【2022年版】ヤマハの発電機のおすすめ機種・選び方

オートバイを中心にスノーモービルやゴルフカーなど幅広い事業を展開するヤマハ発動機

長い歴史を持つ輸送用機器メーカーで、エンジン技術が非常に高いことで知られています。そのためヤマハ製の「発電機」も多くのニーズがあり、建設現場ではもちろんレジャーやDIY用としても使われています。

知名度も高いため、国内外で人気なメーカーです。操作性もカンタンなので、初めて発電機を買う方にもオススメ

しかし販売している機種が多いため、逆に「どの発電機がいいのかな...?」と迷ってしまう方もいると思います。

そこで今回は発電機を選ぶときのポイントを4つ紹介します。
記事後半からはオススメのヤマハ製発電機をピックアップするので、ぜひ参考にしてくださいね(^^)

発電機の選び方の基準は?


発電機を購入する方は、下記4つのポイントを意識することが大切です。

-出力(kVA)
-インバーターの有無
-カバータイプとフレームタイプ
-機能

どれもむずかしいことではないので、次章から一つずつ見ていきましょう!(^^)

出力(kVA)

発電機選びでもっとも大事なのが「出力」です。

前提として、発電機の役目は電気を出力して電化製品を動かすことです。しかし出力する電気は発電機によって異なるため、使用する電化製品に合った発電機を選ぶことがポイントです。

たとえば「500Wの電気がないと動かないパソコン」が合ったとします。
そこで「出力100Wの発電機」を用意しても、パソコンを動かすことはできません。

そのため「発電機の出力(W)」>「使用する電化製品の消費電力(W)」にすることが大事です。

また、「発電機の出力(W)」と「使用する電化製品の消費電力(W)」が同じでもNGです。理由はカンタンで、多くの電化製品は「起動時にかかる消費電力」があるためです。

たとえば重い物を押すとき最初は力を入れ、その後は一定の力で押していきますよね。電化製品も同じです。
よく建設現場で使われる「水中ポンプ」の起動時にかかる起動電力は、消費電力の「約2.1倍〜約4倍」程度だと言われます。

そのため発電機を選ぶときはかならず「発電機の出力」>「使用する電化製品の消費電力」であることが大切です。

ちなみによく使われる電化製品の消費電力と起動時にかかる電力を下記でまとめたので、合わせて参考にしてくださいね。
電化製品 消費電力(W) 起動時にかかる電力(W)
ノートパソコン 200W 200W
TV(37型) 300W 300W
コーヒーメーカー 650W 650W
電気ポット 1,000W 1,000W
ハロゲンヒーター 1,000W 1,000W
電気ドリル 300W 600W
インパクトレンチ 500W 1,000W
電動丸のこ 600W 1,200W
電子レンジ 1,000W 1,800W
電気カンナ 1,200W 3,000W
小型クーラー 200W 800W
電気芝刈機 400W 900w
水銀灯 400W 1,600W
水中ポンプ 500W 2,000W
電動丸のこは起動時に「消費電力」の2倍も電気を消費するなど、意外にも電気を消費することがわかると思います。

また水中ポンプは「4倍」もかかります。

そのためお使いになる電化製品の「起動時にかかる電力」を確認しつつ、適切な出力の発電機を選ぶことが大切です。

kVAとは?

発電機の出力はほとんど「kVA」と表示されます。
kVAとは「VA(ボルトアンペア)×1,000」をした数値です。

ちなみに1kVA=1,000VAとなります。
発電機の仕様書を見ると「〇〇kVA」と書いてあり、丸に入る数字が大きければたくさんの電気を出力する発電機となります。

