レシプロソー(セーバーソー)のおすすめ機種・選び方【徹底解説】

レシプロソーとは、刃を高速で動かし木材・パイプ管などを切断する電動工具です。

簡単に言えば「電動ノコギリ」の一種ですね。手動ノコギリよりも効率良く切断作業ができるので、建設現場やDIYなどのシーンでよく使われます。

ちなみにレシプロソーは「セーバーソー」とも呼ばれます。一部メーカーは「セーバーソー」と記載していますが、どちらも同じ電動工具です。

レシプロソー(セーバーソー)の特徴である細長い形状を生かし、狭い場所でも作業ができます。かゆいところに手が届くような便利工具なので、各メーカーが競ってたくさんのレシプロソーを販売しています(^^)

しかし、たくさんの機種が多く用意されているからこそ「選択肢が多すぎて結局どのセーバーソーが良いのか分からない...」と悩んでしまう方もいると思います。

そこで今回はレシプロソー(セーバーソー)を選ぶ時のポイントを紹介します。今回紹介する5つのポイントを抑えることで、きっとあなたにとって理想のレシプロソーが見つかるはずです!

記事の後半からは、工具屋の私たちが厳選したレシプロソーを紹介します。ぜひ、参考にして下さいね(^^)

レシプロソーの選び方は?

レシプロソーを選ぶ際は、下記の5つがポイントになります。

切断能力
切断する材質
・材質にあった鋸刃
・電源
・メーカー

切断能力

一つ目はレシプロソー(セーバーソー)の切断能力で選ぶ方法です。

レシプロソーは機種によって切断能力が大きく異なります。
切断能力はほとんどの場合「パイプ:〇〇mm」「木材:〇〇mm」と記載されています。

つまり「このレシプロソーのパイプ・木材の切断可能寸法は〇〇mm」と言うことです。例えばmakitaが販売しているレシプロソー 「JR184DRF」と「JR186DRGX」の最大切断能力を見比べてみます。

機種名 最大切断能力
JR184DRF パイプ:φ50mm
木材:50mm
JR186DRGX パイプ:φ130mm
木材:255mm

このように、機種によって切断能力が数倍変わります。その為、あなたが切断したい材料の厚みよりも切断能力が勝っているレシプロソーを選びましょう。

ちなみにですが、切断能力が高くなると比例して価格・重量も上がるケースが多いです。

切断する材質

次に、レシプロソー(セーバーソー)で切断する材質で選ぶ方法です。

レシプロソーが切断できる材質は「木材・パイプ・竹」の他に金属である「鋼材・ステンレス」が挙げられます。

機種にもよりますが、「ALC(軽量気泡コンクリート)」を切断できる機種もあります。 あなたが切断したい材質に応じたレシプロソーを選びましょう。

材質にあった鋸刃

レシプロソー(セーバーソー)に付いているブレードから選ぶ方法です。レシプロソーは「ブレード」と言う鋸刃を使って、材料を切断します。

このブレードは付け替えができます。と言うのは、材質ごとに適したブレードがあるからです。

つまり木材を切断する時は「木材用ブレード」に付け替え、塩ビを切断する時は「塩ビ用ブレード」に付け替えます。木材・塩ビ用ブレードの他にも「鋼材・ALC用」のブレードもあります。

付け替え用のブレードはレシプロソーの付属品として付いていることがあります。例えばmakitaが販売しているJR3070CTは、下記の「ブレード(鋸刃)」が付属しています。

 
(引用:マキタ公式サイト

その為、あなたが切断したい材質に適応したブレードが付属品として付いているレシプロソーを選びましょう。

ただ、もし付属品として付いていない場合でもAmazonなどでブレード単体を購入できるのでご心配なく(^○^)

電源

「切断能力」「切断する材質」「材質にあった鋸刃」が決まったら、次は電源です。

レシプロソーは「コード式」と「充電式」の2つがあります。 どちらが良いかは、下記の表を判断基準にして下さいね。

コード式 パワー・連続作業をする場合(例:鉄筋や鋼管)
充電式 短時間で作業をする場合(例:細い木)

コード式の場合、切断能力のパワーが持続します。その為、長い時間作業をするのにおすすめです。

一方充電式の場合、コードレスなので取り回しが楽々です。作業環境に応じて適したレシプロソー(セーバーソー)を選びましょう(^○^)

メーカー

もし気に入っているメーカーがあれば、そこからレシプロソー(セーバーソー)を購入するのもアリです。レシプロソーを販売している代表的なメーカーは下記の通りです。

ハイコーキ (HiKOKI)
RYOBI
makita
パナソニック
ボッシュ

参考にしてみてください!

