【最新機種】ハイコーキ製「WH36DC」36V充電式インパクトドライバーを徹底解説!
技術力の高さで定評のあるハイコーキ(HiKOKI)。
2020年に最新型インパクトドライバー「WH36DC」を発売し、多くの建設現場で使われています。
性能はハイコーキの中でもトップクラス!まさに「職人さんに鍛えられた最新モデル」です。 従来のWH36DAが2017年なので、3年ぶりの新型となります。
そこでこの記事ではWH36DCの特徴をはじめ、従来機のWH36DAから進化した点をご紹介(^^)
記事後半からは他メーカーと性能の比較もおこないます。 WH36DCを買おうか迷っている方や、乗り換えを考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてください!
ハイコーキ(HiKOKI)のインパクトドライバー「WH36DC」の製品仕様
- ビット振れ 約17%低減
- コンパクトボディ
- 締付けスピード
- モード切り替え
- カラープレート
- スマホと連携
とくにビット振れ低減は、作業効率を大幅にアップすることが期待できます。 それではカンタンに一つずつ見ていきましょう(^^)
ビット振れ 約17%低減
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
一つ目の特徴は、ビット振れが少ないことです。 大前提として、ビット振れがないインパクトドライバーはありません。
その中でもWH36DCではビット振れを従来機より約17%軽減し、カムアウトしづらい設計となっています。
「狙い打ち」しやすいインパクトドライバーで、作業スピード向上の期待も。 ちなみにWH36DCと従来機WH36DAのブレを比較した画像もあります。 (引用:ハイコーキ 公式サイト)
画像からもわかるとおり、WH36DCの方がブレも軽減されています。 職人さんからも「硬い木にもどんどんネジが入っていく!」と高い評価を得ており、プロが現場で使いやすいインパクトドライバーです。
もちろん取り付けるビットによって振れ幅は異なるので、数値はあくまで参考です。 ただ、従来機よりもカムアウトしづらい設計にはなるでしょう。
コンパクトボディで取り回しが楽
(引用:ハイコーキ 公式サイト)ヘッドの長さは業界最短(※)の114mm!
性能はインパクトドライバーの中でもトップクラスで、取り回しの良さも大きな特徴です。狭い場所でも使用できるので、内装工事でもかつやくします。
※2020年9月現在。国内電動工具メーカーにおいて(ハイコーキ調べ) さらにLEDライトが3つあり、影もできにくい仕様となっています。
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
ライトが3つもついているので「もはや懐中電灯!」というレビューもあり、暗い場所での作業にも便利です。
業界最速の締付けスピード
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
3つ目の特徴が、締め付けスピードです。 WH36DCの最大締め付けトルクはついに大台の「200N・m」へ突入しました。
長いネジ締めもカンタンにこなすことが可能に(^^) 上記画像の締め付けスピード「5.46秒」は、金物ビスφ7.0×120L(ラワン材)使用時。
材料・条件によってスピードは異なります。
現行モデルで最強のトルクは「ミルウォーキー M18 FID2」の226N・m。日本製だとマキタの「TD002G」で、220N・mが最強トルクとなります。 そのため「とにかく締め付けスピード重視!」という方は、ミルウォーキー製やマキタ製を検討しても良いでしょう。
マキタのTD002については「【2022年最新機種】マキタ製「TD002」40V充電式インパクトドライバー発売」で詳しく紹介しているので、参考にしてください(^^)
ただ「トルクの数値が高くなる=コストも高くなる」のが一般的なので、オーバースペックにならないよう注意してください。
モード切り替えで作業効率アップ
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
WH36DCには締め付け力を調整できる「締め付けモード切り替え機能」がついています。 (引用:ハイコーキ 公式サイト)
モード切り替えができることで、素材に応じて適切な打撃回転数をオートマで指定できます。 作業モードについては、下記のとおりです。
モード | 作業例 |
ソフト | デリケート作業(小径のネジなど) |
パワー(デフォルト/カスタマイズ) | 一般・重負荷作業(ネジ全般・長ネジ・コーチネジ) |
ボルト(連発/単発) | 連発:ボルト・ナットの締め、緩め作業 単発:デリケート作業(ラック・家具などに使用するボルト) |
テクス | テクスネジ |
カラープレートでカスタマイズ可能
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
カラープレートをつけることで、「自分だけのインパクトドライバー」を作り上げることも可能に。
また、他の職人さんとインパクトドライバーを間違えないよう目印にもできます。 さらにWH36DCには5種類のカラーバリエーションがあります。
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
従来のインパクトドライバーは「青」「緑」が一般的でした。
しかしWH36DCではフレアレッドやディープオーシャンブルーなど、さまざまなカラーから選択可能です。 他のインパクトドライバーより特別感があるのも特徴の一つでしょう。
スマホと連携可能
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
「HiKOKI TOOLS」をスマホにダウンロードし、WH36DCと連携することも可能です。連携することで、下記の5点を調整できます。
- スイッチの遊び
- 最低回転数
- 最高回転数
- ソフトスタート
- 低速域の幅
毎日使用するプロからすると、上記の点をじぶんで調整できるのは嬉しいポイントです。
こだわって設定することで、自分だけのインパクトドライバーを作り上げることができます。 →HiKOKI TOOLSのダウンロードはこちらから!