インバーターの有無

発電機を選ぶときは「インバーター」の有無もポイントです

インバーターとは、周波数をととのえて電気の出力を安定させる装置を指します。たとえばインバーターが付いていない発電機にパソコンをつないで使っていたとします。

インバーターがないと、使っている途中でシャットダウンしたり画面が消えたりする可能性が高いです。安定して電気が出力されていないためです。

しかしインバーター付きの発電機ならば安定して電気を供給するので、途切れたり止まったりする可能性は低くなります

つまりインバーターが付いている発電機ならば、より安定して電化製品を使用することが可能です。ただその分、インバーター有りの発電機はコストも高くなる傾向にあります

一方インバーターが無い発電機はコスパが良いです。

電気を安定させる必要がない「ヒーター」や「扇風機」ならばインバーター無しを検討しても良いと思いますが、精密機械を使用する場合は電気を安定して出力させる必要があるので「インバーター有り」を選ぶ方が良いでしょう。

カバータイプとフレームタイプ

発電機には形状が異なる「カバータイプ」と「フレームタイプ」があります。最初に結論を言うと、より静かな発電機が良いなら「カバータイプ」を選びましょう。

一方「静音性よりもコスパ重視」と言う方は、フレームタイプを検討しても良いと思います。

カバータイプ

上記画像のとおり、発電機がカバーでおおわれているのがカバータイプです。

エンジン部分もカバーでおおわれているので、静音性の高さが特徴です。またエンジン部分を間違えて触ってしまうリスクもないので、ヤケドのの危険性も少なくなります。

一方デメリットは「コスト」と「メンテナンス」となります。
後述するフレームタイプよりも形状がしっかりしているので価格は高く、メンテナンスのときにカバーを外す必要があるためやや面倒です

フレームタイプ

カバーでおおわれていないのがフレームタイプです。

カバーを使用していないのでフレームタイプに比べて軽量で、コスパも良いのが特徴となります。一方デメリットは音です

エンジンがむき出しなので、エンジン音が漏れやすい傾向にあります。
そのため音を配慮しなければいけないシーンならば「カバータイプ」を、音は気にする必要がなくコスパを重視するなら「フレームタイプ」を選ぶのがオススメです。

機能

発電機の大きな特徴は、電気を出力して電化製品を動かすことです。

ただ、発電機の中には付加機能がついている機種もたくさんあります。
今回は発電機でよくついている付加機能を9つ紹介するので、参考にしてくださいね。
機能 内容
単相100V・200V出力 100Vと200Vを同時に出力可能
三相200V出力 三相200V出力が可能
直流出力 12V(車)などの充電が可能
キャスター付き コロがつき移動が楽
50/60Hz周波数切替 東日本と西日本どちらでも使用可能
セルスターター ワンタッチスタート
オイルアラート ・エンジン焼き付け防止
・自動停止
並列運転機能 出力を2倍にすることが可能
溶接対応 溶接用の出力も可能
溶接も行う方は「溶接対応」を選ぶなど、作業用途によって適切な付加機能のついた発電機を選ぶこともポイントとなります。

また、発電機は軽い機種でも10Kgを超えてくるのでキャスター付きがオススメです。

発電機のおすすめ機種を厳選!

ここからはオススメのヤマハ製発電機を紹介します。

ここまで見て

選び方はわかったけど、結局どれがいいのかわからない...
オススメの発電機を知りたい

という方は、今回紹介する発電機から選ぶのもアリですよ(^^)

EF1600iS

最初に紹介するのが「EF1600iS」です。ヤマハの発電機の中でコンパクトな機種となり、20kgと軽量。片手で持てるので、可搬性も◎。一方で定格出力は1.6kVAと高出力なので、あらゆるシーンでかつやくが期待できる一台です。

なお並列運転機能付きなので、1台では対応できない大きな電力を必要とする電子機器への対応も可能です。
定格出力 1.6kVA
燃料タンク容量 4.2L
乾燥質量 20kg

