マキタのコンプレッサーの選び方&おすすめ機種【徹底解説】

日本の総合電動工具メーカーマキタ。建設現場・家庭でやくだつ電動工具を販売しており、日本国内外で人気があります。

プロの職人さんからDIYユーザーの方まで幅広いニーズを持ち、建設現場で誰か一人は使っている印象ですね(^^)「とりあえず迷ったらマキタにしておけばいい」と言われることも多く、信頼性が高いブランドです。

その中にはエアコンプレッサーもあり、プロの現場で役立つ機種も多数。
空気を圧縮して高い圧力を吐き出すエアコンプレッサーは、タイヤの空気入れからエアタッカーの打ち込みまでさまざまな用途に使用可能です。

マキタ製エアコンプレッサーの特徴は高品質&コンパクト

ただ、マキタからは多くの機種が販売されており、タンク容量など性能はバラバラです。たとえばタイヤの空気入れとして使用するために、スプレーガンも使える高性能なエアコンプレッサーを購入するとオーバースペックになります。

性能が良くなるとその分コストも上がるため使用用途に合ったコンプレッサー選びが大切

そこでこの記事では、エアコンプレッサーの選び方を5つのポイントに分けて紹介します(^^)

記事後半からはオススメのマキタ製エアコンプレッサーをピックアップするので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!

エアコンプレッサーの選び方と種類

これからエアコンプレッサーを選ぶときに気を付けるポイントは、下記の5つです。

-タンク容量
-吐き出し空気量
-馬力(出力)
-タンク内最高圧力
-オイルフリー式と給油式

それでは、それぞれカンタンに見ていきましょう!

タンク容量

 

(引用:マキタ公式サイト

エアコンプレッサー選びでもっとも大事なのが「タンク容量」です。上記エアコンプレッサー「AC500XL」のタンク容量は11Lですが、機種によって「3L〜40L」と容量は大きく異なります

タンク容量が大きくなると、基本的に運転時間は長くなります。ただその分重量も重くなり、持ち運びがめんどうになるデメリットも。カンタンなことですが、タンク容量が大きくなれば体積も大きくなるためです。

ちなみに上記のAC500XLの重量は15kgとなります。
エアコンプレッサーを長時間使う予定ならばタンク容量の大きい機種をオススメしますが、タイヤの空気入れなどカンタンな作業であれば「13L」あれば十分でしょう。

記事後半で使用用途ごとに、どのくらいのタンク容量があった方がいいかも紹介します。あくまで参考ですが、指標の一つにしてくださいね(^^)

吐き出し空気量

 

(引用:マキタ公式サイト

吐き出し空気量とは、エアコンプレッサーがタンク内に空気を溜める量と時間を表した数値となります。上記の機種は「吐出し空気量:83L/min」と書いてありますが、言い換えると一分間に83Lの空気を溜めることができるコンプレッサーということです。

ちなみにMpaは圧力の単位となり、ここではタンク内の圧力が「2.5MPa」となります。つまり吐き出し空気量の数値が大きいと、その分タンク内に空気が溜まる時間も早くなります

タンクの容量によって時間は異なりますが、同じタンク容量なら「吐き出し空気量」の数値が大きい方が、より早く空気が溜まります。

そのためエアコンプレッサーを起動してすぐに使いたい方は、吐き出し空気量の大きい機種を選ぶことが大切です。

馬力(出力)

 

(引用:マキタ公式カタログ

次に確認するのが「馬力」です。
メーカーによっては「Kw」「消費空気量(L)」と記載されるので注意しましょう。上記のように、商品仕様に書いてあることが多いです。

先ほど紹介した「吐き出し空気量」の数値は、馬力によって大きく左右されます馬力の数値が大きければ、その分たくさんの空気を供給することが可能です

たとえばエアコンプレッサーにエアツールを付けて作業をしたい場合、「コンプレッサーの馬力」>「消費空気量」にすることをオススメします。

仮にエアツールの消費空気量が「300L/min」だったとします。一方購入したエアコンプレッサーの馬力が「100L/min」では、エアツールに供給する空気が足らなくなってしまいます

そのためエアコンプレッサーを買うときは、馬力を確認することが大切となります。  

ただ、エアコンプレッサーの馬力は最低でも1馬力(0.75kw)以上がオススメです。理由はカンタンで、1馬力以下になると使用できないエアツールもあるためです

タンク内最高圧力

(引用:マキタ公式カタログ

タンク内最高圧力は、タンク内で圧力をどのくらい上げられるかを表した数値です。最高圧力が高いと、その分作業できる時間も長くなる傾向にあります

タンク内圧力は0.8MPa以上であることが多く、プロ用の機種になると圧力が「4MPa」を超える場合も。DIYやカンタンな作業であれば、多くても「1Mpa」までの機種で十分でしょう。

