【軽快&パワフル】マキタ製「TW300DRGX」18V充電式インパクトレンチを徹底解説!

インパクトドライバーよりトルクが高いインパクトレンチ。
ボルトを締めるときはもちろん、車のホイールを交換するシーンでもかつやくします。
インパクトレンチはたくさんのメーカーが販売していますが、その中でもマキタのTW300DRGXは人気機種の一つです
そこでこの記事では、TW300DRGXの製品仕様をご紹介(^^)
記事後半からはマキタの「TW181DRGX」とハイコーキの「WR36DC」の性能比較を行います

TW300DRGXを買おうか迷っている...」という方は、ぜひこの記事を参考にしてください!

マキタのインパクトレンチ「TW300DRGX」の製品仕様

TW300DRGXの大きな特徴は、下記の6点です。

  1. 最大締め付けトルク300Nm
  2. 選べる3モード
  3. 打撃力
  4. 段階切り替え
  5. Cスプリング式
  6. コンパクト
  7. スイッチ全速モード

まずは上記6つの特徴をカンタンに紹介します。

最大締め付けトルク300N・m

一つ目のアピールポイントはなんといっても強力なトルク! 最大締め付けトルクは「300N・m」で、あらゆる作業に対応可能です。 ちなみにトルクとは、ボルトを締め付けるときの力を指します。トルクの数値が高いと、その分締め付けスピードも速くなります。 では締め付け能力はどうなのかというと、下記のとおりとなります。

締め付け能力
普通ボルト M10〜M20
高力ボルト M10〜M16
1充電あたりの作業量目安は、約370本(M16高力ボルト)です。 インパクトレンチの用途はさまざまですが、その中でもタイヤのホイール交換で使用するユーザーも多いでしょう。 あくまで参考ですが、下記は車両ごとに必要なトルク(目安)です。
車両 必要トルク(目安)
軽自動車 80〜100N・m
バイク 100〜149N・m
普通自動車 100〜249N・m
トラック 400N・m〜
建設機械・大型トラック 350〜649N・m

※車種ごとにトルクの数値は変わるので、ディーラー等へ確認してください。
たとえば150N・mで締め付けたホイールを「200N・m」のインパクトレンチで緩めると、かなり早く緩めることが可能です。

ただ、トルクが高すぎるのもNG


まず車のホイールナットの締め付けトルクは規定値が決まっており、本締めは手動で行うのが鉄則です。そのためインパクトレンチは、あくまで緩めるとき、もしくは仮締めをするときに使用するのが原則となります。

もし普通自動車のホイール交換であれば「TW300DRGX」を選ぶのもアリです。しかし「軽自動車・バイク」であれば、トルクが高すぎる可能性もあります。 その場合マキタの「TW161DSMX」や「TW181DRFX」を検討しても良いでしょう。

TW161DSMX

TW161DSMX

(引用:マキタ公式サイト
最大締め付けトルク(N・m) 155
電圧(V) 10.8
締め付け能力 普通ボルト:M8〜M16 高力ボルト:M6〜M12
寸法(長さ×幅×高さ)mm 150×66×232

TW181DRFX

TW181DRGX

最大締め付けトルク(N・m) 180
電圧(V) 18
締め付け能力 普通ボルト:M8〜M16 高力ボルト:M6〜M12
寸法(長さ×幅×高さ)mm 151×79×235

もちろん「TW300DRGX」も軽自動車のホイール交換は可能です。ただ、軽車両のホイール交換だけでTW300DRGXを購入すると、オーバースペックとなります。

一方、軽自動車やバイクの

ブレーキまわりやサスペンションをカスタムする
タイヤホイール以外の作業でも使用する

という方は「300N・m」必要なケースもあるので、TW300DRGXを検討しても良いでしょう。

選べる3モード

TW300DRGXには、打撃をはじめた後いつ回転を終了させるかを選択できます。 「連続した仮締め作業」や「ナットの落下防止」にちょうど良い機能です。 正回転時のモードは下記のとおり。
モード (正回転時)打撃開始後...
モード1 すぐに回転停止
モード2 約0.5秒で回転停止
モード3 約1秒で回転停止
モード1はすぐに回転停止するので「足場の締め付け」「軽自動車タイヤの仮締め」作業向きです。
モード2ならば「配管接合」「普通自動車タイヤの仮締め」で、モード3は鉄骨材の仮締めに役立つモードとなります。 上記の3モードは正回転時で、逆回転時のモードもあります。
モード (逆回転時)打撃開始後...
モード1 すぐに回転停止
モード2 約0.2秒で回転停止
モード3 低速回転(300min-1
モード1と2であれば足場の解体で利用するのが便利です。 モード3は停止せずにゆっくり回転するので、ボルト・ナットを止めるときに役立ちます。