WH36DC(2XPS)と(2XNS)には力こぶビット付き!
(引用:ハイコーキ 公式サイト)
ちなみにWH36DC(2XPS)と(2XNS)には力こぶビットがついてきます。
名前のとおりビットに力こぶのようなトーションがあり、衝撃を吸収し先端部の寿命を向上する効果があります。 ただ、WH36DC(2XP)(2XN)(NN)にはついてないので、注意してください。
電池保証
「購入日から2年以内」もしくは「充電回数1,500回以内」の電池保証も行なっています。ただし前提として、取扱説明書に従った正しい使い方をしていることが条件です。
WH36DCをオススメしたい方とは?
- 現場で毎日使用するプロの方
- 長いボルトを締める方
- スイッチの遊びなどをこだわりたい方
WH36DCはハイコーキの中でも「プロ専用」と言える一台です。
トルクは200N・mと能力もトップクラスで、現場でプロが毎日使用するレベルとなります。
そのため「DIY」「木工作業」等のカンタンな作業ならば、18Vのインパクトドライバーでも十分でしょう。 また「家具組み立て」などであれば、ペン型のDIY用インパクトドライバーでも問題ないはずです。
オーバースペックになるとコスパも悪くなるので、作業内容に応じて選びましょう。
では今従来のWH36DAを使っている方は、WH36DCへ乗り換えるべきなのでしょうか? そこで次章からは、WH36DAとWH36DCを比較していきます。
「WH36DC」と他のインパクトドライバーと比較してみた!
WH36DCとWH36DAの違い
作業内容 | WH36DC | WH36DA |
木ねじ締付(ラワン材)φ5.4×90mm | 約460本 | 約460本 |
木ねじ締付(ラワン材)φ4.3×65mm | 約760本 | 約760本 |
金物ビス締付(杉材) | 約160本 | 約160本 |
小ねじ締付 | 約4,200本 | 約4,200本 |
WH36DC | WH36DA | |
小ねじ | 4〜8mm | 4〜8mm |
普通ボルト | M5〜M16 | M5〜M16 |
高力ボルト | M5〜M14 | M5〜M14 |
テクスねじ | φ3.5mm〜φ6mm | φ3.5mm〜φ6mm |
コーススレッド | 22〜125mm | 22〜125mm |
上記のとおり、作業量・能力は変わっていません。
「これなら買い換える必要ある...?」と思うかもですが、下記4つがWH36DAとWH36DCの違いです。
- 最大締め付け能力
- 無負荷回転数
- サイズ
- スマホ連携
一つずつカンタンに見ていきましょう。
最大締め付け能力
WH36DCは「200N・m」で、前行機WH36DAの「180N・m」から回転数がアップしています。
200N・mは数あるインパクトドライバーの中でもトップクラスです。
作業速度を上げることが期待でき、パワー重視のユーザーも満足できる数値となります。
無負荷回転数
無負荷回転数も異なります。下記はWH36DCの回転数です。WH36DC | 回転数(回転/分) |
ソフトモード | 0~900min-1 |
パワーモード(デフォルト) | 0~3,400min-1 |
パワーモード(カスタマイズ) | 0~(1,900~3,600)min-1 |
ボルト(単発・連発) | 0~2,900min-1 |
テクスモード | 0~3,700min-1 |
従来のWH36DAにあったノーマルモードがなくなり、ボルトモード(単発・連発)が追加されています。
そのためボルト・ナットの締め付け作業をする方にオススメ。
また、Bluetoothバッテリが必要ですが、パワーモードではカスタマイズも可能となりました。
サイズ
機種 | 全長×高さ×センタハイト(BSL36A18装着時) |
WH36DC | 116 × 241 × 29mm |
WH36DA | 127 × 237 × 29mm |
WH36DCは従来のWH36DAよりヘッドが短く、よりコンパクトです。
現在のところHiKOKI製インパクトドライバーの中で最短です。 狭い場所でも使用しやすくなり、利便性も向上しています。
WH36DAからWH36DCへ買い替えをオススメしたい方