EF1800iSE

先ほど紹介した「EF1600iS」では少し物足りない方にオススメなのが「EF1800iSE」です。定格出力とタンク容量がUPしており、工事現場等のプロユースにも通用する一台となります。交流コンセント(100V/18V)に加えて、直流コンセントは12Vのカバー付きアクセサリーソケットを採用。災害時用としても使用可能です。

定格出力 1.8kVA
燃料タンク容量 4.7L
乾燥質量 25kg

EF2000iS

(引用:ヤマハ公式サイト

EF2000iSになると、定格主力は2.0kVAと出力も高め。プロの現場でも使用できる一台となります。アルミダイキャストフレームを採用しており、質量は32kgと定格出力の高さの割に軽量です。

負荷にもよりますが「8.6〜5.0時間」の連続運転が可能で、並列使用や二段積みで保管もできます。ちなみに専用コードを使用して同型機の並列使用ができ、最大定格出力は3.9kVAまで上昇します。

定格出力 2.0kVA
燃料タンク容量 6.0L
乾燥質量 32kg

EF2300

汎用性の高いスタンダードモデルのEF2300。建築現場などプロの現場でかつやくする一台です。構造もシンプルなので操作性も抜群。

緊急非常用電源としても使用でき、フレームタイプなのでコスパも◎。
タンク容量も10Lと十分です。

長時間使用できますが、フレームタイプなので音漏れしやすいのがデメリットと言えるでしょう
定格出力 2.0kVA
燃料タンク容量 10L
乾燥質量 41.0kg

EF5500iSDE

(引用:ヤマハ公式サイト

EF5500iSDEはヤマハ発動機のフラッグシップモデル発電機です。
定格出力は5.5kVAとヤマハ製発電機の中では最高定格出力。

また連続運転時間は最大で「13.3時間(1/4定格負荷・エコノミーコントロールON)」となっています。単相100V/200Vの同時出力もできるなど付加機能も豊富ですが、静音性も高いため多くの現場などで使用することができます

また、世界でもっとも厳しいと言われるアメリカの「CARB Tierlll」や「LEMA排出ガス規制」にも対応しており、環境にもやさしい設計です。

定格出力 5.5kVA
燃料タンク容量 17.0L
乾燥質量 97kg

EF900iS

ここまで定格出力の高い機種を紹介しましたが、最後に持ち運びもカンタンなEF900iSも紹介します。

新設計小型4ストローク・50ccエンジン・小型多極マグネトウ発電体を採用しており、小さいながら性能の高い一台です。

定格主力は0.9kVAと控えめですが、非常用として事務所に置くのもアリです。また、建設現場で「ちょっとだけ電気を使って作業をしたい」ときにも役立ちます。
定格出力 0.9kVA
燃料タンク容量 2.5K
乾燥質量 12.7kg

あなたにオススメのヤマハ製発電機とは?

使用時間はあまり長くなく、定格出力も少なくて良い方は「EF900iS」を検討しても良いでしょう。持ち運びも楽でコンパクトなので、狭い場所で作業をするときにも役立ちます。

一方「定格出力は2.0kVAは欲しい」という方は「EF2000iS」か「EF23H」がオススメ。EF2000iSはカバータイプ、EF23Hはフレームタイプとなるので周囲に音の配慮をする必要があるかどうかも検討材料の一つです。ただ、タンク容量はEF23Hの方が大きいです。

1日現場で使用するような方は、「EF2800iSE」「EF4000iSE」「EF5500iSE」のどれかを検討しても良いでしょう。EF〇〇iSEに入る数字が大きくなるにつれ、定格出力・タンク容量も大きくなります。

まとめ

ヤマハ製発電機を選ぶときは、出力やインバーターの有無などに加えて「カバータイプ」か「フレームタイプ」どちらかを選ぶことが大切です。

また、使用用途に合った機能が付いた発電機を選びましょう。
とは言っても新品の発電機はコストが高いです。
10万円を超える機種も多いため、

ここまで高いと手が出ない
もう少し安ければ買うんだけど

という方もいると思います。

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