打撃力4段階切り替え

作業に応じて打撃力を4パターンに分けることができ、締めすぎ防止にも役立ちます。 それぞれのパターンの回転数と打撃数は下記のとおりです。
打撃モード 回転数(min-1)回転/分 打撃数(min-1)回/分
4(最速) 0~3,200 0~4,000
3(強) 0~2,600 0~3,400
2(中) 0~1,800 0~2,600
1(弱) 0~1,000 0~1,800

Cスプリング式

Cスプリングの摩擦で、ピンを刺す前にソケットを保持します。 言い換えると、ソケットの抜け落ち防止です。 注意点としてはピン式以外のソケットを使用しないことと、ピンを差し込み後Oリングを付けることです。

コンパクト


(引用:マキタ公式サイト

3mmだけではありますが、従来機よりもコンパクトに。 インパクトレンチに限らず、マキタの工具はコンパクトな機種が多いです。 せまい場所で作業をする方、取り回しの良さを求めるユーザーは、マキタ製がオススメです(^^)

スイッチ全速モード


(引用:マキタ公式サイト

トリガーを少し引くだけで一気に全速回転するのも特徴の一つ。 スイッチを操作する手間も軽減し、効率よく連続作業ができます。 ちなみに「全速回転」は、設定した打撃力の最大回転数となります。

工具キャッチャーセット (引用:マキタ公式サイト

補助的な機能ですが、TW300DRGXは別売りのキャッチャーセットを買うと、安全帯へ引っ掛けることが出来ます。

「TW300DRGX」と他のインパクトレンチと比較してみた!

ここまでTW300DRGXの製品仕様について紹介しましたが、「他の機種と比較して購入を検討したい」という方もいると思います。 そこでここからは、同じくマキタが販売している「TW181DRGX」と、ハイコーキが販売している「WR36DC」の性能を比較していきましょう。


TW300DRGXとTW181DRGXの違い

まずマキタから発売されている「TW181DRGX」と性能比較をします。 TW300DRGXの方が性能は良いです。 ただ、作業内容によっては「TW181DRGX」を選ぶ方が良いケースもあります。 くりかえしになりますが、性能が良くなるとコストも高くなるため、オーバースペックにならないようにしましょう。

トルクを比較

最大締め付けトルク
TW300DRGX 300N・m
TW181DRGX 180N・m
トルクは「TW300DRGX」の圧勝です。 ただ、軽自動車・バイクのホイール交換ならば、TW181DRGXでも問題はないでしょう。 普通車ならTW300DRGXを選ぶのがオススメです。 トルクの数値が大きく変わるため、締め付け能力も異なります。
締め付け能力
TW300DRGX 普通ボルト:M10〜M20 高力ボルト:M10〜M16
TW181DRGX 普通ボルト:M8〜M16 高力ボルト:M6〜M12

回転数・打撃数を比較

回転数・打撃数もTW300DRGXの方が高いです。

回転数

TW300DRGX 回転数(min-1)回転/分 TW181DRGX 回転数(min-1)回転/分
4(最速) 0~3,200 0〜2,400
3(強) 0~2,600 0〜1,300
2(中) 0~1,800 - -
1(弱) 0~1,000 - -
打撃数
TW300DRGX 回転数(min-1)回転/分 TW181DRGX 回転数(min-1)回転/分
4(最速) 0〜4,000 0〜3,600
3(強) 0〜3,400 0〜2,000
2(中) 0〜2,600 -
1(弱) 0〜1,800 -
TW300DRGXはモードが4段階に分かれています。
そのため「あえて回転数を下げて作業をしたい」という場合や「モード数が多い方が良い」と言う方は、TW300DRGXを選ぶ方が良いでしょう。