買い替えをオススメしたい方は「自分好みのインパクトドライバーを作りたい!」という方です。
従来機より性能はアップしましたが、業界がざわつくほど性能が上がったわけではありません。
しかしスマホ連携機能があることで、 -スイッチの遊び -最低(高)回転数 -ソフトスタート -低速域の幅 を自分好みにカスタマイズができます。 もちろん締め付けスピードもWH36DAより向上しており、「さらに作業速度を速くしたい!」という方にもオススメです。
WH36DCとTD002の違い
さて、もう一つ比較しなければいけないインパクトドライバーがあります。
それがハイコーキのライバル、マキタの「TD002」です。
WH36DCとTD002は競合機種なので、ここからはWH36DCとTD002の性能を比較していきます。 どちらを買おうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください(^^)
能力
WH36DC | TD002 | |
小ねじ | 4〜8mm | 4〜8mm |
普通ボルト | M5〜M16 | M5〜M16 |
高力ボルト | M5〜M14 | M5〜M14 |
コーススレッド | 22〜125mm | 22〜125mm |
異なる点 | WH36DC | TD002 |
最大締め付けトルク | 200N・m | 220N・m |
打撃数 | 0~4,400min-1 | 0〜4,600min-1 |
LED | 3灯 | 4灯 |
防水防塵 | IP56 | IP56 |
参考値ですが、TD002の方がトルクは高いです。 とはいってもどちらも200N・mを超えており、「トルクが220N・mないから困った...」というケースはあまりないと思います。
もちろんトルク重視ならば、TD002を選ぶ方が良いでしょう。さらに打撃数・LEDもTD002に軍配が上がります。
「これならTD002で良くない?」と思うかもですが、ハイコーキWH36DCには下記のメリットがあります。 軽量 WH36DCとTD002はどちらも「1.6kg」と明示されています。 しかしじっさいにはWH36DCの方がやや軽量というレビューもあり、疲れにくいという意見も。
バッテリー
もう一つはバッテリーです。 ハイコーキには「マルチボルトバッテリー」という優れたバッテリーがあります。
何が優れているかというと、18Vと36Vのインパクトドライバーをどちらも兼用できる点です。マキタの場合、18Vと36Vのインパクトドライバーを購入した場合、それぞれ18V用・36V用のバッテリーが必要です。
つまりマキタの場合、互換性がありません。 ハイコーキ製の場合バッテリーを都度買う必要がないため、コスパは良いと言えるでしょう。
WH36DCとTD002で迷った時は...
- ハイコーキ製が好き
- 18Vの他にも36Vのハイコーキ製インパクトドライバーが欲しい
- コスパを良くしたい
という方は、WH36DCがオススメです。
逆に「コストよりも性能重視」という方は、TD002を検討しても良いでしょう。
ハイコーキのインパクトドライバー「WH36DC」まとめ
ハイコーキの「WH36DC」は「WH36DA」よりも性能とカスタマイズ性がアップしました。
ビットブレも減り、カムアウトしづらくなったのもポイントです。 そのため、
- プロ用として毎日使用する
- 自分だけのインパクトドライバーにカスタマイズしたい
という方にWH36DCはかなりオススメです。 さらにマルチボルトバッテリーを持っている方は、バッテリーを買う必要がないためコスパも良いです。
ただ「WH36DCに乗り換えたいけど予算が...」と悩む方もいるかと思います。 WH36DCは本体だけでも2万円を超えるので、新品で買うのは少しきついのもまた事実ですよね。
そんなときは、アクトツールのオンラインショップをチェックしてください!
職人さんからも信頼されるアクトツールでは、1万円台からハイコーキのWH36DCを取り扱っています! さらに今使っているインパクトドライバーをアクトツールへ売却することも可能。 新しく買うインパクトドライバーの資金源にもなります。 ぜひアクトツールで、お得にインパクトドライバーを買い換えてください!