一方、現場工事で使用するならば圧力の数値が高い機種を検討することをオススメします。

オイルフリー式と給油式

エアコンプレッサーには「オイル式」と「給油式」の2つがあります。
それぞれカンタンに特徴を紹介するので、参考にしてください。

オイルフリー式

オイルフリー式とは文字どおり、オイルを使わないエアコンプレッサーです

家庭用ならメンテナンスが楽で、オイルが混じらないクリーンな空気を出すことができます。

一方、騒音や振動が大きいため周りに音の配慮をするシーンでは使いづらい点がデメリット

給油式

給油式は騒音・振動が小さいため、周りへ音の配慮をする必要があるシーンでかつやくします

オイルを使っているので耐久性も高く、長期間使用できることも期待できます。逆にデメリットはオイル交換です。

給油式なので定期的にオイルを交換する必要があり、メンテナンスをしなければいけません。また、空気中にオイルミストが混じるため、食品や薬品などの用途には向きません。

用途から選ぶ

ここからは作業用途ごとに、タンク容量が最低限どのくらいある方がいいのかを紹介します。

ぜひ、参考にしてくださいね(^^)

タイヤの空気入れ

タイヤの大きさにもよりますが、タンク容量は「3L〜13L」あれば十分でしょう

空気を入れるだけであればそこまで時間もかからないはずなので、最大でも13Lあればストレスフリーで作業ができると思います。

タイヤ交換

一方タイヤそのもをの交換する場合は、長期間使用することが考えられます。そのためタンク容量は「30L」程度ある機種をオススメします

逆に7Lや11Lなどの機種を選ぶと、途中で止まるなどストレスを感じる可能性もあります

エアブラシやカップガンによる塗装

カスタムペイントなどカンタンな塗料などで使うエアブラシならば、「3L」大きくても「8L」あれば問題なく使えるでしょう。

エアダスター、エアブローでの清掃・ホコリの吹き飛ばし・乾燥作業

本格的にエアダスターなどで清掃をする場合、長時間の作業が予想できます。そのため最大で「30L」の容量は必要かもしれません

作業内容によってはもう少し容量を減らしても良い場合もあるので、作業時間によってタンク容量を選びましょう。

エアタッカー、釘打ち機を使う

エアタッカーや釘打ち機を使用する場合は、8Lあれば十分でしょう。

一日中使用する場合などであれば、13Lの機種を検討しても良いと思います。

サンドブラストを使う

サンドブラスト(砂吹き)は表面に研磨剤を吹き付ける工事なので、タンク容量も30Lなど大きめにすることをオススメします

エアコンプレッサーのおすすめ機種

ここからはオススメのマキタ製エアコンプレッサーを、タンク容量ごとに紹介します。

ここまで読んで、

とりあえずマキタのオススメ機種を知りたい!
選ぶのが面倒だから、オススメを買いたい!

という方は、ぜひ参考にしてくださいね(^ ^)

〜9L

AC700

(引用:マキタ公式カタログ

マキタのエアコンプレッサーの中で、かなりコンパクトなAC700。シンプルなデザインが特徴で、持ち運びできるショルダー付きです

12kgとエアコンプレッサーの中ではかなり軽量ながらパワーも十分で、操作もカンタン。給油フリーなのでメンテナンスは不要ですが、音がやや大きい点はデメリットと言えるでしょう

DIYユーザーや内装業者の方がよく使っているイメージです。
ただ、エアタッカーなどを使う方は少し物足りないかもしれません。
タンク容量 5L
吐き出し空気量 70(一般圧/0.7MPa時)
定格出力 1,240W(消費電力)
重量 12kg

AC462XS

「吐き出し空気量:105」あり「タンク容量:11L」と同クラスのパワフルなAC462XS(タンク容量:7L)。

速打ちと静音モードに切り替え可能で、シーンによって作業音を調整することができます。タンク内圧力を「3.0MPa→4.0MPa→4.5MPa」の3段階に切り替えができるため、内装作業から躯体作業までこれ一台で完結する優れものです。

