【18V最高性能】マキタ製「TD172DRGX」18V充電式インパクトドライバーを徹底解説!
2018年に従来機の「TD171DRGX」が発売されてから、3年越しとなります。 18Vの中でもトルクが強い機種で、性能は最高レベル。
使いやすさもトップクラスで、現場の職人さんがメイン機として利用しているイメージです。
そこでこの記事では、TD172DRGXの製品仕様をカンタンにご紹介します。
記事後半からは他機種と性能を比較するので、ぜひ参考にしてくださいね(^^)
18Vのインパクトドライバーをはじめて買う方にもオススメの記事です!
マキタのインパクトドライバー「TD172DRGX」の製品仕様
- 最大締め付けトルク180N・m
- コンパクト&軽量
- 新ワンタッチビットスリーブ
- ライトモード
- カラーリング追加
- プラスチックケースの改良
まずはもっとも大事なトルクから見ていきましょう。
最大締め付けトルク180N・m
18Vのインパクトドライバーで、トルクは180N・mとパワーも十分。締め付け能力と回転数・打撃数は下記のとおりです。
締め付け能力(mm) | |
小ネジ | M4〜M8 |
普通ボルト | M5〜M16 |
高力ボルト | M5〜M14 |
コーススレッド | 22〜125 |
回転数・打撃数
打撃モード | 回転数(min-1)[回転/分] | 打撃数(min-1)[回/分] |
最速 | 0~3,600 | 0~3,800 |
強 | 0~3,200 | 0~3,600 |
中 | 0~2,100 | 0~2,600 |
弱 | 0~1,100 | 0~1,100 |
木材 | 0~1,800 | 0~3,800 |
ボルト (正転時) | 0~3,600 | 0~3,800 |
テクス用 (薄板) | 0~2,900 | 打撃開始直後に停止 |
テクス用 (厚板) | 0~3,600 | 0~2,600 |
180N・mが必要な作業としては、
- ネジ締め
- 固着ネジ外し
- 木材へのコースレッドビス打ち(〜125mm)
- 穴あけ
がメインです。
ただ、トルク「180N・m」はパワーが強い部類に入ります。
そのためネジ締めのときはパワー調整をしないと、素材が破損するケースもあるので注意してください。
プロが使うなら「足場の設置工事」「解体工事」や、大工さんのメイン機としてかつやくするでしょう。
また、本格的なDIYをする方にもオススメです。
コンパクト&軽量
(引用:マキタ公式サイト)
後半でも詳しく紹介しますが、ヘッド長さが114mmとコンパクトに。
マキタは電動工具をスリムにする技術も高く、取り回しの良さもポイントです。 隅打ち角度も約10.5度と小さい角度で作業もできます。
(引用:マキタ公式サイト)
壁・天井際へネジを寄せて打ち込みでき、床に近い場所でも作業がしやすい設計です。
新ワンタッチビットスリーブ
(引用:マキタ公式サイト)
今までスリーブを引いてビットを交換するのが基本でした。
しかしTD172DRGXではスリーブを引かずに、ただ押し込むだけでビット交換が可能になりました。
さらにアンビル剛性は従来機(18V)から約25%アップし、不意のビット抜けも低減。 アンビルとはビットを差し込む部品で、アンビル剛性がアップすることで耐久性向上も期待できます。ビット交換を何回もする方にとって、ひじょうに便利な機能です。
ライトモード
(引用:マキタ公式サイト)
今までは作業中だけLEDライトが付く仕様でした。
しかし今回ライトモードが搭載され、常にライトが点灯する仕組みに。
正逆回転切り替えレバーを中立にし、トリガーを引くとLEDライトのオンオフを切り替えることが可能です。
ライトは機体の左右に2つ付いており、何も操作をしないと1時間後に自動消灯します。 暗い場所で作業するときはもちろん、簡易的な照明としても役立ちます。
カラーリング追加
(引用:マキタ公式サイト)
プロ用電動工具のカラーといえば、マキタが「青」でハイコーキが「緑」が一般的でした。 しかしTD172DRGXでは5種類のカラーがあり、好みの色にあわせて購入することが可能に。
黄色のインパクトドライバーは現場でもあまり見かけず、他の職人さんと取り違えることもありません。
(引用:マキタ公式サイト)
ちなみに別売りでカラーバンパーもあるので、自分好みにカスタマイズができます。
プラスチックケースの改良
(引用:マキタ公式サイト)
TD172DRGXのケースも改良されました。
一つはIP65の取得です。 IP65を取得していることで「カバー内にチリ・ホコリが入らず、水の影響を受けない設計」であることを意味します。
もちろん絶対こわれないわけではありませんが、耐久性は大幅アップ。 さらにバッテリー収納が4本まで可能に。
(引用:マキタ公式サイト)
なかなか1日でバッテリー4本を使い切るのは大変ですが、
予備バッテリーの収納にも役立ちます。 ケースサイズは今までと同じなので、不便になることもないでしょう。
TD172DRGXをオススメしたい方とは?