サイズを比較

機種 サイズ/質量
TW300DRGX(長さ×幅×高さ) 144×81×246mm(1.8kg)
TW181DRGX(長さ×幅×高さ) 151×79×235mm(1.5kg)
質量はTW181DRGXが0.3kg軽量ですが、長さを見るとTW300DRGXの方がコンパクトという結果に。

TW300DRGXとTW181DRGXで迷ったら

両機種とも、 ・逆転オートストップモードCスプリング式防滴・防じん「APT」 上記3機能は付いています。 そのため大きく異なるのは「トルク」と「モード数」です
とにかく性能が良い機種を!」という方はもちろん「TW300DRGX」がオススメ。 一方「軽自動車・バイクのホイール交換やDIYとして使いたい」という方は、TW181DRGXを選ぶ方がコスパも良いでしょう。

TW300DRGXとWR36DCの違い

ここからはTW300DRGXと性能が似ている「WR36DC(メーカー:ハイコーキ)」の性能比較を行います!

トルクを比較

最大締め付けトルク
TW300DRGX 300N・m
WR36DC 300N・m
トルクはどちらも300N・mと互角。 締め付け能力は、TW300DRGX・WR36DCどちらも下記のとおりです。
締め付け能力
普通ボルト M10〜M20
高力ボルト M10〜M16

回転数を比較

TW300DRGX 回転数(min-1)(回転/分) WR36DC 回転数(min-1)(回転/分)
4(最速) 0~3,200 木工モード 0~3,000
3(強) 0~2,600 単発モード  0〜2,800
2(中) 0~1,800  強モード 0〜2,800
1(弱) 0~1,000  中モード 0〜2,000
- - 弱モード 0〜1,050
単純な回転数だけを見ると、TW300DRGXに軍配が上がります。 一方WR36DCはモードが5つに分かれており、作業内容にあわせて設定することが可能です。

打撃数を比較

TW300DRGX 打撃数(min-1)(回転/分) WR36DC 打撃数(min-1)(回転/分)
4(最速) 0〜4,000 木工モード 0〜4,000
3(強) 0〜3,400 単発モード 0〜3,800
2(中) 0〜2,600  強モード 0〜3,800
1(弱) 0〜1,800  中モード 0〜2,900
- - 弱モード 0〜1,350
回転数と同じように打撃数はどちらも「0〜4,000min-1」が上限です。

サイズを比較

機種 サイズ/質量
TW300DRGX(長さ×幅×高さ) 144×81×246mm(1.8kg)
WR36DC(全長×高さ×センターハイト) 145×244×31mm(1.9kg)
全長の短さだけ見るとTW300DRGXが1mm短いです。 ただ、そこまでサイズ感に差はなく、重量も0.1kgしか変わりません。

防水・防じんを比較

TW300DRGX
アプト(APT)機能がついており、インパクトドライバー内部に水やホコリが入らない仕組み。
WR36DC
特殊風窓構造と樹脂のフルコーティングを行い、IP56の耐水・防じんを備える。 どちらも防水・防じん機能がついています。

特徴を比較

TW300DRGX WR36DC
・正逆転オートストップモード ・スイッチ全速モード ・打撃力4段切り替え ・ソケット抜け落ちCスプリング式 ・弱、中、強、単発、木工モードの5段階切り替え ・ソケット交換効率化「フリクションリング採用」

TW300DRGXとWR36DCで迷ったら

性能的にはほぼ差がない2機種です。 特徴を見ると、WR36DCには木工モードが新しく追加され、TW300DRGXはスイッチ全速モードがついています。 モード数がより多い方が良い方には、WR36DCがオススメです。 一方、「初速を早くして作業スピードを上げたい!」方は、スイッチ全速モード付きのTW300DRGXを選ぶ方が良いでしょう

マキタのインパクトレンチ「TW300DRGX」まとめ

TW300DRGXはトルクが300N・mです。
他のインパクトレンチと比べると、トルク値はちょうど真ん中のレベルです。

正逆転オートストップモードもあるため、作業効率アップも期待できます。 さらにトリガーを引くだけで「スイッチ全速モード」も搭載。
性能バランスが良く、使い勝手もかなり良い一台です

ぜひ、検討してみてくださいね(^^) ただ、 「新品のTW300DRGXが高い...」 「予算がそこまでない...」 と言う方もいるかと思います。

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