タンク容量も7Lと、タイヤの空気入れ等の軽作業ならば十分。そのため先ほど紹介した「AC700」では物足りない方は、こちらの機種がオススメです。

振動値も約55%カットし、低騒音。アウターロータ型DCブラシレスモーターも搭載しており、耐久性も◎。

マキタ製でタンク容量「7L」であれば、ぜひ検討してほしい一台です。
タンク容量 7L
吐き出し空気量  105(一般圧/0.69MPa時) 82(高圧/2.26MPa時)
定格出力 1.3kW
重量 14kg
AC462XSH

(引用:マキタ公式カタログ

7L機種からは高圧専用機である「AC462XSH」も販売しております。

使用する工具が高圧ならば高圧専用でも良いですが、一般圧を使用する可能性があるならば一般圧・高圧どちらも対応している機種をオススメします。
タンク容量 7L
吐き出し空気量 82(高圧/2.26MPa時)
定格出力 1.3kW
重量 14kg

11L

AC221N(AC220N)

(引用:マキタ公式カタログ

一般圧専用ながらタンク容量は11Lあるので、エアタッカーや釘打ち機の使用も可能です。

「一般圧専用」は先ほど紹介した「AC700」とAC221Nの2機種となるので、より容量を多くしたい方はこちらを検討しましょう。
タンク容量 11L
吐き出し空気量 95(一般圧/0.69MPa時)
定格出力 13(50Hz)11.5(60Hz)
重量 22kg
※ちなみに「AC221N=50Hz」「AC220N=60Hz」と異なるので、購入するときは注意してください。

AC462XL

AC462XLの特徴は「縦522mm×横322mm 」のコンパクトな形状。

タンク容量11Lで吐き出し空気量も十分ですが、重量は15kgと軽量で持ち運びも楽々。

操作パネルがデジタル表示で見やすく、こちらの機種もタンク内圧力を3段階に切り替えも可能に。3.0MPa→4.0MPa→4.5MPaと変更可能です。

防震ゴム・高耐久ベアリングを採用しており、耐震&耐久性も◎
ドレン構造で粉じんの舞い上がりも防止してくれます。
タンク容量 11L
吐き出し空気量 106(一般圧/0.69MPa時) 85(高圧/2.26MPa時)
定格出力 1.3kW
重量 15kg
AC462XLH

(引用:マキタ公式カタログ

ちなみにマキタからは先ほど紹介した「AC462XL」と似ている「AC462XLH」も販売しています。

「AC462XL」は一般圧と高圧に対応。
一方「AC462XLH」は高圧専用の機種です。

使用する工具が高圧ならば高圧専用でも良いですが、一般圧を使用する可能性があるならば一般圧・高圧どちらも対応している機種をオススメします。
タンク容量 11L
吐き出し空気量 85(高圧/2.26MPa時)
定格出力 1.3kW
重量 15kg

16L

AC462XGB

(引用:マキタ公式カタログ

マキタ製で最大タンク容量の「AC462XGB」です。容量・性能はマキタ製でトップクラスでありながら、耐久性も◎


タンク部分とモーター部分をつなぐゴムの耐久性が上がり、起動させ続けても壊れづらい仕組みとなっています。さらに静音性は先ほど紹介した11Lの「AC462XL」と同じで、騒音値は「59〜62dB」です。

ドレン排出音を提言しているので、パワーと静音性を両立している一台となります。
タンク容量 16L
吐き出し空気量 106(一般圧/0.69MPa時) 85(高圧/2.26MPa時)
定格出力 1.3kW
重量 18kg
AC462XGH
ちなみに16Lの「AC462XGB」の高圧専用機である「AC462XGH」も販売されています。高圧専用機の方がややコストは高くなります。
タンク容量 16L
吐き出し空気量 85(高圧/2.26MPa時)
定格出力 1.3kW
重量 18kg

まとめ

マキタのエアコンプレッサーは高品質で、建設現場の職人さんも愛用しているメーカーの一つです。

タンク容量・吐き出し空気量などの性能は機種によって異なるため、使用用途に合わせて選ぶことをオススメします。

とは言ってもエアコンプレッサーは工具の中で高価な商品です。たとえばタンク容量16LのAC500XGは新品で買うと、25万円以上します

そのため

こんなに高いとなかなか手が出ない
もう少し安ければ買えるんだけど...

と悩む方もいると思います。
そんなときはぜひ、アクトツールのオンラインショップをチェックしてみませんか?

アクトツールでは10万円を切る中古のエアコンプレッサーを多数販売しており、中には未使用品も。

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