- 多種多様な機能が欲しい方
- 18Vでパワーが欲しい方
- 現場で使用する方
TD172DRGXは18Vインパクトドライバーの中でも、トルク・機能がトップクラスです。トルクが高いとネジ締め効率も上がるため、現場でたくさんネジを締める方にオススメ。
打撃モードも変更でき、あらゆる作業でかつやくします。 耐久力も高く、使いやすさも抜群。現場のプロはもちろん、本格的なDIYをする方にも向いている機種となります。
逆に、 「機能はシンプルで良い」 「毎日10本程度のネジを締めるだけ」 「家具の組み立てやカンタンなDIYで使いたい」 という方は、TD172DRGXはオーバースペックかもしれません。
その場合は、下記から紹介する機種も検討してみてくださいね。
TD149DRFX
できる限り機能をシンプルにした18Vインパクトドライバーが欲しい方は「TD149DRFX」がオススメです。シンプルな機種が良い方はTD149DRFXがオススメ。 ただトルクが165N・mとTD172DRGXよりもやや低いので注意してください。
最大締め付けトルク | 165N・m |
回転数 | 0〜2,300 min-1(回転/分) |
打撃数 | 0〜3,200min-1(回/分) |
全長 | 135mm |
質量 | 1.5kg |
TD138DRFX
打撃モードや楽々モードがついていないシンプルな一台となります。 マキタの公式サイトで「TD172DRGX」と「TD138DRFX」の標準小売価格を比べると、約3万円弱TD138DRFXがお得です。(2022年7月現在)
スペックが高いとコストも比例して上がるのが通常なので、「TD172DRGXだとスペックが高すぎる...」という方はTD138DRFXを検討しても良いでしょう。
ただTD172DRGXは18V、TD138DRFXは14.4Vとバッテリーが異なるので注意してください。
最大締め付けトルク | 160N・m |
回転数 | 0〜2,400 |
打撃数 | 0〜3,200 |
全長 | 135mm |
質量 | 1.4kg |
TD022DSHXB
トルクは25N・mと控え目ですが、家具等の組み立てならこの機種でも十分でしょう。コンパクトなので使いやすく、狭い場所でも作業が楽々。工具袋にも入るので、サブ機としてもかつやくします。
手回しドライバーとしても使えるため、追い締めにも便利です。
最大締め付けトルク | 25N・m |
回転数 | 0〜2,450min-1(回転/分) |
打撃数 | 0〜3,000min-1(回転/分) |
全長(長さ×幅×高さ) | 折り曲げ時:227×42×144mm ストレート時:282×42×52mm |
質量 | 0.55kg |
「TD172DRGX」と他のインパクトドライバーと比較してみた!
ここからはTD172DRGXとハイコーキのWH 18DDL2を比較します。TD172DRGXとWH18DDL2を比較してみた!
ここからはハイコーキのWH18DDL2と性能の比較を行います。 マキタにするかハイコーキにするか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
トルクを比較する
機種 | 最大締め付けトルク |
TD172DRGX | 180N・m |
WH18DDL2 | 177N・m |
締め付け能力 | |
小ネジ | M4〜M8 |
普通ボルト | M5〜M16 |
高力ボルト | M5〜M14 |
ここまではあまり変わりませんが、回転数・打撃数から異なってきます。
回転数
TD172DRGX | 回転数(min-1)回転/分 | WH18DDL2 | 回転数(min-1)回転/分 |
最速 | 0〜3,600 | パワモード | 0~2,900 |
強 | 0〜3,200 | テクスモード | 0~2,900 |
中 | 0〜2,100 | ノーマルモード | 0~2,900 |
弱 | 0~1,100 | ソフトモード | 0~900 |
木材 | 0~1,800 | - | - |
ボルト (正転時) | 0~3,600 | - | - |
テクス用 (薄板) | 0~2,900 | - | - |
テクス用 (厚板) | 0~3,600 | - | - |
TD172DRGXの方が回転数が多く、モードの種類も多い結果になりました。 ボルトモードがあることも特徴です。
打撃数
TD172DRGX | 打撃数(min-1)回/分 | WH18DDL2 | 打撃数(min-1)回/分 |
最速 | 0~3,800 | パワモード | 0~3,900 |
強 | 0~3,600 | テクスモード | 0~1,900 |
中 | 0~2,600 | ノーマルモード | 0~3,900 |
弱 | 0~1,100 | ソフトモード | 0~1,800 |
木材 | 0~3,800 | - | - |
ボルト (正転時) | 0~3,800 | - | - |
テクス用 (薄板) | 打撃開始直後に停止 | - | - |
テクス用 (厚板) | 0~2,600 | - | - |
質量を比較
質量はどちらも約1.5kgなので、重量は変わりません。 ただ、サイズは異なります。
機種 | サイズ |
TD172DRGX(長さ×幅×高さ)mm | 114×81×236 |
WH18DDL2(全長×高さ×センタハイト)mm | 127×237×29 |
全長だけを見るとTD172DRGXの方がコンパクトです。
防滴・防じん機能
TD172DRGXには防滴・防じん機能のアプト(APT)が、WH18DDL2にも防じん・防水の「IP56」等級をそなえています。
ただしマキタの場合ケースも防じん・防水なので、その点マキタが一歩リードです。ここまでのとおり、
「いろいろな打撃モードを使いたい」
「よりコンパクトな方が良い」
という方は、TD172DRGXがオススメでしょう。
さらに「よりトルクの数値が高い方が良い!」という方も、TD172DRGXがオススメです。
マキタのインパクトドライバー「TD172DRGX」まとめ
TD172DRGXは18Vの中でトルク・性能どちらも高く、打撃モードを変更することも可能です。
そのため職人さんや本格的なDIYをする方にピッタリな一台となります。
プラスチックケースにバッテリーも4つ入るので、予備バッテリーの収納能力も十分。コンパクトなので、内装工事など狭い場所でも活躍するでしょう。
とはいっても、
「新しく買い換えたいけど値段が高すぎる...」
「予算がそこまでない...」
と悩む方もいると思います。
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