マキタのインパクトドライバーのおすすめ機種&選び方
「電動工具を買うならマキタ!」と話す方もたくさんおり、マキタの電動工具はプロ・DIYユーザーから信頼されています。
機種の性能バランスが良く、コンパクトで使いやすいことも人気の一つ。
電動工具を買うとき、候補に入りやすいメーカーです。
そんなマキタですが、とくにインパクトドライバーが人気です(^^)
そのためマキタも、さまざまな種類のインパクトドライバーを販売しています。 選択肢が多くなるのはいいことですが、逆に「機種が多すぎてどれがいいのかわからない...」と悩む方もいるでしょう。
そこでこの記事では、マキタ製インパクトドライバーを選ぶポイントを紹介します! とは言っても確認するポイントは4つだけで、どれもカンタンです。
記事後半からは、マキタのオススメインパクトドライバーを「18V・14.4V・40Vmax・DIY用」に分けて紹介します。 ぜひ、参考にしてくださいね。
マキタのインパクトドライバーの選び方
マキタのインパクトドライバーを選ぶポイントは下記の4つです。それぞれ選び方についてもカンタンに紹介しているので、参考にしてください。
マキタのインパクトドライバーの選び方 | どのように選ぶ? |
用途 | 種類ごとに性能は異なるため、長時間作業をする場合ならば「軽量な機種」を、はじめてインパクトドライバーを買うなら「初心者用」など用途に従って選びましょう。 |
電圧(電源) | マキタのインパクトドライバーには「10.8V・14.4V・18V・40Vmax」があり、作業量に合わせて電圧を使い分けましょう。数値が高くなるにつれてプロ向けとなります。 |
トルク | インパクトドライバーごとにトルクの数値が変わるため、パワーが必要ならばトルクの高い機種を、DIY等であればトルクの低い機種を選びましょう。 |
プロ用・DIY用 | マキタのインパクトドライバーは原則「プロ用:ブルー」「DIY用:グリーン」です。そのため作業内容にあわせて選び分けてください。 |
それでは一つずつ、詳しく次章からチェックしましょう(^^)
用途
前述したとおり、マキタのインパクトドライバーは種類が多いです。
種類ごとにパワー・作業時間・大きさは異なります。
そのためまずは、どのような用途でどんな作業をするかが重要です。
具体的に下記3つの質問に回答することで、大まかにオススメの機種がわかります。
・「長時間作業をするか?」
・「外でも作業をするか?」
・「はじめてインパクトドライバーを触るか?」
「長時間作業をするか?」
長時間作業をする方は、軽量な機種がオススメです。
さらに「DIY用だからスペースを取らない機種で、パワー(締め付ける力)もそんなにいらない」方は、下記のペン型インパクトドライバーを検討しましょう。
(引用:アクトツールオンラインショップ)
ただ、軽量になるとパワーも比例して落ちるのが基本です。さらに作業時間もみじかくなる傾向にあります。
そのため「短時間作業+ちょっとした作業」を予定している方ならば、軽量がオススメです。
「外でも作業をするか?」
外で作業をする方は、「防塵・防滴機能」付きの機種がオススメです。建設現場なら外で作業をすることも多いはずで、雨の日に作業することもあるでしょう。
外で作業をするとホコリ・雨水が機種に入る可能性があります。
防塵・防滴機能がないとこわれるケースがあるため、「防塵・防滴機能」がついている機種がオススメです。
「はじめてインパクトドライバーを触るか?」
はじめてインパクトドライバーを触るなら、「自動調整機能」がついている機種を選びましょう。メーカーにかかわらず、はじめてインパクトドライバーでネジを締めるときはコツがひつようです。
「最初はゆっくり締め、回転数を上げ、最後はゆっくり締める」が基本ですが、作業をすると意外にムズかしいことがわかると思います。そのため初心者の方は「自動調整機能」がついている機種がオススメです。
電圧(電源)

三つ目に大事なのが、電圧です。
マキタのインパクトドライバーは「14.4V・18V・40Vmax」がメインですが、DIY用として10Vなどの機種もあります。
DIY用として使うのに40Vmaxを購入してしまうと、オーバースペックです。
そのため「1週間に一回使うかどうか」であれば14.4V以下の機種がオススメ。
逆に40Vmaxはパワー・性能が完全にプロ向けです。 建設現場で働く職人さんの中でも、とくに作業量が多い方が使用するイメージです。
そのため「仕事で使う」「仕事で使わないけどやや専門的なDIYをする」方は、14.4V〜18Vが良いでしょう。 電圧が高くなるにつれコストも高くなるので、価格を考えた上で検討するのがオススメです。
電圧は必ず確認!
