイな切断が可能です。
・特殊材料(石膏・FRP・タイル・ガラスなど)
特殊材料系のブレードには、石膏ボード・FRPの切断に合わせたタイプや、タイル・ガラスの切断専用が用意されています。
・金工用
金工用のブレードは、各種金属を切断する際に使用します。
切断面も細かく仕上げられるタイプや耐久性の長いタイプなどさまざま用意されています。
・木工用
木工用のブレードは、各種木材を切断する際に使用します。
金工用と同様にさまざまなタイプ・種類が用意されていて、高速切断タイプやキレイな切断面のタイプなど用意されています。
ジグソーの人気工具メーカー厳選!
DIYの木材カットでも活躍するジグソーですが、人気で信頼性も高いメーカーは以下のとおり。- Makita
- RYOBI
- BOSCH
- Panasonic
- HiKOKI
上記のメーカーから発売されているジグソーは、防塵性も高く作業性もいいです。
これらのメーカーからは多くの機種が発売されているため、特におすすめできる機種をピックアップしましたので、購入する際の参考にしてみてください。
マキタ JV182D
(引用:マキタ)
JV182Dは、マキタ(makita)の充電式のジグソーです。
ハイパワーブラシレスモーターの搭載で、AC機同様の切断スピードと圧倒的な作業量を両立させています。
ブレードの交換も「工具レス」で簡単に行うことができます!
意図しない起動を防ぐ「待機スイッチ」や、切断時のみ高速回転 する「ソフトノーロード」も搭載されています。
定価 | ¥44,800(JV182DZK) |
切断能力(mm) | 木材:135 軟鋼板:10 アルミニウム板:20 傾斜切断:左右45° |
ストローク数(min⁻¹) | 800~3,500 |
ストローク(mm) | 26 |
電源(V) | 直流18 |
質量(㎏) | 2.5 |
京セラ J-650VDL
(引用:京セラ)
J-6500VDLは、京セラの電源コード式のジグソーです。工具を使用せずに簡単にブレードの交換ができる「ツールレスクランプ機構」も搭載されているベーシックタイプです。
滑りにくいソフトグリップを採用しています。
また、低重心でコンパクトな設計になっています。
定価 | ¥17,000 |
切断能力(mm) | 木材:65 軟鋼板:6 傾斜切断:左右0~45° |
ストローク数(min⁻¹) | 1,200~3,000 |
ストローク(mm) | 20 |
電源(V) | 単相100 |
質量(㎏) | 1.8 |
ボッシュ GST 18V-125 B
(引用:ボッシュ)
GST 18V-125Bは、ボッシュ(BOSCH)の充電式のジグソーです。木材の最大切断能力は125mmとコンパクトなうえにハイパワーなので、プロにもおすすめできるモデルです。
堅牢な設計とブラシレスモーターにより、長い連続使用時間と長寿命を実現させています。
SDSブレードホルダー、LED、4段階切替え式オービタル機構、ダストブロワ、速度調整などの重要な機能に重点を置き、シンプルさを追求しています。
定価 | ¥45,000 |
切断能力(mm) | 木材:125 アルミニウム:20 軟鋼板:10 傾斜切断:左右0~45° |
ストローク数(min⁻¹) | 0~3,500 |
ストローク(mm) | 26 |
電源(V) | 18.0 |
質量(㎏) | 2 |
パナソニック EZ4550X-H
(引用:パナソニック)
EZ4550X-Hは、パナソニック(Panasonic)の充電式のジグソーです。ブロアも搭載されていて切断時の粉なども吹き飛ばしてくれるので、ケガキ線などが見えなくなってしまう心配がありません。
ブレードもワンタッチで交換可能で、簡単な着脱機構です。
低振動になっているので、疲れを軽減します。
定価 | ¥64,900 |
切断能力(mm) | 木材:65 軟鋼板:6 ステンレス:1(未満) アルミ:10 傾斜角度:左右0~45° |
ストローク数(min⁻¹) | 0~2,500 |
ストローク(mm) | 25 |
電源(V) | 18 |
質量(㎏) | 3.35(EZ9L54装着時) |
ハイコーキ CJ36DA
(引用:ハイコーキ)
CJ36DAは、ハイコーキ(HiKOKI)充電式のジグソーです。低速スタートで切断はじめの墨線が合わせやすいオートモード機能がついています。
負荷がかかると、ストローク数を自動で切り替えてくれるので便利です。
集じん機に接続可能なので、綺麗な状態で作業が可能です。
定価 | ¥41,000(NN) |
切断能力(mm) | 木材:135 軟鋼板:10 ステンレス:3.2 傾斜角度:左右0~45° |
ストローク数(min⁻¹) | 800~3,500 |
ストローク(mm) | 26 |
使用可能蓄電池 | マルチボルト蓄電池 |
質量(㎏) | 2.7(BSL36A18X装着時、ブレード除く) |
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、ジグソーの使い方や主流なメーカーについて紹介させていただきました!
この記事が、皆さんの参考になればうれしいです。
ジグソーは直線以外にも曲線の切断作業ができる、オールマイティーに活躍する切断系の電動工具です。
丸のこほどの切断スピードはありませんが、安全性も高いので初心者の方やDIY作業をする方でも安心して利用できます。
なお充電式に関しては、取り回しも簡単で作業も楽になるためおすすめです!
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