いかがでしたでしょうか?ここまでレシプロソー(セーバーソー)を選ぶ際のポイントを5つ紹介しました。次章からは、工具のプロである私たちが本気でオススメしたいレシプロソーを厳選して紹介します。

レシプロソーのおすすめ機種

ここからはおすすめのレシプロソー(セーバーソー)を厳選して紹介します。

どのセーバーソーも良く見えてきた...」と悩んでいる方は、今回紹介するレシプロソーから選ぶのもアリですよ(^^)

最大切断能力:50mm

切断能力は低めですが、庭木の剪定や粗大ゴミの解体など簡単な作業であれば50mmまでのレシプロソーがおすすめ!

軽量&小型な機種が多く、持ち運びも楽々です。

1位 マキタ JR184DZ

★マキタ(makita) コードレスレシプロソー JR184DZ【町田店】言わずと知れた大手工具メーカー「makita」から販売されているレシプロソー。

最大の特徴は作業に合わせて変形するマルチポジションスイッチです!
高い所や狭い所に使う時はトリガスイッチを、力を入れる作業の時はバトルスイッチへ変えられます。

作業効率は当社10.8V機と比較すると40%アップを実現。
バッテリー残量も確認できるので、充電のタイミングもバッチリ分かります。

金額・使い勝手の良さからレシプロソー(セーバーソー)1位に選出しました。

電源 バッテリー式
電圧(V) 18
ストローク長(mm) 13
ストローク数(min-1 0〜3,000
重量(kg) 1.7(バッテリ含む)

 

2位 HiKOKI CR18DA

コードレスセーバソー:CR18DA

かなり迷いましたが、2位は手のこ感覚で楽々使えるレシプロソー「CR18DA」を選びました。

こちらも大手ブランドHiKOKI(旧:日立工機)から発売されており、ブレード交換が回して差すだけの親切設計!

初心者の方にも扱いやすいセーバーソーとなっています。
全長が短めに設計されており、持つところに重心がくるので使いやすい&疲れにくいの二段階構え。

HiKOKIお得意のLEDライトが付いており、刃先を明るく照らしてくれるところもポイント高めです。

電源 バッテリー式
電圧(V) 18
ストローク量(mm) 13
ストローク数(min-1 0〜3,200
重量(kg) 1.9

 

3位 Panasonic EZ47A1

EZ47A1

14.4Vと18V両方の電池が使える充電式のレシプロソー。

Panasonicから販売されており、折り曲げ式なので狭い場所にも楽々届きます。
ブレードの交換はワンタッチの工具レス。

防塵耐水IP56試験にも合格しているレシプロソーで、LEDライトも付いており暗い場所でも作業可能!

ストレートに伸ばすこともできるので、天井ボードのキワ開口から床下の塩ビパイプ切断時に大活躍するセーバーソーです。

電源 バッテリー式
電圧(V) 18/14
ストローク長(mm) 14
ストローク数(min-1 0〜3,200(18V) 0〜3,000(14V)
重量(kg) 2.05(18V) 1.95(14.4V)

 

4位 マキタ JR101DWG 

JR101DWG

機能は最低限で、価格をもう少し下げたい場合にはこちらのレシプロソーもおすすめです。makitaから販売されており、軽量&コンパクトボディが特徴!