基本的なことですが、マキタのインパクトドライバーはバッテリーをつけることで動きます。
しかし「互換性」は基本的にありません。
たとえば「18Vのインパクトドライバー」に「14.4Vのバッテリー」をつけることはできません。電圧の異なるインパクトドライバーとバッテリーは互換性がないので、注意しましょう。
トルク
次に大事なのが「トルク(パワー)」です。インパクトドライバーのトルクは「90N・m」などの数字で表されます。
トルクの数字が大きいほど、締め付ける力も強いです。
そのため家具を組み立てる程度ならば、90N・mもあれば十分です。
さらに「パワーよりも軽量な機種が良い」という方は、先ほど紹介したペン型(TD022DSHX)でも作業可能でしょう。
ペン型ドライバーでも扉の補修などでも使用できます。一方、建設現場など仕事として使う方は最低でも「100N・m」以上は欲しいところです。 ちなみにトルクが高くなると、比例してコストも上がる傾向にあります。
プロ用・DIY用
マキタはプロ・DIY用の工具を色で分けています。プロ用のカラーリングは、下「ブルー」です。一方DIY用は「グリーン」となっています。ブルー(プロ用)はコストが高く、性能も高めです。
一方グリーン(DIY用)はコスパが良いですが、性能もプロ用に比べて低め。また、DIYは耐久性もそれなりなので、過酷な環境ではこわれる可能性が高いです。もちろん「DIY=すぐこわれる」のではなく、休日たまに使用する程度なら1年以上もつこともあるでしょう。
そのため「毎日外で長時間使用」ならば「ブルー」がオススメです。 ただカラーリングの注意点として、最近マキタは多色展開をしています。 ブラックなどカラーがあるので、性能もあわせて確認しましょう。
マキタのインパクトドライバーのおすすめ機種
ここからはオススメのマキタ製インパクトドライバーを紹介します。18V・14.4V・40Vmax・DIY用の順番で紹介するので、ぜひ参考にしてください(^^)
18V
18Vはマキタが主力で販売しているインパクトドライバーです。プロ用として使用することが多く、どんな建設現場にも今回紹介する中の1機種はあるイメージです。
TD172DRGX
(引用:アクトツールオンラインショップ)
「18Vのインパクトドライバーで迷ったらTD172!」という声もあるほど、18Vの中では人気機種となります。
コンパクトな形状で、床に近い作業にも対応可能。 軸受け部にダブル・ボールベアリングを採用する「ゼロブレ」で、長いビットを使用するときの振れも大幅低減。
ビットを交換するときに少しだけ面倒なスリーブ引きもなくなり、軽くビットを押し込むだけで交換可能に。作業ごとにモード変更もでき、木材・ボルト・厚板・薄板の4モードがあります。 性能のバランスが取れており、ユーザーも多いです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,600 |
重量(Kg) | 1.5 |
トルク(N・m) | 180 |
寸法(mm) | 114×81×236 |
TD155DRFX
(引用:アクトツールオンラインショップ)
※写真はTD155DRFXB
上記で紹介した「TD172」のトルクは180N・mですが、そこまでパワーはいらない方にはTD155DRFX。「楽らくモード・LEDライト・防滴/防じん機能」がついており、マキタならではの技術が搭載されています。ちなみにTR155のカラーリングはブルーの他にブラックもあります。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,000 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 140 |
寸法(mm) | 135×79×232 |
TD146DRFXL
(引用:アクトツールオンラインショップ)
※写真はTD146DRFXB
「 マキタのインパクトドライバー18Vで、とにかくコストパフォーマンスが良いものを...」という方は、TD146を検討しましょう。
楽々モードなど追加機能はありませんが、低価格でマキタ製を手に入れることができます。 ただ、TD146は本体のみ販売がありません。バッテリーなどフルセットで購入するので、注意がひつようです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,300 |
重量(Kg) | 1.2 |
トルク(N・m) | 160 |
寸法(mm) | 138×79 ×222 |
14.4V
18Vよりもバッテリーが小さく軽量です。一時は14.4Vをメインで販売しており、種類も豊富。
コンパクトでパワーもそれなりに欲しい方は14.4Vがオススメです。
TD161DRGX
(引用:アクトツールオンラインショップ)
14.4Vの機種にも「ビット振れ低減機能」「楽らく4モード」 がついており、自動で回転数の強弱を変える機能を搭載。ビス締め付け時のこじれにも強く耐久性も高いです。全長116mmとコンパクトですが、175N・mのトルク性能を持っているためパワーも十分でしょう。
回転数(min-1 回/分) | 0~3,400 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 175 |
全長(mm) | 116 |
TD138DRFX
(引用:アクトツールオンラインショップ)
※写真はTD138DZ
上記で紹介した「TD161DRGX」までトルク(パワー)はいらない方は、TD138DRFXがオススメです。 締め付け能力を見ると「TD161DRGX」と「TD138DRFX」はそこまで差がありません。
TD161DRGX (引用:マキタ公式サイト)
TD138DRFX (引用:マキタ公式サイト)
普通/高力ボルトの締め付け能力は、「TD161DRGX」がやや高いです。 また一充電あたりの作業量は、やはりTD161DRGXに軍配が上がります。 性能としてはやや負けますが、「TD138DRFX」の方が2万円ほどお得です。 そのため「短時間作業で、TD161DRGXほどパワーは不要」という方は、TD138DRFXがコスパ的にオススメとなります。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,400 |
重量(Kg) | 1.4 |
トルク(N・m) | 160 |
全長(mm) | 135 |
TD134DSHX
プロ向けバッテリーの中で容量が一番小さいTD134DSHX。 ただトルク能力は155N・mと高く、プロが軽い作業をするときにも使用する印象。 「カンタンな作業ならこれで十分!」というレビューのとおり、コンパクトな作りで作業がしやすいです。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,400 |
重量(Kg) | 1.2 |
トルク(N・m) | 155 |
全長(mm) | 138 |
40Vmax
マキタ製インパクトドライバーで、もっともパワーが強い40Vmax。もともとTD001DRGXがありましたが、廃盤となりました。 次世代モデルとしてTD002GRDXが発売されたため、こちらを紹介します。 完全にプロ仕様なので、DIYユーザーの方にはややオーバースペックかもしれません。
TD002GRDX
マキタ製インパクトドライバーの最高性能と言っていいでしょう。締め付け能力はマキタ史上最高で、機能も充実。DSTを採用し、作業に応じて打撃能力の自動調整、専用アダプタを付けることでアプリと連動します。
作業時間も長く、ストレスフリーな作業を実現。 パワー・作業時間・便利性をすべて取りそろえたインパクトドライバーと言えます。 現場で働く職人さんの中でも、特に作業性能・作業時間が必要な方向けの機種です。
回転数(min-1 回/分) | 0〜3,700 |
重量(Kg) | 1.6 |
トルク(N・m) | 220 |
全長(mm) | 119 |
DIY用
最後に、DIY用としてよく使われるマキタ製インパクトドライバーを紹介します。TD022DSHXB
ペン型ドライバーなので、小型・軽量が特徴。コンパクトで持ち運びが楽で、サブのインパクトドライバーとしても活躍します。 もちろんLEDライト付き。 手締め機能があり、手回しドライバーとしても活用できます。 置くスペースに困らないので、DIY用としてオススメです。
V(ボルト) | 7.2 |
回転数(min-1 回/分) | 0~2,450 |
重量(Kg) | 0.55 |
トルク(N・m) | 25 |
全長(mm) | 折り曲げ時:227 ストレート時:282 |
M695DS
トルクが130N・mとDIY用の中では上位に位置し、シンプルな作りが特徴です。 上記で紹介したペン型よりパワーが欲しい方やピストル方が良い方にオススメ。 LED・正逆転両用・無段変速など最低限の機能はついているため、カンタンな作業ならこの一台で十分でしょう。
回転数(min-1 回/分) | 0〜2,400 |
重量(Kg) | 1.3 |
トルク(N・m) | 130 |
全長(mm) | 173 |
インパクトドライバーとインパクトレンチの違い
インパクトドライバーとインパクトレンチの最大の違いは使用用途です。
インパクトドライバーは、ねじを締め付けて固定したり緩めて外したりする作業を行うための工具です。インパクトレンチは、ボルトやナットなどを回すことによって、締め付けて固定したり緩めて外す作業を行うための工具です。
見た目は似通っているものの、使用用途が違うために先端構造が違うのです!
インパクトドライバーは、先端にビットという棒状のものをセットし、ビットをチャックという部分で固定して回転させることによってネジなどの締緩作業を行います。
インパクトレンチは、アンビルという先端が四角の棒状のものに、ソケットレンチをセットして回転させることによってボルトやナットの締緩作業を行います。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はマキタのインパクトドライバーについて解説しました。
本文のとおり、マキタ製インパクトドライバーはその人気から種類がたくさんあります。
そのため今回紹介した選ぶポイントを参考に、ある程度機種の選択肢を減らしていくことも大切です。
ただ、もう一つの隠れた選ぶポイントとして「価格」も外せませんよね。 「ちょっとした家具を組み立てるだけに、1万円を超えるインパクトドライバーを新品で買うのも...」という方もいると思います。
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