電源 バッテリー式
電圧(V) 10.8
ストローク量(mm) 13
ストローク数(min-1 0〜3,300
重量(kg) 1.1

今回切断能力第1位に選出した「JR184DRF」と作業量(目安)を比較すると、下記の通り。

1充電あたりの作業量/機種 JR101DWG JR184DRF
木材(2×4) 約20本 約50本
鋼管(Φ25.4×1.2mm) 約20本 約170本
塩ビ管(Φ48×4mm) 約55本 約280本

機能的な面で言えばJR184DRFが勝っていますが、機能面より価格を考慮したい方は「JR101DWG」を検討しても良いかもしれません。

最大切断能力:130mm

レシプロソーを販売しているメーカーが最も力を入れているのが「最大切断能力:130mm」の機種です。

建設現場で使用されることが多いので、130mmのレシプロソー(セーバーソー)マーケット規模もかなり大きいです。

1位 マキタ JR188DZK

「ワンハンド」レシプロソーで、取り回し&切断能力を両立したバランスの良い一台。全長は316mmとコンパクト重視で、作業の邪魔にもなりません。工具要らずのブレード交換機能が付いており、LEDライトも付いています。

グリップの形状も握りやすいと良いところづくし。Amazonのレビューも抜群で、人気が高いレシプロソーと言えるでしょう。

電源 バッテリー式
電圧(V) 18
ストローク長(mm) 20
ストローク数(min-1 0〜3,000
重量(kg) 2.8

 

2位 HiKOKI CR18DBL

ストローク量32mmでトップクラスの切断能力を持っている他に「ブラシレスモーター+低速制御」機能も追加。

ブラシレスモーターを採用しているので、握りやすくて取り回しも楽々なレシプロソーです。
LEDライトも付いており、便利な回転大形フック付きです。

電源 コードレス
電圧(V) 18
ストローク長(mm) 32
ストローク数(min-1 0〜2,500
重量(kg) 3.4

 

3位 ボッシュ GSA18V-LI 


ボッシュ から発売されているコードレスレシプロソー。1回のフル充電で100×100mmの角材を100本以上切断可能なので、ストレスなく作業ができます。モーター保護機能であるEMP機能も搭載しており、耐久性も抜群で長持ちします。工具レスのボッシュ SDSシステムで、ブレード交換も楽々。

電源 コードレス
電圧(V) 18
ストローク長(mm) 28
ストローク数(min-1 0~2,400/2,700
重量(kg) 3.4

性能重視なら切断能力150mm以上もオススメ

切断能力が150mm以上になるレシプロソー(セーバーソー)だと、建設現場で使用されるレベルです。解体工事などにも使用されます。DIYに使うのであればオーバースペックかもしれませんが、性能重視の方におすすめです。

GSA1100E ボッシュ (切断能力:150mm)

こちらのレシプロソー(セーバーソー)は電源コード式なので、長時間の作業にもおすすめ!1,100Wモーターを装備しているので、ハイパワーかつスムーズに作業ができます。

LEDライトで刃先を照らすので、環境に左右されず作業ができます。Amazonのレビューを見ると、ビニールハウスのパイプ切断に使用している方も。

ストローク長(mm) 28
ストローク数(min-1 0〜2,700
重量(kg) 3.5

 

PS200 MCC(切断能力:鋼管200A)

(引用:MCC公式サイト

MCC(松阪鉄工所)から販売されているレシプロソー「PS200」。鋼管を切断する際に使用され、50Aの鋼管であればわずか10秒で切断できるパワフルな機種です。

始動から徐々にスタートさせる「スロースタート」機能もついているので安全に作業ができるセーバーソーです。保護プレートもついているので、粉塵やホコリから内部を守れる安心設計。

ストローク長(mm) 26
ストローク数(min-1 600〜2,200
重量(kg) 4.6

 

まとめ

いかがでしたでしょうか? 今回はレシプロソー(セーバーソー)を選ぶ際に注意すべきポイントとおすすめ機種を紹介しました。

参考になれば幸いです。 ただ、もし「ちょっと価格が高いかな...」と思った時は私たちが運営するアクトツールをのぞいてみて下さい!

未使用品から美品まで数多くのレシプロソー(セーバーソー)をご用意していますので、ご興味がある方は下記からどうぞ(^^)
最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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